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プロローグ
轟元は武芸百般あらゆることを研究した。
柔道・空手・剣道・ボクシング・合気道・ムエタイ・カンフー・弓道・槍・棒術・十手・鎖鎌・カポエラ・レスリング・サンボ・グリマ・システマなどなどその鍛錬法からあらゆる技を知識として修めることを唯一の趣味として生きた来た。
武芸と名のつくもので彼の知らないものはないと言っていい。
一方彼は球技などのスポーツには全く興味がなかった。
だから野球やバスケなどの簡単なルールも知らないほどだった。
彼の関心は武芸に特化していたのだった。
だが彼はその知識を修めることに夢中のあまり実戦に関しては全く経験する時間がなかったのである。
彼の体は身長百八十センチに対して体重百キロという多少運動不足の為の肥満傾向がみられた。
すべての武芸に対して達人級の膨大な知識を修めた彼はある日突然体を動かしたくなって、走り出した。
そうなのだ。いよいよ頭の中に詰め込んだ膨大な知識を実践化したくて、とりあえず走ることから始めたのだ。
そして彼は突然胸が苦しくなってその志半ばで路上に倒れた。
享年35歳、童貞年数=全生涯という清らかな体であった。




