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いやいや、ベーコンが冒険者になれるわけないだろ。
突拍子もない事を言う女神様を冷めた目で見ていると
「まぁ話は最後まで聞きなさい。冒険者登録に必要なのはね、貴方が人間であるかどうかなのよ」
人間である事?いや、私ベーコンだよ。何言ってんの?
「そこは私が色々弄っておくわ、この世界には魔法があるのは知ってるわよね?」
まぁ知ってるけど、それが何だと言うんだ?
「この世界にはね、魔法によって姿を変えられた人間もちらほらいるのよ。それを利用するわ」
つまり元々ベーコンな俺だが、魔法によって姿を変えられたという設定で登録すると。
「そうそう、後は年齢だけど。とりあえず、熟成・・・40歳で良いわね!」
「今、人の年齢を熟成年数って言ったな?」
「い、言って無い・・・」
色々疲れたから聞き流すか、それにしても・・・。
「色々あってもう夜だぞ、こんな時間に冒険者登録出来るのかよ」
「流石にやってないわね、なので明日行きましょう」
そう思って持って来たのよ、そう言いながら腰に付いてた袋から色々出してきた。
「まず、お金ね。それに食糧と小さいけど布ね、包まって毛布替わりに使ってね」
ありがたい話だが、俺が持つには大変な量であり大きさだった。
「流石に持てないんだが・・・」
「大丈夫大丈夫!さっき弄った時に魔法も一つ覚えさせたから!」
流石にキレた、この説明不足の女神様にキレたのだ。
「は、羽だけは勘弁して!手入れが大変なの!!ベタベタはもう嫌なの!!!」
ぎゃああああああああああああ!
夜の街に女性らしき悲鳴が響き渡った。




