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女神様の話ではこうだ。
体はベーコンだが、肉体スペックはこの世界の成人男性位はあるらしい。
さっきジャンプした時に、女神様の髪の毛まで辿り着けたのはそのせいらしい。
次に、何故私が食べられたり齧られたりしていたのに死ななかったのか。
どうやら貰った異能が原因らしい。
「どんなものにも負けない体、それが貴方の異能なのは覚えてる?」
「あぁ、確かどんなものよりも硬く毒や病すら退ける。後、魔法も弾くだったか?」
「そうそうそれね。つまりはね、この世界のどんなものよりも硬いのよ貴方」
「それは転生前に聞いたけどさ・・・俺、ベーコンだぞ?」
「そんなの関係ないわよ、異能の力に体は関係ないわ」
じゃぁ何か?俺はこの世界のどんな武器よりも硬いのか?
「ってか、それただの食べられないベーコンだろ」
「・・・・・・・・・」
おい、露骨に目線逸らすな。また油塗りたくるぞ。
「次に言い忘れてたのが、言語機能ね」
言語機能?そういえば、周りの人達の言葉は何故か理解出来てたな。
「まぁこれは転生者全員に付いてるんだけどね、言葉が分かるし話せるようになるのよ」
とてもありがたい機能だが、それかなり重要じゃないか?・・・この女神、駄目かも知れない。
「女神様ちょっと聞いても良いか?」
「何でも聞きなさい、ヨシダ」
「負けない体で硬いのに何で俺に痛みがあるんだ?」
「そりゃ負けないだけで痛みはあるわよ、当たり前じゃない?」
何その生き地獄、嫌がらせかな?出来れば痛覚も切って欲しかった。
「あ、ちなみに人間の時と同じ様に空腹や喉の渇きも感じるから。ちゃんとご飯食べるのよ」
おい待て、ベーコンがご飯や水飲まないと駄目なのかよ。分けわからんぞ。
「だが女神様よ、俺はただのベーコンだ。このままだと金も稼げず野垂れ死ぬぞ」
「まぁ異能の力で死にはしないけど、金を稼げないのは困るわよね」
そこで女神様はニヤリとしながらこう言った
「そんなの冒険者になれば問題ないわ!」




