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異世界ベーコン  作者: もょもと
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毛布に包まりながら頂いた食糧を食べる。


どうやら気付かない内に、かなりの空腹だったらしい。無我夢中に食べていた。


腹が満たされて落ち着いたせいなのか、目頭が熱くなってきた。


思い出していたのは、家族の事。


家族仲は良く、親孝行もそれなりにしてきた方だ。


お盆や正月には必ず顔を出していたし、ドライブに連れて行く事も多かった。


親からは、貧乏だから何かを残してあげる事が出来無いと言われたが

私は違うと断言した。沢山の思い出を貰ったと胸を張って言えるからだ。


だからこそ、親よりも先に死んだ事。別れすら言えなかった事。


今まで育ててくれてありがとう、この一言すら言えなかった事。


その思いが、今になって一気に噴き出してきた。


「・・・・・・っ・・・!」


一人の男が、声を殺して泣いていた。


今更後悔しても意味がないのは、分かっていた。


だが、それでも泣かずにはいられなかった。


泣きながら、口に食糧を詰め込む。


味なんて分からない、味わう気もない。


悲しい現実を少しでも忘れようと食べる事に意識を向ける。


そして、限界まで食べたと同時に私は眠る様に意識を失った。

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