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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ディンガル国

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85/166

85 念願の薄力粉


アサギさんに大見栄切って懐にあった金貨を輩出したせいで

現金の持ち合わせがかなり寂しくなった

ギルドへ行けば口座にはまだまだあるけれど

やっぱり懐が寂しくなると気持ちも寂しくなる様だ。


でもわざわざ口座から少しばかり下ろすのもなぁ


そんな事を考えながらダムデムの王都を歩いていた。

醤油と味噌と酢の商標登録を勧めるためだ。

ついでにダンジョンに入れるようになっていたら

少し潜って懐とアイテムポケットも温めておくかと

ダンジョンへ行ってみるとすでに一般に開放されている様だ。


早速ダンジョンへと入り各階層をサクサク進み

4階層を念入りに探検してから他の階層も攻略した。


属性魔石も手に入れたかったので結構丹念に進み

ボス部屋へとたどり着きファントムを討伐すると

またまた宝箱が2つあった。

またゴーレムの核が出る事を期待して開けたが

どちらも大きな魔石だった嬉しいけれどがっかりした。


そして次の王の間を攻略すると転移紋が現れた。

この先の封印の間へは行けない様になっているんだと理解した。

これで間違ってあの真っ暗な闇に落ちる冒険者はいないだろう

そう思うと何となく安心した。


転移紋で神殿ロビーへ移動してから

冒険者ギルドへ出向き小さな魔石と精油を買い取って貰い

またまた懐を温かくした。


これで醤油が買えると醬油工場へと向かい

店主にまたまた挨拶をして早速商標登録の話をしてから

醤油と味噌と酢を買い足した。


そうして粗方の用事を済ませてから幻舞の所へ転移して

魔力を与えながら旅の報告と次の目的地の話をした。

気づけば幻舞に初めて会った時よりかなり大きくなっていて

私はその成長の速さに驚いた。


幻舞は私の魔力のお陰だと言ったが

子供の成長を見守るような気になっていたのに

急に大人になった様な様子に少しだけ寂しさを感じてしまった。


あんまり急いで大人にならないでと

そんな事を考えながら

今夜はここでゆっくりさせてもらおうと決めた。


次の朝チャリオットとの約束の日までまだ3日もあるので

その間どうしようかと考えたが

1日は王都を散策し次の冒険のためにゆっくり休むとして

後の2日間はちょっと頑張って

先にドモバス帝国のマッピングを進めておこう決めた。


全力で2日間飛んで主要個所に転移門作っておけば

その後の冒険が少し楽になるだろう。


幻舞の洞窟から呑気に風景を楽しむこともなく

兎に角全速力で飛んだ。


景色を楽しむのも町や村を散策するのも後回し

そうして大きな街を見つけたら傍に下りて転移門を作り

そのついでに食事をし、休む間も寝る間も惜しんで飛び続けた。


そうすることでかなりマップを埋められた。


本当ならこの2倍か3倍の時間が掛かっただろうけれど

外側はほとんど埋めることが出来中心部分を残す格好で仕上がった。

これで帝都への移動で完璧埋まるんじゃないだろうかと思い

そこで何となく気を抜いた時に見つけた村があった。


見ると小麦畑が主の農村なのだが何となく小麦の色が違う

これはもしかしてと村に行き小麦を見せてもらう

すると村人が言うのだ


「ここの小麦は出来が悪いから他のと混ぜないとパンに使えないと」


多分これ私が探していた薄力粉用の麦だよ。

『パンが作れないならお菓子を作ればいいじゃない』だよ

私は迷わず小麦粉を買い漁り

クッキーにパウンドケーキにマドレーヌにパンケーキと

次々と作りあげ村人に振舞った。


これでイチゴのショートケーキもフルーツタルトも作れるよ。

天ぷらもお好み焼きも何ならたこ焼きだって作れるよ。

どれだけ出会えるのを楽しみにしていた事か

嬉しいよ本当に感激だよやっぱりお菓子は最高だよ


来年の収穫分は私が全部買い取ると予約して村を出た。

村人もクッキー食べて感激していたし

商業ギルドのギルド証見せておいたから多分大丈夫だろう。

これで薄力粉に困らなくなったと本当に嬉しくなった。

後はパスタの問題だ!


お腹も膨れ安心したこともあり体力が限界になった。

村の外れに転移門を作りディンガルの王都へと転移して

ゲルを設置してそこでゆっくりと眠ることにした。

明日目覚めたら王都の散策だ



読んでくださりありがとうございます。

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