表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ドモバス帝国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/166

91 そういうお年頃?


私はシオン君と元の世界の話をしていた。


私のステータスが鑑定出来なかったのが捕縛理由で

召喚者だと名乗ったら誤解は解けたが

もっと話を聞きたいと強請られたのだった。


この国では度々召喚者を保護して来たそうで

この世界で黒髪黒目は居ない訳じゃ無いが珍しく

私の黒髪黒目を見て

もしかしたら召喚者じゃないかと思った衛兵に知らされた様だった。


「召喚者様達の知識はとても素晴らしく

私は見た事のない世界の話を聞くたび心が躍ります」


シオン君が熱く語る。


「出来る事なら私も一度行ってみたいです。」


「良い事ばかりじゃないよ言っておくけれど」


「そんな事ある訳ありません」


何故か強く言い切るシオン君

どうも幻想を抱きすぎ拗らせている様子に

そう言う年頃なのかとも思ったが

お節介にも助言をしたくなってしまった。


「あのね、私の居た世界はそれは便利な世界だったよ

でもね不自由だったの

その昔は自由を求めて争いが起きたけど

自由になって便利になったら不自由な世界になったんだ」


「言っている意味が分かりません」


「昔は言論の自由とか思想の自由とか宗教の自由とか

ありとあらゆることに自由を求めて争いが起きたの

そして自由になって色んな事が便利になったら

今度は逆に折角争って手に入れたはずの自由を放棄したの

簡単に言えば考える事を放棄した人が増えたの

言論の自由は無くなり人と違うことを言うと非難され

思想の自由も非難され

他の人と少しでも違った事を考えるだけで悪だと糾弾され

何が正しいかなんて言うのは時代が多数決で決める

そんな世界になってしまったのよ

便利だと思って作られたものは戦争に使われたり

土地や海を汚してしまったりで良い事ばかりじゃなかった

出来るならこの世界がそんな風にはなって欲しくない

私はそう思っているんだ」


「それは・・・」


「何が正しいかなんて私にも分からないけれど

お祖母ちゃんが言ってたの

『生きてるだけで丸儲け』

『受けた仕打ちは倍返し』って

この倍返しは善意には善意を悪意には悪意を

感謝には感謝をって言う注意書きがあるのだけれどね

要するに人生は楽しんだもの勝ちって事らしい」


「素敵なお祖母様だったのですね」


「私の自慢よ

それでシオン君はどんな人生を楽しむの?

召喚者達の話を聞いて夢見るのも良いと思うよ

でも幻想を抱きすぎて歩き出さないのは勿体ないよ

せめてその先を夢見ないと」


「その先ですか?」


「あなたが作るあなたの人生の物語よ

それは誰にも真似出来ない事だし夢見ても良い事だと思う

後は歩き出すか夢見て終わらせるかはあなたの選択

大きなお世話なんだけどね」


「少し難しい話ですね」


そうだよね理解できない事は否定する方が簡単だし

流されていた方が楽だからね


「それより召喚者様達には会えますか?」


「調べれば何処に居るか分かるかも知れませんが

私はお話を少し聞かせて頂くだけで行動は縛ってませんし

今どうしてらっしゃるかはまでは把握していません」


「そうなのか、じゃぁ縁があれば会えるって事ね」


私はそう言って会話を終わらせた。

シオン君は自分に興味のある事しか考えられないのだろう

これ以上関わっても時間の無駄だとそう判断したのだった。


「それで私はここから解放してもらえるの?」


「もちろんもうお話もお伺いしましたし

自由になさっていただいてかまいませんよ」


そう言う許可が出たので私は堂々と詰め所を出た



読んでくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ