↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら実妹ルートに突入しました~ただし、ハーレムは強制のようです~  作者: 朝霧雪乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/88

第74話・くるみとこむぎ


「お兄様。今日はお兄様のお話を聞きたいです」


 そんなくるみの要望で、くるみと話すことになった。

 こむぎはミウの部屋でミウとお喋りしているし、永遠《とわ》はお風呂中。


「わかった」


 ちょっとぐらいはいいかな?

 膝の上をぽんぽんと叩くと、くるみがその意味に気づいたようでミウと同じように乗ってきた。

 何と言えばいいのか。

 女の子特有の匂いが鼻をくすぐる。

 お腹に腕を回して、その温もりを逃がさないようにしっかりと抱っこする。

 くるみの肩にちょっと力が入っている気がするけど。

 ああ、柔らかい。

 落ち着く。


「俺の話と言っても、最近まで昏睡状態だったからなぁ……」


 最近と言っても半年ぐらいも前の話になるけど。


「は、はい。それは聞いたのですが、その、お兄様とあまり話したことがなかったので……」

「あー、うん。ごめんね。口下手で……」

「口下手なのですか?」

「ああ。昔から話すのが苦手でね。それよりもくるみはかわいいね? 頭撫でていい?」

「は、はいっ。お兄様――」


 ゆっくりとくるみの頭を軽く撫でた。


「くるみの髪って胡桃色に見えるけど、これって天然なんだよね?」

「はい。そうですけど……」

「きれいだね? 俺は好きだよ?」

「そ、そうですか?」


 耳がちょっと赤くなってた。

 一瞬、胸元に視線が行ったのは内緒だけど。

 かわいい。


「さてと。じゃあ、何から話したらいいかな? 俺が目覚めた後の話と学校の話題だったらどっちの話がいい?」

「うーん。では、目覚めた後の話からお願いします」

「そうだね。ある日、目覚めたらかわいい女の子が泣いててね――」


 それからくるみと話していると、永遠が「お風呂から上がった」と声をかけてきたのだが。


「くるみ。兄さんに変なことされてませんか? 例えばお尻を触られるとか胸を触られるとか」

「は、はい。大丈夫です、永遠お姉様。頭を撫でてくれたぐらいです」

「そ、そうですか。ならいいです。まったく、兄さんはこれだから困ります――」


 ちょっと永遠に呆れられた。

 一応、彼女にもくるみにやったことと同じことを提案したのだが、普通に断られてしまった。

 おかしいな。

 永遠の方から結婚してほしいと言ってきたのに。



――



 くるみがお風呂に行った後は暇になった。

 そしたらこむぎが部屋に戻ってきたから、くるみにしたことと同じことをこむぎにやってみる。


「お兄ってやっぱり手の早いタイプ?」

「そう?」


 雰囲気の問題もあると思うけど、まるでお人形さんを膝の上に乗せているみたいだ。

 くるみと違うことはあまり話さないことか。

 雰囲気で言えば、永遠《とわ》に似ている。

 けど、永遠はクール系だ。

 こむぎは不思議系というか、マイペースな雰囲気なのでちょっと違う。


「こむぎの髪も天然って聞いたけどきれいだよね? 自然な色合いってやつ」


 髪を撫でる。

 前世の話だが、海外ではよくこういう女性を見かけた。

 まあ、外国人でも実は染めていると言う人が多いらしいけど。


「そ、そうかな?」

「うん。俺は好きだよ? こむぎの髪」

「お兄……」


 なんか呆れたような声を出すこむぎ。

 あれ、俺変なこと言った?


「うん。お兄が大体わかった」

「そう?」

「うん。私、あまり話すの得意じゃないけど、わかる」

「あ、そうなんだ。まあ、俺も口下手だからさ」

「お兄はそう言って意外と話すタイプ。永遠お姉と似てる」

「え、そうなの?」


 そんなことを言われたのは初めてなのであまり実感はないけど。


「そして、聞き上手。お兄って世話好き?」

「世話好きになるのかな? 俺としてはあんまり意識しているわけじゃないけど。もしかしてお節介だった?」

「そう言うわけじゃない。ミウお姉から話を聞いたけど、お風呂で髪や背中を洗っているの?」

「うん。偶にね。元々はミウが倒れたときに手伝ってあげたのがきっかけだけどね。それがどうかした?」

「こむぎも希望すればしてくれる?」

「それは、まあ、その。俺と一緒にお風呂に入るのが嫌じゃなければ、ね?」


 急に変なことを言うから思わず胸に目が行ってしまった。

 永遠やくるみほど大きくはなく、控えめに見えるが、ミウよりは大きいと思う。


「わかった。背中も洗ってくれる?」

「希望があればね?」

「……前は?」

「き、希望があれば……」


 思わずその姿を想像してしまい、生唾を飲み込む。


「お兄、すけべ……」

「ぐふっ――」


 こむぎの言葉が心にクリーンヒットした。

 男がすけべなのは仕方ないと思うの。

 世の中にはそういう感情がない男もいるらしいけど。

 同じ男としてそれが想像できない。


「こむぎ、お兄様? 何を、しているのですか?」


 くるみがお風呂から部屋に戻ってきた。

 白いヨークフリルのネグリジェ姿。

 かわいい。


「何ってくるみにやってたことをやってみたんだけど? ね?」

「らしい」


 こむぎに話を振ると彼女がくるみに言葉を返した。


「そ、そうですか。それよりもこむぎ。お風呂だよ?」

「わかった」


 こむぎが水玉模様が描かれた下着を手に取る。

 彼女の場合は今着ている赤いジャージが部屋着兼パジャマなので、持ち物は下着とタオルぐらいだ。

 母親やくるみのと間違わないように柄物の下着を使っているらしい。

 誘惑に負けて、水色の縞パンを借りたのは口が裂けても言えないけど。

 ちなみに、くるみはリボンやフリルが付いた下着が多い。


「お兄お風呂」

「OK」

「えっ?」


 くるみが俺とこむぎを交互に見た。

 ん?

 なにかやったか?



――



「ミウ、お兄ちゃんのことだから時間の問題だと思ってたよ?」

「ええ。そうですね。まさかこんなに早いとは思いませんでしたが……」


 こむぎをお風呂に入れてから部屋に戻ると、そこにはくるみ以外にミウと永遠《とわ》がいた。

 そして、その場に正座させられてネチネチと責められた。


「お互いにバスタオルで隠してたし、頭や背中を洗っただけだし、そもそも妹だからセーフセーフ」


 一緒に湯船につかった訳じゃないし、エッチなこともしてないからセーフのはず。

 ちゃんと頭と背中を洗ったらすぐに外に出たよ?


「セーフやアウトの問題じゃないよお兄ちゃん」

「はい」


 ミウの言葉に永遠が力強くうなずく。


「あの、お兄様? もしかしてくるみも希望したらお風呂に、その……」


 満足気な表情を浮かべているこむぎをチラ見しながら、くるみが恐る恐る手を挙げて質問してきた。


「うん。こむぎにはしたからね。くるみにもしないと不公平じゃん?」

「わ、わかりました。では明日お願いします――」

「OK」


 明日が日曜日だったら、くるみたちが帰る日なのでお風呂は無理だけど。

 今日は金曜日で、明日は土曜日だからね。

 問題ないよ。 


「おにー(兄)ちゃん……」

「兄さん……」


 ミウと永遠が「駄目だこいつ」と言わんばかりの表情を浮かべていた。



 作者からのお知らせ

 本作の原稿が昨日(2026年9月30日に)完成しました。

 全110話(本編100話+各ヒロイン視点で計10話)で完結する予定ですので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。