↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら実妹ルートに突入しました~ただし、ハーレムは強制のようです~  作者: 朝霧雪乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/89

第65話・チーズバーガーで結婚


 新たな家族としてくるみとこむぎが加わった。

 最初はどうなるか不安だったものの、今ではミウも永遠《とわ》もリビングの机を囲んでワイワイやっている。

 まあ、問題が出てくると言ったらこれからだと思うけど。


「あの。ミウお姉様? お兄様はいつもこうなのですか?」

「ん? お兄ちゃん?」

「はい。その、先ほどからお料理の方を……」

「うん。そうだよ。お兄ちゃんね、こう見えても料理はプロなんだよ? それにお掃除もお洗濯もできるんだよ?」

「へー……」


 彼女たちの会話をBGMに包み紙の中に出来立てのチーズバーガーを入れて、それをバスケットへと載せる。

 久しぶりに作ったけど大丈夫みたいだね。

 まさかハンバーガー屋でのバイト経験がここで役に立つとは思わなかったけど。

 ハンバーガーは包み紙の中で蒸らす時間も大事らしい。


「お待たせ。今日は永遠のリクエストでチーズバーガーだけど大丈夫だった?」


 机の上にそれを並べていく。

 飲み物のダイエットコーラやフライドポテトは先に出してたのであとはチーズバーガー待ちだったけど。

 今日はくるみとこむぎがいるので、ちょっとしたパーティーみたいにしてみた。


「はい。大丈夫です」

「大丈夫」


 くるみとこむぎがうなずく。


「ささ。どうぞ。ちょっと冷めちゃってるのもあるけど……」


 勧めるとさっそくと言わんばかりに永遠がチーズバーガーにかぶりついた。

 そして、彼女と目が合う。

 なんだろう?


「兄さん。結婚しましょう――」


 口にケチャップをつけたまま、永遠がそんなことを口にした。


「「「えっ?」」」

「どうしたんだ。永遠?」


 固まったミウたちをよそに永遠へと声をかける。

 チーズバーガーを作ったぐらいで求婚なんて、冗談にも程があるぞ。

 ついでに俺もそれを口に運ぶ。

 俺の分は最初に作ったので当然冷めてたけど。

 世界的に有名な某チェーン店と大して変わらない味だった。

 特に問題はなさそうだね。

 まあ、お肉であるパティもハンバーガー用の丸いパンであるバンズも業務用の冷凍品だからね。

 チーズや調味料も業務用だし。

 だから、俺がやったのは、具材を焼いて、その上に調味料を塗って、はさんで、包み紙に包んだだけである。

 オペレーションとしては完璧。

 うん、誰でもできるね。

 今日は人数もいて絶対に失敗できないから業務用の商品で再現したんだけど。


「兄さん。私は本気ですよ?」

「そう? ほとんど業務用なんだけど……」

「はい、それでもです。あの味をここまで再現できるのでしたら、もう結婚するしかないです――ミウ、私、兄さんと結婚します」

「へ? へ?」


 俺と永遠の顔を交互に見るミウ。

 そして、ちょっと顔を赤くして俺たちのやり取りを見ているくるみとこむぎ。

 くるみは手が止まっているけど、こむぎの方はチーズバーガーを食べて口をもぐもぐと動かしていた。


「どうするミウ? 俺は構わないけど、あとはミウ次第だよ?」


 ちょっと卑怯だけどミウに判断を委ねる。


「えとそれは……」

「ミウが1番目のお嫁さんだから正妻になるかな? ささ、冷めないうちにミウもお食べ」

「う、うん」


 そして、ミウもチーズバーガーを一口食べる。


「おいしい?」

「う、うん。おいしい――じゃなくて。永遠お姉ちゃん本当にお兄ちゃんでいいの? ミウが言うのもあれだけど、お兄ちゃんちょっと地味だよ?」

「確かにちょっと地味ですが顔自体は悪くないですよ? それに何よりも私が好きなハンバーガーが作れます。それに家事もできますし、魔法もそ(・)れ(・)な(・)り(・)に(・)使えるので不満はありません。確かにエッチなところは玉に瑕ですが、許容範囲内です。ですので、私は結婚するなら兄さんがいいです」

「はわっ――」


 キリっとした永遠の言葉にくるみが顔を赤くする。

 それはまるで恋愛ドラマの告白シーンを見ている女の子のようだ。

 こむぎはフライドポテトをもぐもぐとしているだけであまり変わった様子はない。

 ちょっと居心地が悪そうだけど。


「わかりました。ミウはお兄ちゃんと永遠お姉ちゃんとの結婚を認めます。でも、本当にミウが1番目でいいの?」

「はい。構いません」

「わかった。疲れた。お兄ちゃん抱っこ」

「はいはい」


 それからミウを抱っこして、彼女にチーズバーガーを食べさせてたり、ストローを刺したダイエットコーラを飲ませたりして、今日はお開きとなった。



――



「いやー。ごめんね? くるみこむぎ。ドタバタしちゃって……」


 ダブルベッドの部屋で彼女たちと話す。

 希望を聞いたら「布団よりもベッドがいい」と言われたので、急きょ、この部屋になった。

 できればベッドや部屋も分けたかったんだけど、余分な部屋もベッドもないので仕方ない。

 普段から同じ部屋で過ごしているそうなので特に問題ないそうだけど。

 ちなみに、一緒に生活する上での注意事項とかはすでに説明済みだ。


「はい。まるで恋愛ドラマを見ているようでしたっ――」

「大丈夫。私も気にしてない」


 その表情をうかがうものの、特に問題はないかな?

 くるみはどこか楽しそうだし、こむぎの方は不快には感じてなさそう。

 あくまでもマイペースって感じ。


「いや。でも、2人もこんなにかわいいのに恋人とかいないってお兄ちゃんびっくりしちゃったよ?」


 注意事項とかを説明する際に聞いたが、ミウや永遠《とわ》と同じように付き合ったことすらないそうだ。


「そ、そうですか?」

「恋愛、面倒臭い」

「ちょっとこむぎ? こむぎだって告白されてたじゃん?」

「だって興味ないし」

「もー」

「こらこら。喧嘩しないの2人とも――」


 2人の頭をわしゃわしゃっと撫でた。

 どちらともサラサラな髪だった。

 ちょっと髪が乱れたので優しく撫でて直しておく。


「「あっ――」」

「ん? どうかしたか?」


 なんだろう?

 2人とも顔が赤い。


「ミウお姉の言ってた通り。この人、天然」

「はい。ラノベに出てきそうです」

「そうか?」


 ミウにも言われたけど、俺そんなキャラなの?

 うーん。

 言われてみたらスキンシップが多いかもしれないけど。

 特に意識してやっているというわけではないし。

 仮に妹ではなく他人だったらセクハラになるのでやらないけど。

 妹だからセーフじゃない?


「その反応も含めてですよお兄様」

「うん。お兄は女性の敵」

「えー……」


 なんか敵扱いされたけど、本気と言うよりは冗談っぽいから問題ないだろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。