52 やっぱダメだろう
鞭の手加減で攻撃して、左手に持った短剣でとどめを刺す。
スライムダンジョンのモンスターハウスで
鞭術と短剣術スキルのレベル上げを開始していた。
念のために短剣に属性効果を魔法を使って付けているので、
分裂されることもなくサクサク進む作業。
やっぱりスキルのレベル上げにはここが一番便利だわ。
鞭術の手加減・衝撃打ち・引き寄せ・拘束・護身・無音打ち
高速打ち・痺れ打ち・罠解除・雷龍撃を覚え
鞭術に★マークがついたところでステータスの確認をした。
名前 アオイ
称号 怒涛の作業師 噂の魔王様?
ジョブ 錬金術師★★★complete
召喚術師★★★4
格闘家complete
レベル 266
ジョブ候補 軽業師
固定スキル 生活魔法 鑑定 染色
スキル 栽培★ 調薬★ 鍛冶★ 分解★ 付与★ 製布★ 縫製★
採取★ 精製★ 錬成★ 調合★
火魔法★ 水魔法★ 風魔法★ 土魔法★ 雷魔法★
回復魔法★ 間接魔法★ 聖魔法★ 闇魔法★
無属性魔法★ 時空魔法★ 重力魔法★
闘魂★ 格闘術★ 召喚術 精霊契約 鞭術★
短剣術 回避術
契約精霊 ドリアード ノーム
加護 黒龍 フェンリル
予想通りジョブが増えたので早速軽業師をセットして
短剣術と回避術のスキルを育てる作業に入る事にする。
次は踊り子のジョブが手に入るのは分かっているので
短剣をもうひとつ用意して双剣状態で始めようと思ったが、
かれこれ5日ほど籠っていたのを思い出し
一度三人の様子を見に戻ることにした。
何だかちょっと気になるし。
そうして街へと戻る途中の1階層で偶然三人を見つけた。
ここでも仲良く三人で冒険している様だ。
「三人っていつも仲いいね。」私が声を掛けると
「随分久しぶりじゃないか、何処へ行ってたんだ?」
ケント君が聞いてきた。
「この先の3階層にあるモンスターハウス、
あそこはスキルのレベル上げに丁度いいんだよ。」
私がそう答えると、
「お前、そんな先に進んでるのか、俺らは2階層でギリギリで
ここじゃないと安心してられないって言うのに。」
「ここは魔法が使えないと結構難しいよね。」
「そうなんだよ、属性付与された武器でもあれば良いんだけど」
そう言えば、チャリオットの武器って炎を纏ってたよね。
あれって火の属性が付与されてるって事?
魔法で付与している訳じゃないのかな?
「属性が付与された武器ってどう作るんだろう?」
「属性魔石を練り込むんじゃないでしょうか。」
ミノル君が答えてくれたので、じゃあ試にと
アイテムポケットから属性魔石の大きいのを探し出し
自分の短剣に練り込んでみる、錬成を使って。
流星の短剣(炎属性)
流星も切り刻むと言う命中率+50%
全能力100 攻撃力450 会心率+10% 命中率+50%
ちゃんと付いたよ。
やってみるもんだね、何で思いつかなかったんだろう。
「属性付与出来たから、ケント君の武器にも付与する?」
「ああ、頼む。錬金術ってホント便利なんだな。」
何だろう・・・
やっぱりケント君とはちょっと馬が合わない感じ。
でも自分から言い出した事だしきっちり仕上げますよ。
同じように炎の属性を付与し、ついでに能力付与もしてみた。
ミスリルの片手剣(炎属性)
攻撃力175 会心率+10% 命中率+10%
「出来たよ、これでココの攻略も少しは楽になるかもね。」
「ああ、助かった。お前が仲間だとホント助かる。」
仲間になった気はないんだけれど、まぁいいか。
「ふたりはどうする?」
ニックさんとミノル君にも聞いてみた。
「僕のもしてくれるの?嬉しいな。」
「お願いしても良いの?」
そうそう、そう言って貰えれば
当然じゃないですかと答えられるんだよ素直に。
「ええ、いいですよ。」
そう答えてふたりの武器も強化する。
ミスリルの短剣(雷属性)
攻撃力170 会心率+10% 命中率+10%
ミスリルの片手剣(氷属性)
攻撃力175 会心率+10% 命中率+10%
「念のため属性はそれぞれ変えてみたけど大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、本当にありがとう。」
「うん、本当にありがとう。」
気になった三人の様子も伺えたので、
拠点へ戻る理由がなくなった。
時間も惜しまれるしスキルのレベル上げ続けるか
そう思い「じゃぁ」と言って踵を返すとケント君が言って来た。
「そのモンスターハウスのレベル上げっての
武器の強化させてしまったから俺も付き合ってやるよ。」
「えええっっっ~~~」
ここでもやっぱり上からなの?
なんなんだろうコイツ。
ただ単に兄貴ぶりたいおバカさんだとしても
ツンデレキャラのつもりだとしても
その態度が許されるのはとっても親しい幼馴染かなにかだよ。
やっぱりここはガツンと言った方がいいな。
「私この世界に来てここのダンジョンが初めてだったんだけど
一人で攻略して一人で踏破したんだよね。
手助けも手伝いもいらないから、
モンスターハウスまでたどり着けたら私が手伝ってあげてもいいよ。」
『勘違いしてんじゃないよ』
って言う気持ちを最大限に詰め込んで
ゆっくりはっきりとケント君に言った。
思った通り、ケント君はただただ呆然としている。
はっきり言って私は、頭の悪い横暴な奴は好きじゃないんだよ。
これで反省しないんだったら私だってとことん反撃するよ。
心の中のモヤモヤとプリプリを発散させながら
モンスターハウスへと戻った。
読んでくださりありがとうございます。




