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異世界転生したら実妹ルートに突入しました~ただし、ハーレムは強制のようです~  作者: 朝霧雪乃


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第57話・デートの最後にラーメン屋さんはありですか?


「お兄ちゃん今日のデート楽しかったね?」

「ああ。でも、最後のラーメンとか大丈夫だった?」


 デートでラーメン屋に入るというのはあまり褒められたことではないと思う。

 でも、普段は行かないようなところに行くというのもデートだろうし、何よりも俺が食べたかった。

 スーパーで売ってる生麺とスープを買ってきて家で作ったことはあるが、お店で食べるのは久しぶりだったらしい。

 そういう事情もあり、ショッピングセンター内にあるラーメン屋であるがそこに入ったのだ。

 ちなみに、俺は異世界転生後初である。


「うん。おいしかったよ?」

「ならよかった」


 ミウはしょうゆ味だったけど、俺はお店でおすすめされてたみそ味を食べてみた。

 もちろん、これも一口ずつ交換した。

 一度に色んな味が試せるというのもあるが、なんか一緒に食べているって感じがして良かった。


「でも、お兄ちゃん結構食べててびっくりしちゃった。やっぱり男の人だね」

「あー。ごめん。ちょっとがっついちゃった?」


 誘惑に負けてラーメンだけではなくチャーハンと餃子に半熟煮卵も頼んでしまった。

 俺が食べたいというのもあったが、「ミウにも食べさせてあげたい」とも思ったから、ミウと相談。

 その結果、俺だけチャーハンと餃子がセットとなったメニューを注文した。

 取り皿にチャーハンと餃子を分けて一緒に食べたけど、そこそこ量があったから、つい無意識にガツガツ食べてしまったかもしれない。


「あ、いや。普段と同じ感じだったからきれいに食べてたと思うよ?」

「そう? 俺さ、油断すると食べ方が汚くなるから、もしもそうなってたら言ってね?」

「う、うん。そこまで気にしなくてもいいのに……」

「あー、まあ。ミウに嫌われたくないからね?」

「それくらいで嫌いにはならないよ、お兄ちゃん?」

「いやいや、世の中にはそれで喧嘩になる人もいるからね?」


 前世の母親は、よく父親や父方の祖父母の食べ方が汚いと漏らしていたのを覚えている。

 あとはネットやテレビで見た話になるが、そういう細かい不満が少しずつたまって最終的に離婚するなんてこともあるらしい。

 それは避けたい。

 せっかく妹と恋仲になれたのだから。


「そうなんだ。それならミウは大丈夫だった?」

「うん。特に気にならなかったかな。それにミウなら食べ方が汚くても気にはならないと思うよ?」

「お兄ちゃん。それ、ミウの食べ方が汚いって言っているように聞こえるよ?」

「あ、ごめん。ミウもきれいに食べてたよ?」

「ほんとぉ?」


 そんなことを話していると家に着いたので、ミウと腕を組んだまま家の鍵を開けた。



――



 自宅で一服していたら、ミウが忍び足でそそーっと脱衣所に向かって行ったのが見えた。

 だから脱衣所をのぞいてみると、体重計に乗ってたミウと目が合った。


「どうしたの?」

「え? いや、ちょっと食べすぎちゃったかもと思って。だって今日のお昼ハンバーガーだったじゃん? それで夜はラーメンだったし」

「あー、そうだね……」


 元々はミウの傷んだ下着を補充するために大型ショッピングセンターに買い物に行くことになったのだが。

 「せっかく2人で行くならデートしよう」と俺が提案して、そこでデートすることになったのだ。

 まあ、妹とのお出かけはデートだと思っているから毎回デートなんだけどね。

 もちろん、女性向けの下着が売っているお店には入らず、ミウにお金を渡して外で待ってたけど。

 中の店員さんとも話したようだが、やっぱり男性の入店は制限されているようで、「せっかくお兄ちゃんに下着を選んでもらおうと思ったのに」と両頬を膨らませて怒り気味だった。

 ミウとしては一緒に選んで、試着した姿も見て欲しかったとのこと。

 普段はとてもしっかりしているから、そんなことを言うようには思えなかったんだけど、それは男の俺から見てもちょっとやり過ぎだと思う。

 それでも下着が無くなると大変だったため、そのお店で何枚か買ったみたい。

 家に帰ってから見せてくれるそうなので期待はちょっとしてるけど。

 それからはショッピングセンター内にあったハンバーガー屋さんでハンバーガーのセットを食べて、ゲームセンターや本屋に寄ったり、スーパーをのぞいてみたりしてた。

 そしたら、思ったよりも遅くなってしまい、バスの待ち時間を潰すためにも、ショッピングセンター内にある有名なラーメン屋さんでラーメンを食べることになったのだ。


「でも、ミウ。体重は食べたらすぐに反映されるものじゃないんだぞ?」

「う、うん。でもさ……」

「ミウなら少しぐらいは増えても大丈夫だと思うけど」

「お兄ちゃんそれは駄目だよ。油断していると体重はすぐに増えちゃんだから」

「そう?」


 ミウもお年頃というのだろうか?

 個人的には数キロぐらい増えても問題ないと思うんだけど。

 ああそうか。

 それで油断して太ったのは前世の俺か。

 健康診断に引っかかってダイエットすることになり、数年かかって目標体重まであと少しというところで、異世界転生することになった。

 今は探索者として動いているから好きなものを食べても問題ないと思うんだけどね。


「それとお兄ちゃん? 前から気になってたんだけど、もしかしてムダ毛処理とかしてるの?」

「ん? してるけど、どうかしたの?」

「いやね。ミウが倒れたときはお父さんのようにすね毛とかいっぱいあった気がするんだけど、気づいたらきれいになってたから……」

「そりゃね。ミウとそういう関係になりたかったから清潔感があるように処理しているよ? それに海外では普通だからね……」


 主に海外のエロ動画から得た知識だけど。

 海外ではアンダーヘアとかのムダ毛を処理するのが普通と聞いてそれに合わせている。

 前世では女性と交際する機会がなかったから放置してボーボーだった。

 でも、異世界転生してミウのことが好きになってからはそういうのにも気を遣っている。

 あとは探索者協会の指導かな?

 「探索者のイメージアップのため、清潔感がある姿を心掛けるように」と言われている。

 それに、ダンジョンによっては海や川があるところもあるし、返り血や泥とかで着替えることも多かったから、人に見られても恥ずかしくないように処理していたのだ。


「へー。そうなんだ」

「まあ、そういうところでミウに嫌われたくないからかな? ほら、ムダ毛って女性ウケが悪いから……」

「あー。うん。そうだね。ミウもムダ毛が無い方が好きかな」

「わかった」


 どちらかと言えば、マナーに近い形でやってたけど、ミウの反応からやっぱり清潔感って大事なんだね。


「でも、今日のラーメンおいしかったね?」

「そうだね。じゃあ、また今度行こうね? 次もデートになるけどいい? まあ、ミウと出かけるときはいつもデートになるけど……」

「ふふ。お兄ちゃんもそう思ってたんだね。ミウたち似た者同士だね?」


 そんな言葉をかけてくるミウの顔には、どこか晴れやかな笑みが浮かんでいた。



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