67 アンデットだよ
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神殿の内部と言った感じのダンジョンに変わっていた。
ファンタジー感はかなり薄らいで代わりにホラー感が満載。
そう、アンデッド系の魔物が彼方此方を彷徨っている。
理科室にある人体模型の様に内臓剝き出しに腐りかけた死体や
完全に骨になってしまっている人型の魔物たちが歩き回っていて
これでここが墓地で暗がりだったなら悲鳴を上げた自信がある。
比較的綺麗で明るい雰囲気の神殿内だったことが唯一の救いだ。
もしかして聖魔法しか効かないのか?
そんな事を考えながら鞭を振ってみると
頭部を粉砕させたらあっけなく倒れてくれた。
そして蘇る様子もなく魔石をドロップした。
魔石だけかとちょっとがっかりしながら
アンデット達を倒していった。
「何やら特別な魔石の様ですね。」そうチャリオットが言う
「特別な魔石?」
「闇系の魔石はなかなか手に入りづらいんですよ。
それに他にもどれもこれも属性が付いたものばかり
普通属性の付いた魔石は魔法を使う魔物からしか取れませんから
これだけ色々な属性魔石が取れるとなると
このダンジョンはとても貴重なダンジョンとなるでしょう」
チャリオットはそう解説してくれた。
ここのアンデッド達は何かしらの属性を持っているって事か
って事は油断したら魔法攻撃されるって事?
それは面倒だと考えていたらチャリオットも同じことを考えたようで、
見掛けたらなるべく先制攻撃で一撃でとアドバイスをくれた。
そして驚いた事にここで採取出来るアイテムは紙だった。
元の世界で使われていた紙とは違い、
すこしゴワゴワした感じではあったけれど四角く裁断された紙が
彼方此方に落ちていた。
それを拾って歩いているとアンデッド達が
部屋の中から突然飛び出してきたりしてびっくりさせられた。
アンデッド達は部屋の中だろうが通路だろうが場所を構わず徘徊し
一瞬たりとも油断が出来ないそんな階層だった。
マップを見なくても分かり易い簡単な作りだったけど
部屋数がとても多くどこかの宮殿なんじゃないかと思うほどで
その一つ一つを確認して行かなければならくてそれが面倒だった。
偵察なんだから仕方ない、
そう思いながら開けた幾つめかの扉の向こうに先発隊が居た。
10人程の冒険者とたぶん助けられた神殿の人が3人
中に怪我をしている人も居てみんな疲れ切っている様子だった。
こういう時は話を聞きだすのが上手なチャリオットに丸投げし
私は取り合えず怪我人をヒールで回復させていった。
この階層で比較的早い段階から生存者を助けながらも
階層全域の確認を優先させたため
戦えない人達を守りながらの戦闘、アンデッドの魔法攻撃
そして助けられたはずの人達がごね出したり
回復や食料が間に合わなくなり出したりと
誤算による誤算の積み重ねで、取り合えず少し休もうと
この部屋に籠っていたらしい。
「他にも生存者がいるかも知れないだろう」
って、守り切れないほど助けて自滅したら本末店頭だよね。
「ここから先は私たちにお任せください、
あなた方は一度ダンジョンを出て出直した方が良いと思います。」
チャリオットは冒険者たちをそう説得し3階層まで送り届け
その間私はこの階層をくまなく調べ廻った。
生存者は見つけられなかったけれど下層へ続く階段を見つけ
チャリオットが戻ってくるのを待った。
「お待たせ~ちょっと手こずったけど倒せたよ~」
と、少しご機嫌に菰樽を手に入れた事を自慢していた。
中身が日本酒だって知っているのだろうか?
後で一緒に飲んでも良いなと思ったのだった。
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