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包まっていた毛布の隙間から光が差し込む。
「ん・・・ん?朝・・・か?」
毛布から出てみると太陽は昇っていた。快晴である。
散々泣いたからか、多少は気持ちが前向きになっていた。
この時間なら冒険者ギルドはやってるだろう、行くか!
そう思い、路地裏から出てくる。
出た瞬間、重大な事に気付いた。冒険者ギルドの場所を女神様から聞いていない。
「やば・・・全然分からん」
行き当たりばったりで行こうものなら即迷子だ、ここは常套手段でいこう。
そう思い、さっきからこっちを見ているご婦人に近付いた。
「やだ・・・あれ、ベーコンよね?何で歩いて・・・嘘、こっちに近づいて来てる!?」
「落ち着いてくれ!俺はベーコンだが、悪いベーコンじゃない!」
普通のベーコンに善悪はあるのか、この際そんな事はどうでも良い。
重要なのは、相手に逃げられない事だ。
相手に警戒心を与えない、それが一番大事って〇事MANブラザーズも言ってた!
そう、その甲斐あって俺は
「えーっと、まず名前を聞こうか」
「はい、あの・・・吉田と言います・・・」
「ヨシダ君ね。まずね、君が何をしたか分かってる?」
「人に道を聞こうとしてました・・・」
「道ねぇ・・・女性からはモンスターに襲われかけたという通報受けたんだけど?」
「違います!そんな事するわけないじゃないですか、私ベーコンですよ!?」
自警団の取調室にいたのだ。




