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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
モーデル国

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32/166

32 モーデル国


マップを開くと縮図に切り替える他に

世界地図への切り替えも出来るのを知った。

しかし、私の行った事のある所(半径25㎞位)しか表示されていない。

要するにマッピングしていくタイプ

そうと分かれば後は埋めて行くだけだ。


まずは未開の森とこの山脈をマッピングしながら北上することにした。

取り合えず一度南に飛び未開の森の端を東に向かって飛ぶ

もちろん箒に座って。


そうして1日近く飛んだ頃大渓谷があった。


地下へと深く削られた様な谷は高さ10m位あり、

そして川幅だけでも2㎞はありそうで

見た感じ人間の脚でこれを超えるのは難しそうだと思った。


その後は渓谷沿いに北上してからまた西の山脈を目指し

次は山脈を北上し

また東に向かって渓谷を目指すを繰り返しマッピングを続けた。


5日ほどかかって未開の森のマッピングが終わるとその先に、

高原の様な台地の様な平地が山間に高さを変えていくつかあり

その所々に村がありそして一番の高台に大きめな街が見えた。

あれがモーデル国の都市だろう

そう思い街の外で箒から降り早速その街の中へと入った。


「冒険者さんかい」


街へ入るといきなり声をかけられてびっくりした。

見るとどこにでも居そうな中年のおばちゃんと言った感じの人が

ニコニコ笑いながらそこに居た。


「いえ、冒険者と言うよりは旅行の様なものです」


「ここへ旅行で来るとは珍しいね、どうしてまた?」


「ダムデム国に行くついでに寄ってみたのですがそんなに珍しいですか?」


「この国は鉱山が多いから商人の往来は多いが、

観光をする様な所はあまりないね

良かったら案内するよ、なんでも聞いてくれ」


人が良さそうな雰囲気でグイグイ来るので

案内より話を聞きたいと色々と話をした。

このグノームを出て山脈を通る街道は西の帝国のドモバスへと続き

北の山道を下ればダムデムへと続き

東へと渓谷を渡れば連邦国へと行けるそうだ。

それぞれ街道が1本づつしかないので

今の所戦争にもならずに済んでいるらしい。


鉱脈は豊富にあるが

採掘する工夫があまり多くは居ないのでそこそこに取引し

そこそこに潤うくらいで丁度いいとおばちゃんは豪快に笑った。


「折角だから景色の良い所へ連れてってやるよ」


そう言うとおばちゃんは

スタスタと歩き始めているので慌てて後を追った。

街の外に出て獣道のような細い山道を5分ほど登ると

ちょっとした広場のようになった場所に出た。


「ここはあたしのお気に入りの場所なのさ」


そう言いながらその広場の端の方へ歩くと

そこは切り立った崖になっていた。

そしてそこからは未開の森とモーデル国のある台地が広く見渡せる

まさに絶景だった。


しかし、ここ数日箒で空を飛んでいたので

正直感動が薄かったのに驚いた。


絶景を見つけたら露天風呂を楽しむと誓っていたのに

絶景を見て感動が出来ないなんて本末転倒も良い所だ。


私は心から反省した。

これからは歩きの旅をしよう

マッピングの足りないところは夜暗いうちに飛んで埋めようと。


これからはちゃんと旅と冒険をしようと

その絶景を眺めながら改めて心に誓った。



読んでくださりありがとうございます。

しばらくは1日何度かUPさせて頂きます。

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