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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ディンガル国

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76 鶏小屋


「この卵孵化するかどうかの前に有精卵かどうかが問題だよね」


私が卵を陽に透かしながら言うと


「鑑定してみればはっきりするじゃないですか」


チャリオットが答えた。


君頭良いね、って私が悪いのか

チャリオットの折角の助言なので鑑定してみると有精卵だった。

私のテンションは一気に上がった。


失敗したら別の方法を考えれば良いかと

孵る様に念じながら魔力を注いでみる。

鶏になったよ。

びっくりだよ!


しかしココはゲルの中だった、外でやれば良かった。

捕まえるのに苦労して急遽作った檻にいれた。


取り合えずゲルを仕舞い家に顔を出しニックさんに声を掛ける。


「鶏が孵ったから飼育の相談しても良い?」


「はい大丈夫です」と慌てたように出て来た。


「ところで私ニックさんの意見をちゃんと聞いて居なかったよ

本当にごめん、鶏の飼育を任せても良いのかな?」


私が改めて聞くと


「かえって嬉しいですよ任せてもらえるなら

実家が酪農関係でしたし家でも鶏は飼ってましたから」


そう答えてくれた。


良かった、押し付けてしまった形になったから

冷静になってから反省してたけれど大丈夫そうだ。


そうしてニックさんと話し合い

取り合えずニックさんに無理のない範囲を考えた広さと

鶏の数を決めて平飼いするために柵と網で囲いを作り屋根を付け

鶏に逃げられない様に厳重に作り上げた

中に鶏用の砂場と餌の置き場も作った。


するとニックさんが

餌にするための小麦を栽培する畑も欲しいと言うので

鶏小屋の隣に畑も作った。

ニックさんってなんて働き者なんだと私が感心していると


「忍者は村で農民に変装しているのです。」と言った。


根っから忍者になり切っている様だった。


それから有精卵を孵化させ雄と雌を鑑定で選り分け

卵専用の雌だけの小屋と有精卵用の小屋に振り分け

可哀そうな様だが多くの雄には肉用になって貰った。


そして家に戻りダムデムで手に入れた食材を

キッチンにアイテムボックスを作り少しお裾分けをして

私はずっと考えていた焼肉のタレの手作りを始める


生姜焼き用のタレにニンニクたっぷりのスタミナ焼きのタレ

そして果実やスパイス増々のタレに唐辛子を使った辛味噌

照り焼きのタレに甘辛タレ

何種類かの思いついたタレを大量に作った。

これで肉料理も簡単になるし飽きなくて済むとほくそ笑んだ。


それからドレッシングもいくつか作る。

マヨネーズに胡麻ドレ、オニオンドレッシングなどなど

酢と醤油と味噌があるだけで料理だけでなく

調味料の幅もこんなに広がるんだから凄いよね。


私の作業に付き合っていたチャリオットが匂いにつられ

これは何なのかと聞いてきたので

実演して肉を焼いて出したらひどく感動していた。


「アオイさんはこれを作って売るのを始めたらどうですか」


そう勧めて来るが何度も言う私は冒険者なのだ。


「冒険者を引退したら考えるよ」


私がそう答えるとじゃぁここに工場を作って人を雇い作らせ

それを販売するのはどうかと言うので

その管理はチャリオットがしてくれるのかと尋ねると

チャリオットは黙った。


この焼き肉のタレのレシピを知りたい人がいたら

別に見返りが無くても教えるよ。

だって材料があってちょっと考えれば誰でも思いつくはずだしね


そうそうとまた思いついた事があってニックさんの所へ行った。


「ここの鶏小屋や小麦畑の利用料を決めておこうよ」


私はそう提案して経営はすべてニックさんの好きな様にして貰い

私はニックさんから時折卵を買う事にした。

そして出世払いで卵保存のため用と何に使っても良い用に

木箱型の500ℓのアイテムボックスを2個作った。

マジックバックも欲しいと言うので200ℓサイズを喜んで作った。


ニックさんは早く代金が払える様に頑張ると張り切っていた。


ケント君もニックさんもミノル君も

三人ともみんな自分のやりたい事を見つけそして始められて

本当に良かったと心から思った。



読んでくださりありがとうございます。

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