表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/28

シンジ・カナメ: 「7年前」

 あの日、一年間の教育きかんを終えて、私はニンムへおくり出された。


 出発前には何かのくすりを飲まされ、チュウシャもされた。体があつくなってしんぞうがドキドキして、さいしょはとてもこわかったけど、だんだん自分が強いような、何でもできるような気がしてきた。


 ヘッドギアやゴーグルをつけられた時、さいしょは何も見えなくなった。だけど、すぐにツウシンと繋がって、見えるようになった。


 ゴーグルをとおして見た世界は白黒で、物の形もおおざっぱにしか分からない。人の顔もうつらない。耳はイヤプラグでふさがれていて、指示だけがきこえてきた。

 そうやって動けるようにれんしゅうしてきたから、あまり問題はなかった。


 その頃にはエンシュウで…切ったり、刺したりとかもしてたから、これもそういうくんれんだと思って、だまってしたがうしかなかった。えらい人はいつもカメラで見ていて、わたしがわるいことをしたら、家族にキガイを加えると言っていたから。


 ゲンバにつく頃には、くすりがきいてたみたいで、何もこわくなくて、全てがどうにかなる、どうにかできるってきもちになってた。



 だから、くんれんどおり、ナイフをふるった。



 終わった後、テッシュウを告げられたから、私は急いでゲンバからはなれようとした。


 その時


 なつかしい声がきこえた、ような気がした。



 その7年後、わたしは助けてもらえて、家に帰れた。

 でも、家にはもうはやととよし君しかいなくて。


挿絵(By みてみん)


 ああ、そうなのかなって。もしかしたらって思ったら、ぜんぶぜんぶこわくなっちゃって。




 たぶん、この生活は長く続かない。

 

 わたしはいつかきっといなくなる。


 でも、どうか二人だけは―

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ