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どうしようない毎日だけど、転生しないで生きてみます。  作者: 山河國破


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第三十九話 記事。

20XX年6月13日 帝国新聞 朝刊 社会面


「新型AI教育利権を巡る巨額横領、副校長を逮捕 複数の不適切関係も発覚」


教育界を震撼させる未曾有の不祥事が明らかとなった。都内進学校の副校長、三田村俊容疑者(31)が、業務上横領の疑いで本日未明、警視庁に逮捕された。


捜査関係者によると、三田村容疑者は文部科学省が主導する新型AI教育プラットフォーム「TSUKASA 3.0」の導入を巡り、複数のIT企業へ不正に金品を要求し、受領していた疑いが持たれている。同容疑者は異例の若さで副校長に抜擢されたことで知られていたが、その昇進の背景にも極めて不透明な実態があったことが判明した。


特筆すべきは、同容疑者が職権を濫用し、複数の在校生や保護者、さらには理事会の有力者らと肉体関係を伴う「利益供与」を強要・画策していた事実である。これらの不正行為の全貌は、開発者・千葉司氏による次世代型公共監視システム「CHIBAstation」の膨大なデータ解析によって白日の下に晒された。


現在、同システムによる詳細な追跡調査により、余罪が次々と明るみに出ており、警察当局は全容解明を急いでいる。なお、最新の自動陪審メカニズム「TCjudge」による判決予測では、累積する罪状を鑑み、三田村容疑者に対する求刑期間は懲役245年に達する見込みである。



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20XX年6月13日発行 週刊醜聞(しゅうぶん)


「政界の女帝、奈落へ――花菱翠の『いじめと暴虐』、すべて『TOMODAchiba』が暴いた!」


永田町が震撼している。日本最後のフィクサーと畏怖された大物政治家・花菱全の愛娘、花菱翠(23)のあまりに醜悪な「裏の顔」が露呈した。


ことの発端は、こども家庭庁がリリースしたばかりのいじめ撲滅アプリ「TOMODAchiba」だ。同アプリには、翠による凄惨な暴力、強要、各種ハラスメントの記録が膨大な量蓄積されていた。さらに衝撃的なのは、その証拠隠滅を図り、娘のために各省庁や警察へ恫喝まがいの圧力をかける父親・全氏の姿までもが、鮮明な動画として同アプリ上に公開されている点だ。


全氏の事務所側は一貫して「生成AIによる捏造だ」と主張している。しかし、最新鋭のAI判定ソフト「chIbAscan」の分析結果は、彼らにとって致命的だった。「一部に生成画像が含まれるものの、証拠の98%は紛れもない実写映像である」と断定されたのだ。


かつて全氏は、新世代型AI政府システム「governmentCT」導入に最後まで抵抗し、旧時代の権力を守り抜こうとした最後の守護神だった。まさか、自らが忌み嫌い否定し続けたはずの最新技術によって、その栄華の座が引きずり下ろされるとは、何とも皮肉な幕引きと言わざるを得ない。


現在、全・翠の両名は国外へ逃亡中である。だが、千葉司氏が考案した衛星追跡システム「tsukasa link」の目はごまかせなかった。彼らの潜伏先はすでに特定されており、その様子は動画配信サイト「chiba tube」にて、誰でもリアルタイムで視聴可能となっている。


事態は司法の枠を超えた領域に達している。最新の自動陪審メカニズム「TCjudge」は、花菱親子に対し、日本初となる「地獄刑」の適用を示唆した。


注:「地獄刑」――それは、千葉司氏が設計した究極の刑罰である。本人の脳内データから「個人」として認識している自分自身の記憶をデータとして抽出し、本人が最も忌避する光景を永遠にループして、仮想脳内へ送り込み続ける。罪の重さに応じて脳内データは複数に複製され、並列的に地獄が展開される。凶悪な犯罪者をつかった実験によると、被験者の本体が「早く殺してくれ」と絶叫し続けたという先行試験の記録は、その刑の恐ろしさを物語っている。


今のところ、二人に対し、減刑を求める声は聞こえてこない。

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