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「なるほど、事情は大体分かった」
信じて貰う為に、色々説明&自警団へ確認に行って貰った。
「お前が冒険者になりたい事は分かった。だが、その前に軽くテストさせて貰うぞ」
そう言うと、顎髭が長いおじさんが俺の体の輪ゴムを外しながら自己紹介を始めた。
「俺はブル、ここのギルドマスターだ。こっちのハゲは副ギルドマスターのシバな」
「ハゲじゃない、休眠期間なだけだ」
「その休眠期間何時になったら終わるんだよ、5年は生えてないだろ。諦めろって」
おっさん二人が睨み合っていた、何だこの状況は・・・。
「あの、テストって具体的には何をするんですか?」
「あぁ、そうだな。まずはテストについて教えようか」
ブルさん・・・ギルマスで良いか、ギルマスが色々教えてくれた。
冒険者に必要なのが肉体能力、それと知識らしい。
肉体能力は成人男性並な俺だが・・・そこまで悪い結果にはならないだろう。
問題は知識だ、この世界の知識なんてほぼ0な俺にはとんでもなく高いハードルだった。
いや、待てよ?俺はあくまで言語は異能的な物でどうにかなってるが
筆記となるとこの世界の言葉を書かないといけない、日本語では無い筈だ。
これ、もしかして詰んだのでは?
「知識のテストって・・・筆記テストですか・・・?」
「あぁー。違うぞ?そもそも冒険者で筆記出来る奴は少ないからな」
あくまで口頭での受け答えらしい、助かっ・・・てないな。そもそも知識が無い。
「ついでに出される問題ってのは・・・教えてくれませんよね?」
「あたり前だ、事前に分かったら対策されるだろ」
かなり不味いぞ、不安過ぎて顔から変な汗出てきた・・・油じゃねぇよ
「ただ、前回出されたテストの内容等はギルド内の一画に書物として残されているぞ」
あまりにも不安そうな顔をしていたのを察してか
横からシバさん・・・副ギルマスが声を掛けてきた。
「それにそこまで難関ではないぞ、あくまで一般常識を調べるテストだからな」
なるほど、それなら何とかなるかも知れない。
「ありがとうございます。すみませんが、少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「あぁ、構わんよ。テストの準備もあるからな、今から2時間後に行うぞ」
それまで頭に詰め込んでおけよ、そう言いながらギルマスと副ギルマスは部屋から出ていった。




