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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
未開の森

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22/166

22 スライムダンジョン踏破


「もしかしてあなたが噂の魔王様ですか?」


ピンチを手伝ったことに感謝することなく

ひとりでドロップアイテムを拾った労力に感謝することもなく

リポップ前にモンスターハウスから連れ出した事にも感謝するでもなく

ドロップアイテムの半分を差し出しているこの心優しい私に対して

彼が放った最初の言葉だった。


「それを言われたのは2度目ですが違います」


「先ほどあなたを鑑定しようとしたのですが出来ませんでした。」


「?」


「もしあなたが何かしらの対策をしていないのならば

私よりレベルが上だと考えられます」


「??」


「そんなふざけた武器で私よりレベルが高いとは認めたくありません。」


「武器は関係ないと思うのですが・・・」


かなり冷静さを失っているようで

麗しの美男子も何だか面倒くさくなってきた。

折角あと少しで

格闘家のジョブをコンプ出来そうだったのに邪魔されたのも

思い出したらだんだん腹が立ってきた。(かなり自分勝手)


ここはコイツ放置でダンジョン攻略して

さっさとここから撤退しようか、

この先こういう面倒くさい奴に絡まれる事も多くなるかもしれないし。


うん、そうしよう!


美男子を無視してダンジョンを進み始めると慌てたように追ってきた。


「待ってください、すみません冷静さを欠いていました。」


もう遅い!

私はもう決めたのだ。


「本当に失礼しましたどうぞ許してください。」


面倒くさいことに追い縋ってくる美男子を無視して

サクサクとダンジョンを攻略していく事にする。


モンスターハウスを抜けるとすぐに下へと続く階段があり、

降りていくとまたまた洞窟だった。


マップで確認すると部屋数は25とかなり多くなっていて、

そしてヒュージスライムとミスリルスライム

そしてメタルスライムばかりになっていた


面倒くさいので最短で攻略しよかと思ったが、

採取できる素材も気になったので

やっぱり全部の部屋を廻ることにした。


この階で採取できた鉱石は

エメラルドにダイヤモンドなどもありかなり豪華だった。

そしてもうミスリルとレアメタルにしか見えないスライムを倒しながら

格闘術をMAXにし下へと続く階段を迷わず降りた。


するとそこは突然のボス部屋だった。


通路の先に大きな扉があり

開けてみるとエンペラースライムが3匹鎮座している。


さっき覚えたばかりの格闘術『岩砕襲覇撃』を早速使ってみる。

3匹纏めて瞬殺だった。

こんなに簡単に攻略できるなら

もっと早くしておけばよかったとちょっと後悔した。


エンペラースライムのドロップアイテムはスライムの王冠


何に使うんだ?


そして部屋の奥の祭壇のような場所には宝箱があった。


初めての宝箱。


念のために罠がないか鑑定してから開けた。


中身はちょっと変わった感じのローブだった。


鑑定してみる


スライムローブ

物理攻撃を受けないが魔法防御力が下がる

物理防御100% 魔法防御-50%


微妙なアイテムだった。


試にスライムの王冠も鑑定してみる


スライムの王冠

被るとスライムのドロップが増える

物理防御15


やっぱり微妙なアイテムだった。


アイテムの回収を終え

気が付くと部屋の隅になにやら紋章があった。

近づいてみると美男子が説明してくる。


「入口へ戻れる転移紋です。」


面倒くさい美男子でも役に立つことがあるのだと

お礼を言おうと振り返ると

目を潤ませ私を見つめる青い瞳と目が合った。


「本当に申し訳ありませんでした、どうか私の話を聞いてください。」


神妙そうに言ってくる

何だか哀れな子犬にでも見つめられたかの様な

その様子にすっかり毒気を抜かれ、


「取り合えずここを出てからにしましょう。」


そう言って一緒に転移紋に乗ると

一瞬体の周りが光った後そこはダンジョン入り口の部屋の隅だった。

ここはそういう機能もしていたのかと

納得して外へ出るとなんとびっくり街が出来ていた。


武器屋に防具やそして道具屋に宿屋

冒険者ギルド支部に居酒屋とかなり賑やかになっていた。


冒険者達だけでなく、

この街と森の外をつなぐ街道を作るための作業員もかなりいるらしく

なんだか浦島太郎の気分だった。



読んでくださりありがとうございます。

しばらく1日に何度かUPさせて頂きます。


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