姉、思い出せない
「おはよう、ディラン」
いつもの様に立って出迎えてくれる
ディランと、
「おはよう、ルイ」
昨日は寮に帰らず泊まった様で
ディランの横に立っているルイにも
朝の挨拶をすると、
「おはようございます、姉様」
ディランの挨拶の後
「おはよう」
ルイの挨拶が返り、
2人が並んでいる風景に領で過ごし、
仲が良く話笑い合ってる姿を思い出し
微笑ましく思い、緩む頬を押さえていると
「姉様、まずは朝食をただきませんか?」
私の思い出している事を分かっている様で
小さく息を吐出した後のディランの言葉と
差し出された手を取り、
ルイが引。てくれた椅子に座り、
ディランの椅子はフレディが引き、
最後にルイが椅子に座ると、
テーブルの上に朝食が置かれる。
焼きたての白いパン。
川魚のハーブ焼き
野菜が沢山は入ったスープ。
食べ慣れている味の朝食をいただきつつ
「姉様、体調はいかがですか?」
ポカポカの白パンを一口食べた頃に
かけられたディランの言葉に、
「沢山寝たからか元気よ」
ディランの気遣いに嬉しく思いつつ、
心配は無いと見せる為に笑顔で返事を
したのち
「昨日は話している途中で寝てしまった
みたいでごめんなさい。
後、ベットに運んでくれてありがればう」
話を聞きにきてくれたディランとルイに
謝罪をすると、
「いえ、朝から眠たそうに過ごされていた
姉様の体調を気づきながらも、無理矢理着れば
お邪魔したのはこちらですから」
ディランの言葉に
「こっちこそ悪かった」
ルイも続い声をかけるとてくれ、
「聞きたい事あったんだよね?
昨日の話で全部聞けた?」
部屋の雰囲気が変わりかけたが、
自分の言葉で消し去ると、
「では、姉様のお言葉に甘えていくつか
お聞きします」
食事の手を止める事なく尋ねられた
事に答えてゆく。
ミランダの様子から紙刺繍工房の
現状と工房で働くご婦人達の雰囲気。
新しく始めた紙刺繍のデザインだけを
行う職人の選抜と育成状況。
「これから行う、お針子への個人注文
への反応は領内での反応は
お聞きしておりますか?」
朝食の場でする話では無いなぁ。
と、思いつつの昨日話の途中で
寝てしまい聞けなかった必要な事
なのだろうと、思いミランダから
聞いている話を全て話、
「そうですね、ドレスのお針子達との
差別化は必須条件。ミランダ嬢の
手腕を信頼しておりますが、十分に
気を配る様に。とお伝えください」
話が終わる頃、食事も終わり、
食休めをする為に立ち上がると同時に
ルイが椅子を引いてくれディランから
差し出された手を取り数歩先のソファ
へと移動し、
珍しくディランが横に腰を下ろすと
「ああ、そう言えば、
姉様が眠る直前に何か話をしてくれて
いたのですが、覚えてらっしゃいますか?」
フレディが食休めの紅茶を出してくれたと
同時にディランからの言葉に、
フレディに向けていた視線を顔を
ディランへと向け、
「えっと、どんな話だったかしら?」
思い出してみるものの記憶に無く、
ディランと正面に座っているルイに
視線を向けるとゆるりと首を振られ、
フレディとマルチダに視線を向けるも
返答は無く、
思い出せ、と、言うことね。
「ミランダが気をつける様にと、
言っていた話、かしら?」
沢山の話題の中から1番記憶に残っている
話をすると、
「聞いております。姉様もルイがおりますが
十二分に気をつけてください」
真剣な表情と共に返ってきた言葉に、
「ディランもね」
間髪入れずに伝えると、
「はい」
深く頷き返してくれた。
ただ、この話ではな無い様で、
寝る直前の事を思い出そうとしても
ディランがと隣に座ってくれた嬉しさと
横を向くとディランの顎から首が視界に
入る様になり、
成長の嬉しさと
もう少し小さいままで良かったのに。
寂しさがあった事は覚えている。
何を話したのだろう?
首を傾げ考えこむも
「ディラン様、エスメ様、そろそろ
お時間です」
フレディの言葉に意識を切り替え
立ち上がりディランのエスコートを
借りて玄関口に待機している馬車へと
部屋を出て歩き、
「いってらっしゃいませ」
マルチダの見送りを受け、フレディが
馬車の扉を閉めると、ゆっくりと
動き出した。
カポカポと馬が歩く音がし、
ルイがいる為、ディランは私の横に
座り、正面にはルイが居る。
昨日とは違う視界にもの珍しくも
楽しんでいると、
「姉様、『悪役』とはどう言う
意味ですか?」
ディランからの質問に顔を向けた。
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を含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。
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