60 新しいダンジョン
「チャリオットにこれを食べさせたかったの」
私たちはシヴァ様の所へ結界門を作らせてもらい、
街に戻りラーメン屋に入っていた。
今回は私は醤油ラーメンに挑戦中で
チャリオットは前回私が食べた味噌味を食べている。
醤油ラーメンはチャーシューとネギが乗った
とてもシンプルな感じだったけど美味しかった。
出来れば味玉なんかも乗ってくれると嬉しいのだけれど
やっぱり卵はそう簡単には手に入らないのか。
チャリオットは私が箸を使うのを真似したが上手く行かず
結局フォークを使っている
絶対に使いこなして見せると意気込んでいるので
今度良さそうな木を見つけたら箸を作ってみようかと思った。
この国はどの村も男の人が少なかった気がする。
やっぱり戦争のせいなんじゃないかと思っているのだけど、
海辺の村で王都に行った父ちゃんの土産なんて話を聞く限り
無駄に徴兵されてる感じでもないから
その辺どうなんだろうってつい考えてしまうけれど
こう言う召喚者様達の功績に触れると
ちょっと嬉しい気にもなり
早い所召喚の事も出来れば戦争の事もどうにかしたい
そうやって気は逸るけれどうまい考えが浮かばない。
こうやって普通に暮らしている人達の生活と笑顔を守りたい
そんな風に思うのは烏滸がましい気もするけれど
私が平和な世界を旅したいって望んでいるんだから
やっぱりどうにかしたいよ。
「何か真剣な考え事?」
いつの間にか食べ終わったチャリオットが聞いてきた。
「美味しかったでしょう、
これは私の国では一般食でどこででも食べられたんだよ
だから召喚された人達ってやっぱりスゴイなって」
「アオイさんも凄いですよ、大丈夫」
チャリオットは私の話をどんな風に受け取ったのか
笑顔で励ましてくれたようだ。
「うん、力が出たよありがとう。」
ちょっと銀牙の所へ行って相談してみよう
何となくそう思った。
「ねえチャリオット、
私は今からフェンリルの所へ行こうかと思うけど
チャリオットはどうする?ここで待ってる?」
「う~ん、この街ももう少し見て回りたいですけれど
フェンリルにも会ってみたいな。一緒に行ってもいい?」
「いいけど、転移門でちょっと行ってすぐ帰るだけだよ」
「いいっていいって、さぁ、行こう」
チャリオットに急かされる様に店を出て転移門を潜り
銀牙の所へ行くと私が考えた事を聞いて貰った。
「転移紋って壊せないなら封印って出来ないのかな?
例えば神殿のある所をダンジョンにしてしまうとか。
ノーム様の力を借りて壊せないかとも考えたけど
それだと大きな被害も出そうだし、
それなら神殿だけピンポイントで如何にか出来ないかって
そんな風に考えたらダンジョンかなって思ったんだよ」
シヴァ様がダンジョンは作れるって言っていたし、
上手く行けば被害も少なくて戦争も止められるかなって
そんな風に簡単に考えている所はあるけれど
実際に力を使うのは銀牙なんだから
本人に聞いてみない事には話が始まらない。
「お主が望むなら可能ではあるが、
勿論お主の協力が多大に必要になる。」
「出来るの?」
「瘴気を集めて新たなダンジョンを作るのは簡単だ。
しかし封印を施そうとするほどのダンジョンとなると、
それだけの瘴気を集めるか、
または多大な魔力が必要となる故にお主の協力も必要だ。」
「そんな事で召喚が止められるならやるよ私は
何だって協力する、任せて!」
私は銀牙と新たなダンジョンを作ることになった。
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