表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ディンガル国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/166

78 ケント君の決断


ゲルへ戻るとチャリオットも帰っていた。


「早速ですみませんが少々ご報告がございます。」


チャリオットがやたら畏まって言って来た。


「何?」


「ケント君の件ですが」


「ケント君の事ってあの商人になりたいって話?」


「そうです、何となく思う所がありまして調べてみましたが

どうも信用の置ける相手ではない様に思います。」


「相手の商人の事?」


「ええ、どうもケント君のアイテムボックス目当ての様です

このままですと利用されるだけになってしまうのじゃないかと

しかし折角ケント君がやる気になっている様子ですので

もしご迷惑でない様でしたら

私が信用の置ける商人をご紹介しようかと思うのですが」


チャリオットがそう付け加える。


私はその足でケント君の所へ行きそのままの話をした

チャリオットと一緒に


ケント君はしばらく黙っていたがそう言えばと話し始めた。


「俺に見る目が無かったって事か?

言われてみればアイテムボックスを自慢した。

その後からだ、やたら親切にしてくれる様になって

何だかすごく気分が良かったんだ。」


チャリオットの話に思い当たる事があった様だ。


「それでどうするの?」


またまたしばらく沈黙が続いた。


そりゃそうだよね、騙されるのは辛いよね。

出来れば認めたくもないし


それでも答えを出さなくちゃ先には進めないよ。

騙されてると分かっていて付いて行ったとしても

そうする事で新たに何かを得る事も出来るかもしれないし

チャリオットの薦める確かな相手と最初から始めるのも

それはそれで困難かもしれないし

商人を諦めて別の道をまた探すのも良いし

選択肢は沢山あるんだから自分のために十分悩むといいよ。


そう思い心の中で応援していると


「やっぱり商人の道は諦めたくない。」


ケント君が絞り出すように言った。


「俺に向いているかどうか分からないけど

チャリオットさんが信用出来る人を紹介してくれるなら

俺その人に色々と教わって頑張ってみる

まずは見る目を養わなくちゃダメだろうけれど」


「うん、分かった、応援するよ」


私はケント君が自分で考えて答えを出した事に

心から安心してそう言った。


そうして早速私とチャリオットとケント君と連れ立って

商業ギルドへと向かった。


私は執務室へと通され、

チャリオットとケント君は別の部屋へと通された

話の内容は気になるけれど良い話になってくれる様願った。


そして私はアイテムボックスとマジックバックの納入をして

思いついたのでナイスミドル様に聞いてみた。


「ゴーレムの核ってご存じないですか?」


「ゴーレムの核ですか?」


「稀にダンジョンで出るらしい丸くて黒いこの位の球体の物なんです」


私が手で大きさを作りながら説明すると


「そう言えば聞いたことがございます」


と、あっさりと答えてくれた。


「それ今すごく欲しいと思っているんですが

手に入れる事って可能でしょうか?」


「アオイさんがお望みなら全力で手に入れて見せますよ」


当然ですと言った風に返って来た。


「いやいや、そこまでして頂かなくても良いのですが

もし手に入ったら是非譲ってください。」


私はそうナイスミドル様にお願いして部屋を出た。


チャリオットとケント君はまだ話している様なので

受付のお姉さんに先に帰ると言伝をお願いして家へと帰り

ニックさんとミノル君と夕飯の準備を始めた。


今日は何が食べたいかと3人で話し合っていると

ニックさんがピザが食べたいと言うので

3人それぞれ好きな具を乗せたピザとフライドポテトを作った。


私はもちろんシーフードピザ、ニックさんはマルゲリータ

ミノル君はソーセージとゆで卵たっぷり野菜少々のピザだった。

これだけじゃチャリオットとケント君が帰って来たら足りないかもと

ハンバーガーを人数分作り終わった所を見計らった様に帰って来た。


今夜はジャンク風夕飯だねと皆で笑いながら食べた後

ケント君からニックさんとミノル君と私に事態の報告があった。


しばらくはこの街で商売の基本や接客などを習い

その結果で行商に付いて行ってさらに修行を積むも

別の街や別の国に移って習うも

自分で独立してみるもその時々に話し合う事にしたそうだ。


ケント君はあまり気負うことなく初めての体験で

覚える事も沢山ありそうだとやる気を見せていた。


本当にケント君も変わったと実感して嬉しくなった。


そして私たちはみんなで「頑張れ」と応援した。



読んでくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ