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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ダムデム国

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56/166

56 良かったよ


気が付くとすっかりと夜になっていたので、

ゲルの中の自分の部屋に籠ったままのチャリオットを置いて

拠点の家へ顔を出した。


ケント君とニックさんとミノル君は変わらずに出迎えてくれて、


「ごめん、俺が間違っていた。」


と、ケント君がいきなり謝って来た。


「ニックにも怒られて気が付いたよ

俺は自分の事を特別だと思ってた。

でも、周りを見たら俺より強い冒険者なんて沢山いて

この世界で生きていくのには

召喚者って言うのは関係無いんだって

俺これからはちゃんと強くなるよ。」


そう言った。


良かったよ間違いに気づいてくれて

あのままだったら嫌いになってたかもしれないし

ココへ帰って来たく無くなったり

追い出したくなったら自己嫌悪ものだったもの


「よかった気づいてくれて、

じゃぁ、ちょっとだけアドバイスするけどいい?」


「何?」


「武器を変えると新しいスキルやジョブが手に入り易いよ、

それにスライムダンジョンは

スキルのレベル上げには持って来いの場所だからね。」


「ああ、それはなんとなく感じてた、でもありがとう。」


初めてケント君がきちんとしたお礼を言ったよ。

ちょっとびっくりした。

これからもっとイイ男になってくれるのを楽しみにするよ。


「それでミノル君はどうするか決めたの?」


今度はミノル君に聞いてみた。


「僕はやっぱり錬金術師を目指すよ。

今は言われた通り魔力循環の練習しながら

ふたりに付き合ってレベル上げしてるところだけど。」


「じゃぁ、ミノル君にもアドバイスするね。

家の傍に畑を作って薬草を育てるのよ

肥料に関してはミノル君も知ってるでしょう

ただ魔力を注いで成長を促進させると

手っ取り早く薬草が手に入るから

そうしたらきっとレシピを思いつくよ

後はその薬作って売れば生活には困らないはず

まずは薬師頑張ってね。」


「ここに畑を作っても良いの?」


「いいよ柵の中なら誰にも文句は言われないから

好きな様に使って。」


「ありがとう、早速明日からやってみるよ。」


うんうん、ミノル君もやっと自分で決められたか

良かった良かった。


「それでニックさんはどうするの?」


「どうするのとはどういう意味でしょうか?」


「いやいや、ニックさんって遣りたい事無いのかなって」


「私は忍者です、ご主人様に忠誠を誓うのです、

手足になるのです、それはもう決まっているのです。」


「ケント君と一緒に冒険するって事?」


「違います、アオイさんのご命令を待っています。」


なんじゃそりゃ


いったいいつの間にご主人様だよ


どんなプレイだよ


でもここはちょっと付き合ってみるか


「じゃぁニックさんに任務だよ、

ケント君とミノル君が目的を見失って迷わない様に

貴方がきちんとサポートしてあげてね。」


「ご命令とあれば。」


私の知ってる忍者とだいぶズレを感じるけれど

ニックさんが満足しているならそれでいいか。


「ここの管理もお願いね。」


そう言ってから一度退出して

冒険者ギルド裏に設置してあった転移門を外し

拠点裏に設置し直し老婆の小屋へと戻り

薬草の苗やアトリエにあった種を少しだけ持ち出し

上手く行くように願いながらミノル君にあげた。


それからまたしばらく留守にするからと

幻舞の所へも行き魔力を与えながら挨拶して

三人に少しばかりのプレゼントをと考えて

魔力量+のイヤーカフをミノル君に

全能力100のイヤーカフをニックさんとケント君に作った。


そう言えばチャリオットにも何か作った方が良いかな

なんて考えたけれど

彼に何が必要かなんて思いつかなかったので

取り合えず先送りにしてゲルへと戻った。



読んでくださりありがとうございます。

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