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神眼の支配者 ~ハズレスキル【鑑定】が覚醒したので、俺を見捨てたSランク(予定)パーティを底辺から置き去りにします~  作者: イヌの名前はあとむ


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第8話:新たなる二つ名

査問会が終わり、ガイとセリアが連行された後、部屋にはバルトスとレイの二人だけが残された。

「さて、レイ」

バルトスがニヤリと不敵な笑みを浮かべる。

「お前のおかげで、ギルドの膿を一つ潰せた。感謝する。……だが、それ以上に驚くべきは、お前の戦果だ」

バルトスはレイのステータスカード(ギルド提出用のダミー)を手元に置いた。

「Fランクのポーターが、一戦してAランクの変異種を、二戦目で第5層の階層主をソロ討伐。規約に基づき、お前のランクを『F』から一気に『C』へと特例昇格させる」

「Cランク、ですか。ありがとうございます」

レイは淡々と応じた。飛び級での昇格だが、今の自分の実力なら当然だという自負があった。

「それだけじゃねえ。王都のギルドマスターとして、お前に『二つ名』を登録させてもらう。お前のその進化した眼の力……これからは**【深淵のアビス・アイ】のレイ**と名乗るがいい」

「深淵の眼……悪くないですね」

「ハハッ、気に入ったか。だが、気をつけるんだな、レイ。Cランクになれば、受ける依頼の質も変わり、嫉妬する者や、お前のその『眼』の力を利用しようとする不届き者も増える。特に、今回の件でガイたちの実家である地方貴族が黙っていないかもしれん」

「構いません。売られた喧嘩なら、いくらでも買います」

レイの不敵な態度に、バルトスは豪快に笑った。

「いい面構えだ。これからの活躍を期待しているぞ」

ギルドの応接室を出たレイを、待っていたトールが呼び止めた。

「レイ!」

トールは深々と頭を下げた。

「すまなかった……! 俺はガイたちの悪行を止められなかった。それなのに、お前は俺を助けてくれた。この恩は一生忘れねえ」

「気にするな、トール。俺はお前を助けたんじゃない。ただ、あいつらに復讐するカードとして、お前の証言が必要だっただけだ」

冷たく突き放すレイ。だが、トールは引かなかった。

「それでも構わねえ! 俺は『暁の剣』を抜ける。もしお前がよければ、新しくパーティを組んじゃくれないか? お前の盾に、俺はなりたいんだ」

トールの真っ直ぐな視線。

レイは【神眼】でトールのステータスを見た。

【トール】

ランク:C

固有スキル:『不屈の盾』

──誠実、裏切りの可能性:0%

(裏切りの可能性、ゼロか……)

裏切られたばかりのレイにとって、その数値は奇妙に眩しく見えた。

「……気が向いたらな。今は、ソロでやりたいことがあるんだ」

「おう! 待ってるぜ!」

トールと別れ、レイはギルドの換金所へと向かった。

ミノタウロスとゴーランの魔石、そして回収した素材の総額は──なんと金貨50枚(日本円で約500万円相当)という大金になった。

「これで、まともな装備が買えるな」

レイは王都の武器街へと足を向けた。今の自分にふさわしい「獲物」を手に入れるために。

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