106 新たな産業
「だたいま~」
鶏小屋で作業をしていたニックさんに声を掛けた。
「お帰りなさいアオイさん、
帰って来てすぐにで申し訳ないのですがご相談があります」
ニックさんの話を聞くと
卵の受注に生産が追い付かないのでナイスミドル様の提案で
鶏小屋と卵の生産ノウハウを商標登録したけど良いかと言う話と
ここの小屋をもう少し大きくして
人を雇って生産を増やしても良いかと言う話だった。
「そんなのニックさんが出来るなら私の許可なんていらないでしょう」
そう言うと、ここの主は私だと言うので
何となくニックさんを縛ってしまっているのかと反省した。
そこで新たに提案した。
ここの土地をニックさんに売ると
それで私に出来る事は協力するけれど
この先はニックさんの好きな様にして欲しいと。
そしてミノル君の所へも顔を出し聞いてみた。
「ニックさんに土地を売ることにしたけれど
ミノル君はどうする?」
するとミノル君は
「僕はこのままで良いです、今は作業にだけ力を入れたいので」
と言うので家の部分と作業小屋の辺りはそのままにする事にした。
そして売買手続きをするために冒険者ギルドへ行こうとすると
チャリオットがそう言う手続きは商業ギルドだと言う。
だって、前回ここの開拓手続きとか冒険者ギルドだったじゃない
そう思って尋ねると
まだ商業ギルドがありませんでしたし
その手続きをしたのは私ですとなぜか胸を張っている
言われてみれば確かにそうだった
実はチャリオットって何気に仕事が出来る人だったんだね。
早速私とニックさんは商業ギルドへと行き売買契約を済ませ
私はナイスミドル様と面会をした。
私はこのナイスミドル様が好きだ。
どこがって余計な話を全くせずに簡潔に話てくれるところ
分かり易いし無駄に時間を使わないので気も使わない
それがとっても楽で嬉しい、そんな所が好きだ。
「ゴーレムの核を手に入れました、2つ程で申し訳ありませんが」
そう言ってゴーレムの核2個を差し出された。
「もう手に入ったんですか、ありがとうございます
それでおいくらですか?」
「代金は結構ですよ、何に使われるかも分からず
倉庫に投げ入れられていた様な物ですから
それよりアオイさんにご相談があるのですか聞いて頂けますか」
「相談は聞きますが代金は払います
以前冒険者ギルドとの関係がギクシャクした事があって
やっぱり貸し借りの様な関係は良くないと反省しましたから」
私がそう言うと、金貨5枚でと言う事になった
そんなに安くて良いのか本当に?
そう言うとコレの価値は私にしか分からないから当然らしい
「それで相談とは?」
荷馬車の御者台のクッションを制作したいのだが
材料が揃わないのでどうしたら良いかと言う話と
私が訪れた土地で何か新しく生産出来そうな物はないか
と言う相談だった。
私は蕎麦殻はダムデムの王都のアサギさんを紹介し
ダムデムのシヴァ様ダンジョンの葡萄の話をし
ワインやブランデーなどのお酒の醸造の提案と
ドモバスのイフリート様ダンジョンの溶岩道魔物の皮の話をし
特別な防具などの生産の提案とそしてアヤメさんの話と
温泉町のユリさんのお饅頭と温泉の話
それからウィンディーネ様ダンジョンの魚貝の話
そして薄力粉の話などをした。
実際話だけでは分かりづらいだろうと
イフリート様ダンジョンのドロップ品の皮を見せ
鉄火丼とあんパンとクッキーの差し入れをして
ついでにこの防具はアヤメさんの制作した物だと
着ていたドレスを自慢した。
ナイスミドル様はいちいち驚いて見せてそして感動していた。
うんうん、そうでしょそうでしょう、
どれもこれもこの世界に大いに広まって欲しい
ナイスミドル様が広めてくれるなら何でも協力するよ。
「そうそう、ご報告が遅れましたが
モーデルとこの街と街道で繋がりましたので
これからこの街はますます商業の拠点となりそうです
そこでアオイさんには
新たに開拓して土地を確保するのをお勧めします」
と言って来た。
「なんで?」
「鶏小屋の例もございますし何か思いつかれた時に
自由に使える土地はあっても困りませんよ」
そう勧められさっき手放したばかりだと言うのに
新たに土地を開拓することになった。
読んでくださりありがとうございます。




