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新しい流行
実際のところヒモノラ女史の家庭教師が終わった後、ロッキーとして子分どもに貴族礼法をはじめとする講座をガキどものアジトで行うことで、覚えたことをしっかりおさらいして深めて行ったらしい。
領内の悪ガキどもが男女問わず、刺繍やダンスやお茶や貴族独自の婉曲な言い回しを使って遊んでいるのを領民たちが目撃するのもそれからである。
実に子供というんは恐ろしいもので、貴族の子女が嫌嫌な思いで覚えさせられていることも遊びの一環として覚えれば実に修得が早い。
男女問わずおままごとの発展形としてお茶会や裁判ごっこ、またはデビュタントボールの舞踏会ごっこも軽い気持ちでやれば、下手な貴族よりも上手だったりする。
散々親から小言を言われたガキが貴族用語で親の悪口を言い返したら、なんとその言葉の裏の意味が分からず、親は上機嫌になってガキを許したとか。
貴族用語は皮肉たっぷりの反対表現を使うことがあるので、素直にとれば悪口にはとられないこともあるのだ。
また食事のマナーもある一定の範囲の地域ではガキどもを通じて各家庭に浸透していったとか。
とにかくそう言う遊びを通じてチェリーは貴族令嬢としての最低限のマナーを身につけたのだった。




