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神眼の支配者 ~ハズレスキル【鑑定】が覚醒したので、俺を見捨てたSランク(予定)パーティを底辺から置き去りにします~  作者: イヌの名前はあとむ


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第12話:魔法を「解体」する男

「ヒハハハ! 押し潰せ、我が手駒ども!」


村の広場で、禍々しい杖を掲げて笑う闇術師。彼が放ったBランク魔法『集団狂奔』により、魔物たちは完全に理性を失って突進してくる。


レイは黒大剣を引き抜き、その鋭い切っ先を、迫り来る魔物たちの頭上──何もない「空間の1点」へと向けた。


そこは、神眼だけが見捉えている【術式の心臓部】だった。


「そこだ」


レイは【剛力】を乗せた鋭い突きを、空中に向かって放った。


パリィィィン!!!


金属が割れるような美しい音が戦場に響き渡る。


次の瞬間、空間に浮かんでいた目に見えない魔力の網の目が、一瞬にしてガラス細工のように粉々に砕け散った。レイが術式のかなめをピンポイントで突いて、魔法そのものを「解体」したのだ。


「……え?」


突如、魔物たちがピタリと足を止めた。脳に響いていた強制命令が消えたことで、彼らは「あれ? 俺たちなんでこんな所にいるんだ?」と言わんばかりに、きょとんとしてお互いの顔を見合わせている。


「な、何が起きた……!? 我が最高峰の暗黒魔法が、ただの一突きで霧散しただと!?」


遠くで杖を構えていた術師が、目玉が飛び出さんばかりに驚愕する。


理性を狂わされていた魔物たちは、自分たちの前に立ち塞がるレイの圧倒的なプレッシャーと、周囲の冒険者たちの殺気に気づき、クンクンと悲鳴を上げながらクモの子を散らすように森へと逃げ帰っていった。


「すげえ……。あいつ、魔法を物理的に壊しやがった……」


トールが呆然と呟く。


レイは大剣を肩に担ぎ、冷酷な足取りで歩を進める。


「組み立てられているものは、どんなものでも分解できる。それが世界のルールでしょ?」

「少しでも面白い、続きが気になると思ってくださったら、ページ下部の【ブックマーク】や【評価】で応援していただけると励みになります!」

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