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異世界転生したら実妹ルートに突入しました~ただし、ハーレムは強制のようです~  作者: 朝霧雪乃


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第66話・ミウと永遠(とわ)は呆れています


「それで、くるみたちとの話が終わったから私の部屋に来たのですか兄さん?」


 ついさっきこむぎから「女性の敵」とか言われたけど。


「うん。ミウは今日の夜にじっくりと話をするからね? それよりも魔法を教えてよ、永遠《とわ》。いや、永遠先生?」

「はぁ。わかりましたよ。あと私は先生ではありません」


 それからいつも通り永遠に魔法を習う。


「あっ――」


 不意に足元に粉のようなものがたまった。

 水だと後処理が大変だから粉洗剤のイメージでやってみたらうまくいった。

 お風呂に入ったときよりもさっぱりする感覚。

 そして、30キロの米袋でも背負ったかのような、ずっしりとした重さを感じる。

 前世で農業をやっていたときによく運んでたから覚えている。

 でも、やった。

 成功だ。


「やりましたね兄さん。これでクリーンを――」

「ありがとう永遠――」


 目の前にいた永遠を抱き寄せる。


「に、兄さん?」

「ありがと。これも永遠のおかげだよ」


 左頬にちゅっと軽くキスする。

 結婚を申し込まれたのだから、キスぐらいはいいよね?


「ちょっ、に、兄さん――――」


 ちらっと時計を見たらミウをお風呂に入れる時間だった。

 名残惜しいが、ここまで。

 2階にある物置から掃除機を取ってきて、床に落ちた粉を手早く吸い取る。


「じゃあ、ミウをお風呂に入れないといけないから。ありがとね、永遠。愛してるよ」

「わ、わかりましたから。は、早く行ってください――」


 ミウの部屋に向かう前に改めて声をかけるも永遠の顔は赤いままだった。



――



「お兄ちゃんなら仕方ないね」


 ミウが呆れてそう言った。

 お風呂に入る前に今後のことを軽く話したら、あっけなくその一言で決まった。

 ミウとしては永遠《とわ》とそういう関係になるのは時間の問題と考えていたそうだ。

 どうやら俺がいないところで話してたみたい。

 さすがにチーズバーガーで結婚を申し込まれることになるとは思っていなかったみたいだけど。

 これなら今度は手作りのハンバーグを使ったハンバーガーでも作ろうかな?


「だらしないお兄ちゃんでごめん」

「いいよお兄ちゃん。ミウはもうそこは諦めたから」

「で、でも……」

「お兄ちゃんのことです。どうせ、くるみちゃんもこむぎちゃんも時間の問題でしょ?」

「いや、さすがにそれは……」


 あっちの判断次第だから俺が決めることじゃないし。


「ふーん。でも、永遠お姉ちゃんのようにくるみちゃんとこむぎちゃんから結婚を申し込まれたらするでしょ?」

「それは、その……まあ妹だし。ミウが良ければするかな?」

「ほらー」


 ちょっとご機嫌斜めだった。

 それでも今日は俺と一緒にお風呂に入りたいようだったから、一緒に入るけど。

 そこでふと思い立ったので、お風呂でミウにご(・)奉(・)仕(・)してみたらすぐに機嫌を直してくれた。

 チョロいと言ったらあれだけど。

 妹に尽くすのも嫌いじゃないんだよね。

 そういう意味では俺の方がチョロいのかもしれない。



――



 お風呂を終えた後はドレッサーでミウの髪を乾かす。

 ダブルベッドの部屋にはくるみとこむぎがいるので、自然と彼女たちの前でやることになるけど。

 興味深そうにくるみとこむぎがのぞいてた。


「その、お兄様? もしかして、希望すれば私たちも……」

「うん? 俺は構わないけど……」

「おにー(兄)ちゃん……」


 鏡越しにミウがジト目で俺のことを見てた。


「ま、まあいいじゃないか? 兄らしいことと言えばこういうことしかできないし……」

「そうだけど……」


 それからミウを抱っこしながら彼女たちと話して、永遠《とわ》がお風呂から上がるのを待つ。


「上がりました。兄さん。くるみとこむぎもどうぞ。あ、お湯は張り替えていますのでもう少し時間をください」

「すみません永遠お姉様……」

「構いませんよ。それよりも兄さん。髪をお願いしますね」

「OK。わかった。じゃあ、ミウ少し退いてね?」


 ミウの頭に軽くキスして膝の上から退いてもらい、永遠の髪にヘアオイルを塗ってからドライヤーで乾かす。


「すごい手慣れてますね、お兄様。キスも手慣れてました……」

「うん。ミウで練習したからね」


 そう言って胸を張るミウ。

 まあ、彼女で練習したのは事実なんだけど。


「お風呂から上がったらお兄に任せる」

「わかった」


 こむぎから頼まれた。

 それからくるみたちがお風呂に入った後に、ミウや永遠と同じように彼女たちの髪の手入れをする。

 2人ともかわいいから、ちゅっちゅしたかったんだけど、さすがにキスは控えたよ?

 まだそこまでの仲じゃないし、嫌がるかもしれない。

 いくら家族とは言え、ね?


「それよりもすごいね。こむぎの髪って……」

「うん。楽ちん」


 こむぎがそう言って胸を張る。

 てっきりウェーブヘアにセットしているものだと思っていたのだが、実はくせ毛らしい。

 髪を乾かして整えるだけでセットしたような髪型になるらしい。

 ミウも永遠もこむぎの髪を触って確認してたが、世の中にはこういう人もいるみたいだ。

 濡れているときはストレートだったんだけど、ドライヤーで乾かしたらなんか縮れた。

 金髪というのもあるが、なんかラーメンのちぢれ麺みたい。

 くるみの方はミウや永遠と同じようにストレートなんだけど。


「お兄はストレートの方が好き?」

「いや。こむぎの髪も好きだよ? 俺、ウェーブヘアも好きだからさ。もちろん、ストレートも好きだけど……」


 間髪を容れずに答えると、ミウと永遠にジト目で見られた。


「兄さん。ほんとに油断も隙も無いですね」

「だよねー」


 何か変なことでも言っただろうか?

 ちょっとくるみとこむぎの頬が赤い気がするけど、お風呂上りだからだろう。

 気にしないで手入れを続ける。


「はい完成。2人ともかわいくなったよ?」

「お兄様さすがです――」

「さすがお兄――」


 くるみとこむぎからの評価は高かった。

 ミウと永遠はなぜか呆れてたけど。

 あとはそのままパジャマパーティーに近い形で、彼女たちと色々と話す。

 今までの生活とか、学校の話とか。

 ダブルベッドとはいえ、さすがにみんなで一緒に寝ることはできないため、ミウやくるみがうとうとし始めたら解散となった。

 普段の雰囲気からはそこまで話すようには見えないが、意外と永遠が話していたことには少し驚いた。

 考えてみれば、俺ともそれなりに話していると思う。

 クールな性格だけど無口というほどではないかな?

 まあ、学校の話題とかでは口数が少なくなるけどね。

 魔法のことなら話をしてくれるから、問題はないかな。




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