新カリキュラム
女史が困っていたのでチェリーは提案した。
「それではこの国の歴史とか貴族や法律について教えて下さい。
それと貴族女性がたしなんでいる趣味などに就いても教えて頂けますか?
それなら一週間はすぐに潰せますよ」
それで残りの六日分のカリキュラムを女史と相談しながら立ててそれを実行することにしたのだ。
チェリーとしてもこの世界のことを学んだり、貴族女性の常識を学べるので都合が良かったのだ。
カリキュラムは以下の通りである。
一日目:貴族令嬢のたしなみ:刺繍、お茶について(二日目に必要な本を指定して行く)
二日目:王国の歴史概論:王国貴族の常識(三日目に必要な貴族年鑑を読むことを宿題に)
三日目:貴族年鑑:上級中級下級貴族の知識:王国貴族の常識
四日目:ダンスレッスン・楽器演奏の基礎・
五日目:貴族用語の意味・王国法について
六日目:お茶会のマナーの基礎・総まとめ
もちろんたった一日ずつだからほんの基礎の基礎にしか触れない。
それでもチェリーが子爵令嬢としてうまく化けの皮が剥がれないようにするための付け焼刃くらいにはなろうということだ。
王国の歴史と貴族年鑑については事前に指定された本を読み暗記することにしたのはチェリー自身の希望だった。
前世で何千何万という武術の技を覚えるのに、速読術や記憶術を使っていたので、チェリーは敢えてこのようなハードスケジュールを組んだのだ。
これ一つでも一か月はかかる内容なのだが、暗記に半日、口述テストなどに半日という風にして一日でものにする無茶な計画なのだ。
むしろ辛いのは刺繍とかお茶、楽器演奏やダンスなのかもしれない。




