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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ガストラン国

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119/166

119 黒いぞチャリオット


チャリオットがタブレットを取り出しナイスミドル様と通話を始めた。


そのあまりに自然で使い慣れた素振りに呆気にとられた。


私だって未だに持ってるのも忘れるくらいで

作ったのは良いが実際に使った事などないのに

そう思って只々見ていた間に話は終わった様で


「この国の冒険者ギルドへの紹介状を送って貰いますので

転写の方はお願いできますか」


そう言ってしばらく待つと着信音がした

するとメール画面を開きそれを見せ転写してくれと言う。


いったいいつの間にこんなに便利に使いこなしてるの?

もうホント凄いとしか言いようが無いんですけど

私は紙を取り出しその紹介所を転写した。


「これでこの場所に冒険者ギルドの支部を早急に作れます。

その際にこのダンジョンの報告をし噂を広めて頂きましょう

もちろんこの場に先にアオイさんのお力をお借りして

建物を建てて置くのも手ですが

その様な奇跡は実際に見せつけた方が効果がありますからね」


とニヤリと笑う。


チャリオット、その偶に見せる笑いはちょっと黒いよアブないよ

と言うか、話がいつの間にかすっかり展開しているし驚くよ。


じゃぁそういう事でと言うチャリオットに急かされ

状況も良く理解出来ていない私は

前にこの国で見つけた唯一の街へと転移門で移動した。


このガストラン国をマッピングした時に見つけた街はここだけだったから

多分ここが王都で間違いないと思うのだけれど

そう思いながら街に入る、街には囲いも無ければ門番もいない

ただ家が沢山集まっていると言うか

人が大勢暮らしているそんな雰囲気の街


私達は冒険者ギルドを探し中へと入り

受付のお姉さんに挨拶をして(チャリオットが)から

ギルド長へ面会を申し入れた。


するとさほど待たされる事もなく執務室へと通されたので

チャリオットが早速の様に挨拶しながら紹介状を渡す。


そして砂漠に緑が戻った事

ジン様のダンジョンが復活した事

そしてそのダンジョンでのドロップ品と宝箱の中身の説明を

実物を見せながら説明した。


すぐにでもダンジョン傍に冒険者ギルド支部を出せないかと提案し

それが無理な様なら自分の国でその手配をするが

その場合ディンガル国の支部扱いになるが構わないか

と言う様ななんだか政治的な話を始めた。


チャリオットは何やら強気な発言と

強引な話の進め方をしている様だったが

私にはまったく口を挟む余地も無ければ考える頭の回転もなく

只々隣で大人しく邪魔にならない様にするのが精一杯だった。


結局このガストラン国で十分に運営出来る様になるまで

協力するという形で落ち着いた様だった、うわべでは。


事実は大分利益を毟り取る気満々の様だったし

大きな貸を作って恩に着せている様でもあったので

実はチャリオットの手腕は恐ろしいと内心震えていた。


しかしチャリオットに言わせると

砂漠を人の住める有意義な土地に変えただけでもその価値は計り知れず

これでも足りないくらいでこの先の利益を考えたら

この国ごと乗っ取っても足りないくらいだと危ない事を言っていた。


私はそう言う所まで考えていなかったし

人間同士の争い事なんて望んでいないからと念を押したら

分かっていますと笑いながら

だからこの程度で済ませましたとあっけらかんと言った。


そうして私とチャリオットとこの街のギルド長を連れて

ジン様ダンジョンの傍へギルド支部を作りに出かけた。



読んでくださりありがとうございます。

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