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幼女転生

その次に彼が目覚めたのは、見知らぬ草原の中だった。


とても体が軽くて自由に動くので驚いた。


それもその筈自分の体がとても小さいことに気づくと同時に周りにいるのも同じように体の小さな幼子たちだった。


「チェリーしゃま、だいじょうぶれしゅか?」


「石にちゅまじゅいてころんでどこかぶつけましぇんでしたか?」


どうやらこの子たちは自分の遊び友達らしく、自分は身分のある家の子どもらしい。


そして名前がチェリーなのかと、着ている服を見ると女の子だ!


ええええっ、これってTS転生??


そうなのだ。


童貞のまま死んだ彼は可憐な幼女の姿で前世を思い出したのが異世界転生三年後のことだったのである。


チェリーはチェリエッタ・ド・クレッシェンドと言って、クレッシェンド子爵家の末娘だった。


遊んでいたのは子爵領の領民の子どもたちで、チェリーが領主様の子ということで大事にしてくれたが、実は兄姉たちが正妻の嫡子だったが、チェリーだけは庶子のようだった。


領主様がある晩深酒をして下働きの洗濯女と間違いを起こして生まれたのがチェリーだったのだ。


チェリーを生んだ女には金を持たせて遠くの地に追い出した。


チェリーは引き取られたが、正直最低限の世話はしても持て余しているのが現状だった。


だからチェリーは三歳にして保護者から放任されネグレクトされた状態だったのだ。


だがチェリーはそんな事お構いなく、最低限寝ることと食事は与えられ、衣服もある程度着れたのでそれで良しとし、かえって親から放任されている自由の身を利用して、前世に果たせなかった武芸百般の実戦編を実行しようとしたのである。






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