31 幻舞の鞭
冒険者ギルドを出た私は、
お腹が空いていたので居酒屋へ入ることにした。
この世界でまたまた初めての体験
中はほぼ満席で大変賑わっていて
殆どがむさ苦しい暑苦しい男たちが多く
ちらほらと女性の冒険者も見られるが
あまり多くは無い様だった。
私はカウンターのような席に座り
悩んだので店員におすすめを頼んだら
エールとビーフシチューのような煮込み料理が出てきた。
聞くと狼の肉と野菜をワインで煮込んだ物らしい。
「ワインがあるの?」
聞けばパンもあるそうだ。
欲しい、ワインもパンも小麦粉も
譲ってくれと詰め寄るとパンはパン屋、小麦粉は食材屋で買えと言われ
ワインだけ少し売って貰う事が出来た。
この世界へ来て初めての他人の手作り料理だったので
ゆっくりと味わってから
パン屋でパンを買い食材屋を覗いた。
小麦粉や野菜や砂糖や塩の他にハーブやスパイスなどと
肉と干し肉やソーセージと言った加工肉もあって結構充実していた。
もちろん小麦粉をはじめ野菜や調味料やスパイス
そしてソーセージをたっぷりと買った。
これで料理のレシピがだいぶ増えたと心から喜んだ。
いつものように冒険者ギルド裏にゲルを設置して、
温かくなった懐と充実した食材に心から喜びを覚えゆっくりと寝た。
次の日幻舞の所へ転移門テレポートして
魔力を与えながらダムデム国のことを聞いた。
この山脈を北上し高地帯にある小国を抜けるか
山脈を西に抜け帝国を北上し戦場と化した地域を抜けるか
何にしても北上一択でしか無い様だった。
ダムデム国は雪や氷に閉ざされた地が多くあり
ディンガル王国に比べるととても寒いらしい
そして氷山にはフェンリル氷の湖にはシヴァがいるそうだ。
どちらも会いたい存在ではあるのでちょっと期待して出かけよう。
その前に温かい装備を準備しなくては・・・・・
あのユニコーンの綺麗な毛皮で
アノラックとレッグウォーマーを作ればいいか?
耳や顔も覆いたいから
ネックウォーマーと銃を持てるような手袋も欲しいかな
やっぱり寒冷地って大変そうだ。
ゆっくりと考えながら
色々と作りたかったので洞窟内にゲルを張らせて貰った。
早速アノラックを作る。
表をユニコーンの皮を使い裏にスパイダーシルクを使って
もちろん効果付与も忘れずに。
乙女のフードコート
快適な体温を維持できる
物理防御力250魔法防御力250全能力100素早さ100回避率+10%
「コレってかなりいい感じじゃない?
でも折角の効果も見た目が寒冷地仕様じゃ
どこでも装備って訳にはいかないのが残念だな・・・」
そうそう、忘れずにアイテムポケットをローブから剥がし
フードコートの内ポケットにアイテム用を外側に色々用を付け替えた。
同じユニコーンの毛皮を使ってレッグウォーマーを作り
スパイダーシルクでネックウォーマーと手袋を作った。
自分的に装備品扱いではないので
効果付与はせずそのまま着けることにする。
そういえば幻舞に貰った龍の素材、
あの中の龍の髭で鞭を作ったら強そうだな
次の地ではちょっと鞭を使って見ようか
ふとそう思い立ち早速鞭も作成していく。
龍の髭を使って、そうだ先端に龍の爪を使おう
持ち手はとにかく持ちやすく滑りづらく。
イメージ・イメージ・イメージ・・・
龍の髭の鞭
攻撃力300
「何だかやたらと強そう。」
折角だから他の龍の素材で強化してみよう
そう思い立ち龍の鱗と龍の牙を使い強化する
そして効果付与をして出来上がり。
幻舞の鞭
伸縮自在の命中率+100%
全能力100 攻撃力570 会心率+10% 命中率+110%
何だか色々ツッコミどころが満載だけれど
これは間違いなく最強武器だな
何だか今から戦闘が楽しみになってきた。
そうだ、ついでのついでで染色液を作ろう。
かなり食材も増えたし薬草もあるしこの際いろいろ試してみよう
こんなちょっとした作業を嬉しく感じるって
もしかして私って作業中毒か?
そんなことを考えながら一人黙々と作業を続けたのだった。
読んでくださりありがとうございます。
しばらくは1日何度かUPさせて頂きます。




