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第10話:蠢く陰謀と、新たなる依頼

レイが最強の武器を手に入れ、王都の安宿で休息をとっていた頃。


王都の高級住宅街にある、地方貴族『バルト家』の屋敷の一室。


「……申し訳ありません、伯爵。ガイ様が、冒険者ライセンスを永久剥奪されました」


闇に紛れた密偵の報告に、豪華な椅子に座る初老の男──ガイの父親であるバルト家当主が、持っていたワイングラスを握り潰した。


パリン、と赤い液体が絨毯に広がる。


「馬鹿な……! 我がバルト家の次男であり、将来はSランクも確実と言われた天才のガイが……資格剥奪だと!? 原因は何だ!」


「『レイ』という、Fランクから急浮上したCランク冒険者の告発によるものです。そのレイは、第5層の階層主をソロで討伐したとの噂も……」


バルト伯爵の目が、憎悪に燃え上がった。


「Fランクのゴミ虫風情が、我がバルト家の顔に泥を塗りおったか……! 階層主のソロ討伐など、何かしらの不正を働いたに決まっている。おい、裏のギルド(闇ギルド)に連絡しろ。あの生意気なガキの首を持ってこさせろ。ついでに、その『眼』の秘密も暴いてやる」


「御意」


密偵の影が、静かに消え去った。


翌朝。


レイは新調した黒大剣を背負い、ギルドへと赴いた。


Cランクに上がったことで、受けられる依頼の掲示板が変わり、報酬の桁も上がっている。


「レイ君、ちょうどいいところに!」


受付嬢のミーシャが、血相を変えて駆け寄ってきた。


「どうしたんですか?」


「緊急の指名依頼が入ったの。王都近郊の村が、大量の魔物に襲撃されているわ。それも、ただの群れじゃない。誰かが意図的に魔物を操っている形跡があるの。現在、王都にいるCランク以上の冒険者に、一斉に強制招集がかかっているわ」


レイは掲示板の依頼書を見つめた。


【緊急クエスト:ルミナ村の防衛および、魔物暴走スタンピードの首謀者討伐】

報酬:金貨100枚。


(魔物を操る首謀者……か。面白そうだ)


「受けます。今すぐ向かいましょう」


レイが不敵に笑う。


彼が向かう戦場には、バルト伯爵が放った闇ギルドの暗殺者たち、そして、想像を超える「世界の悪意」が待ち受けていた。


しかし、今のレイにとっては、それすらも自らのレベルを上げるための「経験値」に過ぎないのだった。

【新作のお知らせ】


いつも本作をお読みいただき、本当にありがとうございます!


この度、新しい連載作品をスタートいたしました。


タイトル:『森羅家の生活魔法は戦闘不能? 〜カフェの雑用と馬鹿にされた三姉弟、Fランクから最強へ駆け上がる〜』

あらすじ:「カフェの雑用魔法」と蔑まれた三姉弟が、知恵と工夫で地味な日常魔法を昇華させ、Fランクから最強へと駆け上がる成長ファンタジー!


本作とはまた違った魅力の詰まったお話になっています。

少しでも気になった方は、ぜひ以下のリンクから覗いていただけると嬉しいです!


▼新作はこちらからお読みいただけます

https://ncode.syosetu.com/n6822mn/


※アプリをご利用の方は検索画面で Nコード『 n6822mn 』と検索していただくか、作者マイページの「活動報告」から直接お越しいただけます!


引き続き、応援よろしくお願いいたします!


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