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将来の夢は魔王になることです!  作者: 月之木ゆう
第三章 ゴブリンとの戦い
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コンバット・アシストモード

「ちゃんと足音消えてるよね?」

「はい!ばっちりです。」


消音は問題なく発動していた。姿が消えるわけではないので、この世界では敵にどの程度気づかれにくくなるかは不明だが、暗闇に紛れての暗殺であれば格段に成功率があがるだろう。



そして忘れてはならないのが武器だ。


武器は、背中の直刀、それに仕込み武器の数々、そして特筆すべきは腰のベルトにセットしてある短剣2本だ。一本は雷光(ライコウ)、雷属性攻撃と麻痺付与の効果がある青白く光る刀身の短剣。もう一本は黒牙(コクガ)、闇属性攻撃と猛毒付与の効果がある漆黒の刀身の短剣である。この2本は伝説級(レジェンド)の武器で、かなり苦労して手に入れたものだ。


「アイカ、ステータスはどう?」


アイカが私の肩に触れステータスを解析する。



名称:朝比奈春夏

年齢:20歳

種族:魔王種

職業:忍(しのび)

ステータス レベル:1

HP:19/13+6

MP:6/6

腕力:21

体力:6

敏捷:5+5

知力:4

魔力:1

器用:3+3



(やっぱりこんなもんだよね。)


俊敏と器用は倍になっているようだが、元が低いので正直微妙だった。少し落ち込むが、今はそんな事を考えている場合ではない。

急いで、村に行かなければ。


「アイカ。行くよ!」

「マスター待ってください!」

「む。」

「これを。」


出鼻をくじかれて一瞬だけムッとした春夏であったが、アイカが差し出してきた猫耳と尻尾を見てハッとなる。

危ない危ない。危うく人間だとバレてしまうところだった。


「ごめん。ありがと。」

「いいえ。マスター!行きましょう!」

「それ私のセリフー!」


私は村を包囲しているゴブリンに向かって駆け出した。

アイカも私に追従しながら飛行している。


「アイカ、ここでアレを試してみるよ。」

「了解です。」


そして、私はコマンド(・・・・)を静かに、されど力強く言った。


──コール──コンバット・アシストモード──開始(Activate)


「コマンドを受理しました。コンバット・アシストモードへと移行……

 これより、マスターの発言はすべて命令として扱います。」


アイカはこちらの世界では妖精の姿だが、元々は私の作ったAIだ。ドラゴンズリングでの戦闘時と同様に、コンバット・アシストモードもこちらの世界で使えていた。ゲーム内では、ボス戦や大群相手のときなどはいつもこのモードで戦っていた。コンバット・アシストモードは、アイカの元々の役割だった(・・・)戦闘補助だけに機能を絞ることにより、行動を迅速にするものである。モード移行は問題ないようだが、こちらの世界に来てからの戦闘は初めてだ。

果たしてうまくいくだろうか。


ゴブリン達にはテストに協力してもらうとしよう。

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