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疲労、安静、静寂。

 やはり、うちの教師は無能なようだ。何故なら修学旅行の次の日にでも授業があったからだ。まあ、一限目は休みで二限目からの始業だったけれど。

 とはいえ、そのくらいで三日間遊び疲れた生徒が真面目に授業を受ける訳もない。というか受けられる体調ではない。それに第一、教師も二十四時間勤務に疲れてテストの返却期間以上にやる気が無かった。そんな無駄な一日を作るくらいなら修学旅行終わりを休日にぶつけてしまえばいいだろうに。まあ、授業が進まなかった分宿題が出なかったのは僥倖なのだけれど。

 僕は何だかすっきりしない倦怠感がたっぷりの頭を枕から起こして時間を窺う。

 六時前。

 久方ぶりに朝寝坊をしようと意気込んで床についたつもりだったのだけれど。

 日頃の癖が抜けなかったか。

 否、違う。大分早く寝たからその分早く起きただけだ。睡眠時間だけで言ったら平時より多い。

 要は寝坊するまでも無く、早寝をしたのだ。

 今日は休日。二度寝でもしよう。

 そう思って朝朗の中を半時間くらい微睡んでいたのけれど、どうにも眠れない。まだ、疲れが完全に取れていないというのに、困ったものだ。

 そんなことを思いながら体を起こして。乱れた浴衣を正しながら、余のことだしもう起きていることだろうとリビングを覗くが姿は見えない。

 ああ、昨日は、帰ったんだっけか。

 小雨の中を送って行った記憶がある。

 僕は用をすましてから、シリアルにヨーグルトをかけた朝食を作ってソファーに持って行く。

 テレビを点けると丁度、天気予報をしていた。今日は晴れのようだ。溜まった洗濯物の処理が出来る。余の物もあるから効率よくしないと。

 僕は朝食を終えると、リビングに放置したままのスーツケースにぎゅうぎゅうに詰めてあった衣類を取り出して洗濯を始める。

 安物とはいえ浴衣を一緒にというのは気が引ける。衣紋掛けにでも掛けておこうか。

 そんなふうに少し家事をしただけで眠くなってきた。やはりまだ疲れが残っているようだ。

 二日目の夜は完全な徹夜だったし、三日目は長良とその彼女の夏穏さんとも一緒に行動して疲れた。まあ、楽しかったけど。

 夏穏さんは、うん、教室での地味な眼鏡の子というイメージとは違った。なんというか、なかなかいいキャラクターだった。長良との漫才のようなトークに完徹していた僕らもそれを忘れるほどだった。面白かった。帰り掛けに知ったのだが、夏穏さんも徹夜していたようで、前日寝たのは長良だけだったらしい。

 ハプニング続きで思っていたのとは大分違った旅行だったけれど、僕と余とには上々すぎるほど楽しい思い出となった。

 土産も今日の午後から届く。それに余もそのうち来るだろうし。

 うん、朝のうちに寝ておこう。

 余が来たら起こしてくれるだろう。

 目覚ましの必要は無いか。

 洗濯中なのが気になるけど、まあ、いいや。

 二度寝、二度寝。


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