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一通り泣き叫んだ後、女神様は帰っていった。
凄い顔して泣いてたが、自業自得なので悪いという気は起きなかった。
「確か女神様が言うには、魔法の名前を言えば使えるんだったな」
この世界での魔法発動には、いくつか条件がある。
1つ、正しい魔法名を唱える事。
2つ、魔法使用分の魔力を所持している事。
これが魔法発動の条件なのだが、これだけでは不足している。
それは、魔法を覚えなければいけないという事だ。
本来魔法とは自然に覚える物では無く、魔法書の中身を見て覚えるのだ。
しかし魔法書は一度使えば効果を失う為、非常に高価で取引されている。
ただし、初級の魔法書は制作が簡単であり尚且つ大量に存在する為
そこまで価値があるというわけではないのだ。
ただ、本を使用せずに魔法を覚えさせるという行為は異常であり
それを行使した女神は、後に自身の上司から減給処分を食らうのであった。
「ケース!」
そう唱えると、目の前の空間に小さな黒い穴が空いた。
聞いた話だと、ケースは初級の空間魔法。
仕舞える量は買い物カゴ位らしい、ついでに時間も普通に進む。
「とりあえず、お金と食べない食糧を入れてっと」
閉じたい時は念じるだけで閉じるらしい、魔法すげぇ。




