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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ダムデム国

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63/166

63 穴埋め


マップを開くと彼方此方少しずつ欠けた所がある。

こういうのがどうしようもなく我慢できないのよ。


「チャリオット、王都までどの位掛かりそうか確認しながら

マップの欠けた所を埋めて来るから

ここで少しの間待っててくれない。」


「少しってどの位掛かりますか?

気球で飛べば一緒に行けますよね」


「気球でなんて飛んだら目立ってしまうじゃない」


「それの何がいけないんですか?」


「気球見せびらかして国の偉い人にでも目を付けられて

それで捕まったりなんかしたら面倒なだけじゃない

そんな心配のない所でだけ使う様にしようよ」


「言われてみればそうだね、

じゃぁ、僕は馬車の手配でもしておこうか

何なら馬を二人乗りしても良いけどどうする?」


「どっちも経験が無いから悩むわ、チャリオットに任せる」


そう言ってチャリオットと別れ、

マップの欠けを埋めながら飛んでダムデムの半分を埋めて

帰ろうかどうしようか迷ったが、

面倒くさいからこのまま埋め尽くしてしまおうと決めて

ジグザグ走行を開始した。


そうして暫く飛んでいると遥か彼方に王都が見えて来た。

新しいダンジョンの登場できっと大騒ぎになっているんだろうな

そう思いながら近くの森に降り立ち転移門を作った。

勿論結界と隠蔽も掛けて。


このまま王都に寄りたいけれど、

やっぱりチャリオットを置いたままでは申し訳ないので

マッピングを再開する。


こうして空から眺めているだけならどこも平和そうなのに

人間って本当に面倒くさい生き物なんだね


そんな事を考えながら冬が深まりつつある

ダムデムの上空をのどかに眺めながら見つけた戦場

激しく戦っているのかと思っていたけど

実際は睨み合ってるって感じで

お互いの国境内で多数の兵士がテントを張って生活してる

そんな様子だった。


戦争は止められる何となくそう思った。

戦場を確認してからマップを埋め尽くし

最果ての村近くに転移門を作り

チャリオットを待たせている街へと戻った。


3日ほどが過ぎていた。

でも、私も寝ずに頑張って飛んだんだから

きっと、チャリオットも許してくれるはずそう思いながら

街でチャリオットを探した。


こんな時やっぱりスマホがないって本当に不便

無くても平気だったはずなのに

一度便利を覚えると不便でしょうがない


そうだ!ゴーレムの核をもうひとつ見つけて

通信機能を付ければスマホ代わりになるんじゃない?

魔力を検知して飛ばすんじゃなくて

核同士で通信出来る様に繋げて

その他に便利そうな機能も付ければ困る事は少なくなる

遣れるかどうかはまだ分からないけれど

まずはもうひとつ手に入れなくちゃ

確かダンジョンで稀に手に入るって言ってたよね。


そんな事を考えながら冒険者ギルドを覗いてみると

チャリオットは受付のお姉さんと仲良くなっていた。


「チャリオット」私がそう声を掛けると


「アオイさん、大変待たされましたよ。」


と、何やら静かな怒りを醸し出している。


そりゃそうだよね、少しって言っておきながら

3日も待たされたら私だって不安を通り越して腹立つよ

その気持ちは分かるから何も言わず頭を下げた。


「ごめんなさい、つい途中になって止められなくて

本当に悪いと思っているから今回は許して」


「別に良いですよ、無事にこうして帰って来てくれたから

でも、女の人が一人でと思うと心配で心配で」と

隣のお姉さんに向かって話している

何やら手なんて握りながら。


きっと私の気を楽にさせようと思っての事だろうと

私には分かっているから別にいいよそのままで

何だったらそのままお姉さんとどこかへ行って朝帰りでも


「チャリオットごめん、私寝てないんだよ

このまま少し眠りたいんだけど良いかしら?」


「それなら宿を取ってあるからそこへ行こう」


って、快適なゲルがあるのになんでわざわざ宿なのよ。


でもそうか、ゲルに結界張っても

チャリオットだけ出入りできる様には出来ないから

結局また私が起きるまで外で待たせる事になるか

ゲルの中に閉じ込めるかなのか

それなら大人しく宿に泊まる選択の方がお互い安心か


「ありがとう、案内してくれる?」


そう言って、チャリオットに宿まで案内してもらい

久しぶりに惰眠を貪ったのだった。



読んでくださりありがとうございます。

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