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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ダムデム国

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69 漆黒の暗闇


とても立派な門が私たちを出迎えている様だった。

高さも5mは越えデザインもロココ調の豪華さ

開けるのも大変そうな門だった。


覚悟を決めてゆっくりと扉を押し開く。


中は宮廷の舞踏会場の様な広く豪華な部屋だった。

それはそれは豪華で大きなシャンデリアも素敵だった。


そしてそこには体長3mはあるだろうファントムが居た。

消えては現れ、消えては現れと

攻撃を仕掛けると消えてしまい、別の所に現れるを繰り返し

チャリオットを翻弄していた。


私は部屋の豪華さに少し見惚れてしまい遅れを取ったので

しばらくチャリオットの戦闘を見学してしまったが

最上級聖魔法『インディグネイション』を発動させ瞬殺させた。


私が早くに戦闘に参加しなかったことで

自分の見せなくて良かった無様な姿を晒してしまったと

チャリオットは少し拗ねた様子を見せたので心から謝り

チャリオットの望む香水を作る事を約束して機嫌を直して貰った。


ファントムのドロップ品はやたら大きな魔石だった。

そしてその先に宝箱が二つ、私たちは好きな方を選び確認し合った。


チャリオットの選んだ宝箱には金の薔薇を模したブローチが

私の選んだ宝箱にはゴーレムの核が入っていた。


銀牙ありがとう!

丁度欲しいと思っていたんだよ

何だかすべて見透かされているようで怖いけど兎に角ありがとう。

心から感謝して心でお礼を言った。


ボス部屋を通り過ぎ次に続く扉を開くと、そこは王の間だった。


普通にファントムが何匹も徘徊し

全身鎧を纏ったゾンビが整列したその先は一段高くなっていて

王座が置かれたそこに座る

王冠を被りマントを羽織った一回り大きなファントム


ボス部屋の先はさらにボス部屋だったそんな感じ


チャリオットはゾンビに向かって行った様なので

私は鞭に聖魔法を纏わせファントムを討伐して回り

王様ファントムを聖魔法で瞬殺した。


王様ファントムのドロップは大きな魔石だけだった

宝箱は見当たらない


ずっと休みなしで進んで来たのでかなり疲れも溜まって来た。

この先も続くようなら今日はもう休もうかと相談してから

次へと続く扉を開いた。


扉の先は真っ暗だった。

恐る恐る中へ入ると驚くほど速く扉が閉まり

私たちは漆黒の暗闇に閉じ込められた。


光も音ももしかしたら時間さえも無いと思われる空間

自分がどこに居るのかも良く分からないそんな空間だった。


マップは頭の中に浮かぶ様に機能していたが目の前の闇が

生活魔法で照らした光をも吸収してしまい

方向の間隔さえ掴めずにいた。


チャリオットに話しかけたが音も吸収する様で

自分の声が脳内に響くだけ。


これは精神ダメージが半端ないと考えていると

私の手に触れるものがあった。


それはとても暖かいチャリオットの手だった。


チャリオットの手に触れたことで勇気が出た。

私はチャリオットの手を握りしめ歩き出した。


マップを頼りにマップに何か反応は無いかと兎に角歩いた。

もしかしたら同じ所をグルグルと回っているだけかも知れないと

不安で仕方なかったけれど、

手から伝わるチャリオットの体温が変わらずに勇気をくれている。


光も声も聞こえない暗闇の中だけど体温だけは伝わり

たったそれだけなのに挫けずに歩き続けられていた。


そしてどの位歩いただろうか、突然光に包まれた。

この世界に召喚された時の様な青白い光

一瞬目が眩み徐々に目が慣れ始めると

そこは召喚紋が封印されている部屋だった。


召喚紋の傍には教典も置かれていた。

そして何故か召喚紋に溜められていただろう魔力は

まったく感じることが出来ない状態だった。

もしかしたら一足遅くすでに誰か召喚されてしまったのだろうか?

そんな事を考えながら教典を回収し

その場に転移門を作り、銀牙の所へと転移した。


「銀牙ありがとう、封印もちゃんとされていたし教典も回収したよ」


私は銀牙に触れながら心からお礼を言った。


「ダンジョンも本当に素敵だった。私の欲しい物のすべてが詰まってた

私も銀牙に何かお礼がしたいのだけれどどうしたら良い?」


私がそう尋ねると、


「お主の気が向いた時にでもまた魔力を分けてくれれば良い」


そう言ったので幻舞と一緒なのかと妙に納得して

銀牙が納得するまで魔力を与えた。


そして疲れ切っていた事もありこの場でゆっくりする許可を貰い

ゲルを設置してチャリオットと二人休ませて貰った。

折角材料が色々あるのに料理をする気力も無く

作り置きの料理でご飯を済ませその後は泥の様に眠った。



読んでくださりありがとうございます。

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