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第21話 光と闇の調和、そして赤き謀略

 地下最下層の闘技場。

 分厚い魔法障壁に囲まれ、外界の光も音も届かないその完全なる密室は、対局開始からすでに百時間が経過しようとしていた。

 それは、人間の限界を遥かに超越した時間だった。飢え、渇き、睡眠不足、そして絶え間なく続く極度の緊張。常人であればとうの昔に発狂し、自らの舌を噛み切って死を選んでいるだろう地獄の釜の底。


 しかし、その中央に置かれた卓を囲む空気は、狂乱ではなく、奇妙なほどの静寂に包まれていた。


「……ドンジャラ。勇者集結、そして……魔王降臨オーバーロード。三十五点」

 鈴木ケンが、ひび割れ、血の滲んだ唇から静かな発声と共に手牌を倒した瞬間、その静寂は決定的な絶望へと変わった。

 卓上に並べられたのは、本来であれば決して相容れることのない二つの極致の陣形だった。

 万能の加護たる『白牌(勇者)』と、触れる者すべてを破滅に導く致死の呪い『黒牌(魔王)』。その両極端の異物たちが、ケンの手牌の中で、まるで長年の友人のように完璧な調和を保ち、暴力的なまでの高得点を叩き出していたのだ。


「……ありえない。なんで、また……」

 神童が、震える両手で自らの髪を掻きむしった。 その端正な顔は恐怖と混乱で歪み、かつて青の国を震撼させた天才犯罪者の面影は見る影もない。彼の目は血走り、爪を噛みちぎった指先からは血が滴っていた。


「計算が、何度やり直しても合わない……! 白牌だけじゃない、どうして魔王牌まで、まるでおじさんの意志に引き寄せられるように集まっていくんだ……! 牌の偏り? 違う、そんなチャチな次元じゃない。こんなの、確率論の限界を超えている……神のイカサマだ……!!」

 神童の絶叫が虚しく石壁に反響する。無理もない。 この数十局、ケンの配牌には必ずと言っていいほど『勇者』か『魔王』、あるいはその両方が舞い降りていた。

 神童の言う通り、それは物理法則や確率論を完全に無視した異常事態だった。ここは青の国の魔法障壁下。最高峰の魔術師たちが幾重にも監視網を張り巡らせており、物理的なイカサマなど絶対に不可能。ならば、これは一体何だというのか。


(……俺にも、わからないさ)

 ケン自身も、自分の身に起きている現象の正体を掴みきれてはいなかった。 ただ、一つだけ確かな身体感覚があった。 五百年前、この世界を救いながらも絶望して死んだ田中勇の遺志――すなわち『白牌(勇者)』。そして、彼が作ったルールのせいで救えなかった弱者たちの怨念、あるいは理不尽な世界そのものの悪意――すなわち『黒牌(魔王)』。

 この二つの相反する概念が、鈴木ケンという四十歳の『ただ耐え続けてきた男』の器の中で、不思議なほどピタリと収まっていたのだ。

 正義も悪も、希望も絶望も、すべてを飲み込んで消化してきた。 物流倉庫という社会の底辺で、理不尽な上司の命令(悪意)と、わずかな給料日(希望)だけを頼りに、心を殺して働き続けた。彼にとって、光も闇も、ただ己に降りかかる「耐えるべき事象」の束でしかなかった。 だからこそ、彼の精神は『勇者』の重圧にも潰されず、『魔王』の狂気にも呑まれなかった。ただ淡々と、それらを「一つの荷物」として棚に収め、整理し、盤上に出力しているだけなのだ。


「……見事だ」

 狼男――アロンが、静かに息を吐き、自らの点棒をケンに差し出した。 彼の肉体はすでに完全に人間の紳士の姿に戻り、狂暴な獣の毛並みは跡形もなく消え失せている。だが、その黄金色の瞳には、今まで直面したことのない『未知の病』に対する医者としての畏怖が宿っていた。


「私のメスは、患部の構造を論理的に切り裂くことしかできない。だが、君のやっていることは違う。毒も薬もすべて飲み込み、自らの血肉に変えてみせる……それは医術ではなく、奇跡、あるいは『カルマ』そのものだ」

 アロンは敗北を悟っていた。 彼がどれほど精密な手術ドンジャラを施そうとも、ケンの手元には常に特効薬と猛毒が同時に供給され続けている。それはもはや、個人の技術で覆せる領域を超えていた。 ケンの勝利数・九十。 アロンの勝利数・八十八。 神童の勝利数・七十九。


 ハイオークは点数をすべて毟り取られ、数時間前に口から泡を吹いて完全に意識を失い、床に転がっている。

「……次だ。洗牌シーパイしろ」

 ケンの声は、もはやカナン村の惨劇に怯えていた小市民のそれではなかった。 地獄の底から響くような、重く、静かで、圧倒的な威圧感を伴った『裁定者』の声。その一言で、神童はビクッと肩を震わせ、機械のように牌をかき混ぜ始めた。


     * * * 


――その異常な光景を、遥か遠く離れた場所から「視て」いる者がいた。 青の国から何千キロも離れた北の大地。太陽の光すら届かぬ、紫の国『ヴェイル共和国』の黒曜石の城の最深部。

 巨大な玉座に深く腰掛けた魔王の末裔、ヴェイルは、アメジストのような瞳を驚愕に見開いていた。 彼の視界には、青の国の地下闘技場の映像が直接流れ込んでいた。

 その映像の出所は――アロンの瞳である。

 かつて青の国で名医と謳われたアロンが、世の不条理に絶望した満月の夜。彼の心に巣食った闇を見抜き、接触を図ったのは他ならぬヴェイルだった。ヴェイルはアロンに『狼男』という呪われた魔獣の力を与えると共に、彼の視覚と聴覚を常に紫の国とリンクさせる微細な呪術を施していたのだ。 アロンは知らず知らずのうちに、紫の国の監視カメラ(スパイ)としての役割を果たしていた。 ヴェイルは、アロンの視界を通して、鈴木ケンの信じられない打牌をこの数十時間、一睡もせずに観察し続けていた。

「……馬鹿な。ありえないでしょう」

 爽やかな好青年の仮面が剥がれ落ち、ヴェイルの端正な顔に初めて『戸惑い』という感情が浮かんだ。 彼が驚愕しているのは、ケンが『白牌(勇者)』を引き寄せていることではない。白牌は田中勇の遺産であり、新たな裁定者であるケンがその加護を受けることは、ある意味で予想の範疇だった。

 ヴェイルの理解を超えていたのは、ケンが『黒牌(魔王)』をも完璧に手懐けているという事実だった。「黒牌……魔王の力は、我々魔族の血統にのみ呼応するはずの絶対的な呪い。ドンジャラというシステムの中で、弱者を合法的に搾取し、絶望に突き落とすための『システムのバグ』そのもの。……それが、なぜ」 ヴェイルの指先が微かに震える。「なぜ、あの凡庸な日本人の手に、あれほどやすやすと舞い降りるのです!? それどころか、田中勇の白牌と、我々の黒牌が、一つの手牌の中で共存し、互いを高め合っている。……まるで、彼という存在そのものが、この世界のルールを根底から書き換えているようだ……!」

 魔王の末裔であるヴェイルにとって、黒牌は絶対的なアイデンティティであり、この狂った世界を支配するための最強の武器だ。

 それが、自分たちとは無関係な、異世界から来た三十九歳の冴えない男の意志に引かれている。その事実が、ヴェイルのプライドと世界観を激しく揺さぶっていた。

「……ヴェイル。あなたがそこまで取り乱すなんて、珍しいわね」

 玉座の背後の暗がりから、静かな足音と共に黒いドレスの女性が歩み出てきた。 サトウ。 五百年前、田中勇と共に召喚された十人目の転生者であり、彼に置き去りにされた初恋の少女。そして現在、延命の魔術によって生き永らえ、紫の国で『闇魔』のモデルとして暗躍する女。

「サトウ……。貴女も、アロンの視覚を共有しているのでしょう。見ましたか、あの男の異常性を」

 ヴェイルが血を吐くような声で問う。 サトウは、虚空に映し出されたケンの姿――泥だらけで、血走り、しかし神々しいまでの集中力で牌を操る男の横顔を、凍りついたような瞳で見つめていた。


「……ええ。見ているわ」

 サトウの唇から、かすかな溜息が漏れる。

「田中君は、強すぎたのよ。彼は『白牌』の力だけで世界を統べようとし、その結果、こぼれ落ちた『黒牌』の闇に世界を蝕ませた。……でも、あの男は違う。彼は自分が弱いことを知っている。自分が弱いからこそ、弱者の怨念(黒牌)の重さが理解できるのよ」 サトウの瞳の奥に、五百年間凍りついていた愛憎の炎が、微かに、しかし確実に揺らいだ。

「鈴木ケン。……あなたは、田中君が目を背けた『世界の汚泥』すらも、全部飲み込んで進むつもりなの? 」 サトウの言葉に、ヴェイルはギリッと奥歯を噛み鳴らした。

「……面白い。最高に面白いですよ、鈴木ケン」

 ヴェイルの唇が、狂気と歓喜に歪む。

「貴方が白と黒、両方の力を手にするというのなら……私は、魔王の血を懸けて貴方をこの手で引き裂き、その手から黒牌を奪い返してみせましょう。貴方が公式戦の卓に座る日が、心底楽しみになりましたよ」

 紫の闇の奥底で、魔王の末裔と怨念の少女が、新たな裁定者の誕生に震えていた。


     * * * 


再び、青の国の地下闘技場。 対局が再開されてから、さらに数時間が経過していた。 神童が持てる才能のすべてを懸けて計算式を組み上げ、アロンが残された体力を振り絞って緻密な戦術を展開する。 かつての彼らであれば、他国を単機で滅ぼせるほどの一打だっただろう。だが、覚醒したケンにとっては、それは「棚卸し」のルーチンワークの範疇に過ぎなかった。 九十一勝。九十三勝。九十六勝。 ケンが和了りを重ねるたびに、地下闘技場の空気が物理的に変わっていく。 アロンも神童も、そして気を失っている敗者たちでさえも、空間そのものがケンの存在を中心に回り始めている錯覚に陥っていた。

(……読める。読めるぞ。すべての牌の鼓動が聞こえる) 九十九勝に到達した時。 ケンの周囲には、物理的な現象として『光』が差していた。 それは魔力によるものではない。極限の集中力(フロー状態)に達した人間の精神が、大気中の魔素と共鳴して生み出す、後光のような揺らめきだった。 血走り、濁りきっていたケンの双眸は、今や澄み切った黄金色に輝き、盤面のすべてを神の視座から見下ろしていた。

「……ドンジャラ」

 百五十時間以上の死闘に幕を下ろす、最後の一打。「天の導き(白・黒・全色混合)、五十点」 卓上に並べられたのは、八十三枚すべての色の属性を含み、かつ勇者と魔王を両端に据えた、神話の壁画のように美しい陣形だった。

 カチャリ、と点棒が卓に置かれる音が、ひどく大きく響いた。

「……負け、た。僕の計算が、全部……おじさんの、ただの記憶力に……」

 神童は両手で顔を覆い、子供のように泣き崩れた。その涙は、天才が初めて味わう挫折の涙であり、同時に、自分の知らなかった世界の広さを知った歓喜の涙でもあった。

 アロンは深く椅子に背中を預け、憑き物が落ちたような穏やかな表情で天井を見上げた。

「……終わったか」

 ケンは静かに目を閉じ、深く息を吐き出した。 百勝先取。天律戦の狂気の耐久戦を、一人の凡人が、天才と怪物たちを喰らい尽くして生き残った瞬間だった。

     * * *


「……アンビリーバブル……」 王立図書館の最上階。執務室の水晶玉越しにその結末を見届けた第一使節団副団長のベガは、眼鏡の奥で目を見開き、愕然と呟いた。 彼女の手元にあるデータシートは、ケンの信じられない成長曲線を示して真っ赤に染まっている。

「まさか、ただの耐久力だけで勝ち残るどころか……あのアロンの精密な戦術眼を盗み、神童の神速の思考に喰らいつき、彼らの『強さ』そのものを吸収して進化するとは。それに、あの白と黒の牌の引き寄せ……彼は、この数日間で一体何者になったというのですか……!」 

戦慄するベガに対し、統治者サミー・アルカナムは、扇で口元を隠しながら恍惚とした笑い声を上げた。

「素晴らしい……ええ、実に素晴らしいですよ! 私の予想を遥かに超える、最高の『毒虫』が完成しました」

 サミーは立ち上がり、水晶玉の中に映るケンの姿を愛おしそうに見下ろした。

「この地下闘技場の蠱毒は、ただの百勝戦ではありません。鈴木ケンという凡人の器を限界まで拡張し、彼の中に『裁定者』としての真の覚悟と力を注ぎ込むために用意した、彼のためだけの特注の壺だったのです」

「……彼のために、アロンや神童といった我が国の最重要犯罪者たちを惜しげもなく使い潰したと?」

「ええ。彼らは最高の餌になりました。絶望とトラウマで殻に閉じこもっていたケンを、死の恐怖で無理やりこじ開け、その隙間に天才たちの技術と、世界システムの理不尽さを叩き込む。……結果、彼は勇者と魔王、双方に愛されるバグのような存在へと覚醒した」 

サミーの瞳に、冷酷な謀略の炎が灯る。

「これで、彼を『我々の剣』として振るう準備が整いました。……さあ、彼を丁重にお迎えなさい。そして、たっぷり休ませた後、私の元へ連れてくるのです」


     * * *


 深い、泥の底のような眠りだった。 痛覚すら麻痺していた肉体に、少しずつ血の巡りと温もりが戻ってくる。

「……ケンさん。ケンさん、お目覚めですか?」 目を開けると、いつもの丸眼鏡をかけた司書、シズクの心配そうな顔があった。 ケンがゆっくりと身を起こすと、自分が図書館の隠し部屋のベッドに寝かされていることに気づいた。泥だらけだった服は清潔なものに着替えさせられ、肉体の疲労は嘘のように消え去っている。

「……俺は、どれくらい寝てた?」

「丸二日間です。本当に、本当によく頑張りましたね……! サミー様から、貴方が見事に百勝を達成したと聞いて、私、嬉しくて……」

 シズクが涙ぐみながらケンの手を握る。 だが、ケンの瞳は、数日前にこの部屋で「カナン村の惨劇」に怯えていた時とは完全に別人のものになっていた。 深く、暗く、そして刃のように鋭い黄金の瞳。それは、地獄の底で怪物を喰らい尽くし、自らもまた怪物の一部となった者の眼だった。

「……シズク。サミーに会わせてくれ」 ケンの静かな、しかし有無を言わせぬ声の圧力に、シズクは一瞬だけビクッと肩を震わせた。彼女ですら、今のケンが放つ覇気には本能的な恐怖を感じざるを得なかったのだ。

「……はい。サミー様も、貴方が目覚めるのをお待ちでした」

 案内されたのは、見慣れたサミーの執務室だった。 サミーは豪華な椅子に深く腰掛け、入室してきたケンの顔を見るなり、優雅に微笑んだ。

「お見事でした、鈴木ケン殿。貴方はこの青の国で、最も過酷な試練を乗り越え、見事に生まれ変わった。今の貴方なら、緑の国のティア・エバーグリーンにも引けを取らないでしょう」

「……御託はいい」 ケンは単刀直入に切り出した。

「俺をあんな蠱毒に放り込んで鍛え直したってことは、俺に何かさせたいことがあるんだろ。言えよ。俺の頭でもわかるように、簡潔にな」

 サミーは小さく笑い、机の引き出しから一通の封書を取り出し、ケンの前に滑らせた。

 封筒には、血のように赤い蝋で、厳つい獅子の紋章が押されている。

「赤のカルディアの国王、タナカ・サトシからの果たし状です。我が国アルカナムに対して、公式な『賭け試合(取引戦)』の申し出がありました」

「赤の国……。タナカ・サトシって、あの英雄の直系とかいう……」

「ええ。そして、彼らが賭けの対象として要求してきたのは……我が国が保護している『裁定者(貴方)』の身柄です」

 ケンの眉がピクリと動いた。

「赤の国は、タナカ様が遺した『暴力禁止』のルールを最も疎ましく思っている野蛮な軍事国家です」

 サミーは、まるで悲劇の語り部のように、悲痛な表情を作って語り始めた。

「聞いてください、ケン殿。この世界の隠された歴史を。……五百年前、タナカ・イサム様が仲間と共に建国した理想の国『白の国』は、平和と秩序の象徴でした。しかし、その平和を良しとせず、武力による支配を望んだ者たちがいた。彼らは白の国の中でクーデターを起こし、国を分裂させ、独立したのです。それが……現在の『赤のカルディア』です」

「なんだと……?」 ケンの顔色が変わる。

「彼らは今も、タナカ様のルールを悪用し、他国を合法的に蹂躙しようと目論んでいます。カナン村を襲った変異種の魔獣たち……彼らがなぜ、あのような高度なドンジャラの知識を持っていたのか、不思議に思いませんでしたか?」

 サミーの言葉に、ケンの脳裏に村人たちを貪り食うハイオークたちの姿がフラッシュバックする。ニーナの千切れた首飾りが、鮮明に蘇る。

「まさか……赤の国が、魔獣にドンジャラを仕込んだって言うのか!?」

「確証はありません。ですが、彼らならやりかねない。そして今回、彼らは貴方という『裁定者の権限』を取り込み、数年後の天律戦を待たずして、他国をドンジャラという合法的な暴力で滅ぼそうとしているのです」


 嘘だった。

 赤の国が白の国からクーデターで独立したというのも、魔獣を使役しているというのも、すべては青の国がでっち上げた「偽りの歴史」であった。 白の国を滅ぼしたのは、他ならぬ各国の欲望であり、赤の国だけが悪であるはずがない。だが、カナン村のトラウマをえぐられ、精神的に極限状態から生還したばかりのケンには、その巧妙な嘘を見抜く余裕はなかった。「……許さねえ」

 ケンは、ギリッと血が出るほど強く拳を握りしめた。「平和のルールを利用して、弱者を食い物にするクソ野郎どもが……俺の村を……!」

「受けていただけますね、ケン殿。赤の国の野望を打ち砕き、彼らの手からこの世界を守るために」

 サミーが、慈母のような笑みを浮かべてケンの手を取る。

「ああ。やってやる。赤の国だろうが何だろうが、俺が全部、卓の上で叩き潰してやる……!」 燃え上がる怒りと正義感。 青の国の狡猾な謀略は、完全にケンの心を掌握した。 鈴木ケンは、自らの意思で、青の国の『最強の駒』として、赤の国との全面戦争へと足を踏み入れようとしていた。

 この歪んだ世界の真実――『白の国』の真の恐ろしさと、自らが巨大な盤上の操り人形に過ぎないことに気づかぬまま。

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