始業式の日の夜。
その後、学校から1人寂しく戻る。
武藤も秋雄ちゃんも終業後すぐ帰ってしまっている。
ひょっとしたら武藤たちは学校下のたまり場にいるだろうけど・・・
俺はいつもの喫茶店に行き、アイスコーヒーを飲んで涼みながら色々思考する・・・
俺は晶子に依存気味だ・・・・
前に言った通りに親が不仲(俺の場合父が酒を飲んで母に暴力を振るっている時だけな、)な場合、普通の家庭の子より子は親から愛情ってものを貰えない。
その不足分を他人に求めて依存するようになったり幸せな家庭と言うものを知らず下手なテレビとかで見られる様な家庭や恋愛を凄く求める習性が出来る。
だから石沢家の子供4人は全員異性に対して愛が重い・・・・
だから俺からの晶子への愛は非常に重く、結構ドン引きされるんじゃね?レベルな気がする・・・
なので夜にちょっとこの件は報告した。学校で晶子はクラスの仲間と遊ぶ約束あったし、何にせよ俺の大事なのは晶子>>>超えられない壁>>>>藤川なのだ。
「・・・って事が今日あった。一応言っとく・・・」
「先輩だからあたしからは何も言えないんだけど・・・・多分むっちゃんに何かしろの気があるのかなあ・・・」
「彼女とは元々は仲は良かったんだよ、それが俺が石井とかやっちゃって件とかでごたごたして女子連中と関係が悪化したから、話しなくなってた。」
「実はその頃むっちゃんの事が好きだったり・・とか・・んーなんかもやもやする!」
「晶子時間ある?」
「少しなら・・・」
「ちっと会いに行くわ。」
「分かった。」
俺はS30型フェアレディーZのエンジンを掛ける。夏の時期だけに暖気は少なくって済む。
チョークを引きアクセルを2回踏みキーをON
燃料ポンプの音がしてある程度したらアクセルを少し開けてセルを回す。
キュル・・・ボワァァァァァァァ・・・・・Zのデュアル管からはL型らしい咆哮音を立てる
水温系がちょっと上がったら発進する。レーシングキャブがついた車を動かす時の儀式だ。
そして発進・・・パワステもブレーキのアシストもないただただ操作が重い車・・・
ついでに言えばこの頃流行ってた様なチンチラ等の飾りが一切ない。そう言うのはコーナーを激しく攻めると車内で暴れるからなあw
だからこそ「硬派な車」なのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家から車を飛ばして10分程・・・
パッ!・・晶子の家の近くの道でホーンを小さめに1回だけ鳴らす。
明子の部屋の窓の灯りが消えてちょっとしたら晶子が出て来た。
「おまたせ!」
午前に学校で顔を合わせてはいるのだが、顔を合わすと「うれしい」って感じのはにかんだ顔を俺に見せてくれる。
ま、俺も顔の頬の当たりが緩んでるだけど・・・
風呂上りなのかやや髪が濡れていて軽装だ。黒い上下の服でキュロットっぽいスカートから露出気味な肌がなんか眩しい。
「バタン!」晶子は助手席に乗り込む。
「うー、外がじめじめ暑いから車入ると涼しく感じるねー、どしたの?」
「・・・・顔見たくなった・・・かな?」
「あとは心配かけない為に・・・」
「そっか、」
車のオーディオでFMラジオを流す。
プリプリやTUBEの初期の歌が流れている。
選曲がなんか過ぎ去った夏を惜しむ様だなあ・・・・
「ちょっと海のほうへいこっか、」
「うん、」
夜の街や道路は昼の景色と違い、近景だけライトが照らし、遠景は闇の中に光が散らばった様・・・そんな景色の中車は進む。
音楽が流れる中、海岸町2車線道路を通り、通り沿いにある海沿いの駐車場へ車を入れる。
「むっちゃん、はい。膝枕したげる。」
車を止めた時に晶子が自分の膝を”ぱんぱん”する。
俺は晶子の膝に顔を埋める・・が、地味にギアとセンターコンソールが邪魔なので明子に抱き着く感じで胸に顔を埋めた。
「そっちじゃないよ・・・w」
「体制きついからこっちで・・・・」
やっぱ晶子といると落ち着くわー・・
「晶子、風呂上がりだべ、いい匂いがする。」
「そう?自分じゃわからないけどねー・・・・んふふ、本当むっちゃんは甘えん坊だね?」
「好きな相手じゃないと甘えねーけどな、」
「おー。よしよし。」
夏の賑やかさはとっくなくなっている。が、どこかのグループが海で打ち上げ花火をしてるのだろう・・・
遠くでロケット花火の音と小さい歓声が聞こえる・・・・
しかし、夜の生暖かい空気は何処かへ去ってしまって久しい。
「夏も終わっちまったなあ・・・・」
「そだねえ」
外にはこれからどんどん満ちていくだろう大きな月。
俺は晶子のラフなTシャツに手を入れる。
もう就寝の前だったのかノーブラだ。
「あ、こら、馬鹿!」
俺は晶子と初めて付き合った時より大きな左の膨らみを右手で優しく包む。
そして晶子の唇と俺の唇を重ねる。
俺の舌と晶子の舌がゆっくりと優しく絡み合う・・・
「・・・・・・・・ふふっ。」2人ちょっと笑って見つめあう。
周囲は秋の夜長・・って感じで真っ暗で誰もいない。
先程の花火も終わって静かになったせいか防風林の方から秋を知らせる虫の音が聞こえる・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「てかこんな事夜にしてると”やりたく”なっちゃうなーw」
「だろうねえ、むっちゃん・・・・こんなだよ?」
俺の大事な所が”俺はこんなに元気だよ?”とアピールをする。
それを晶子はぎゅっ!と掴む。
「掴むなよw・・・・晶子・・したいw・・駄目?」
俺は、晶子のキュロットスカートから出るこないだの日焼けの後が残る太ももを手で触り、その手はゆっくりと根元の部分に向かい動かせる。
「だめーーーーーーーwもう夜遅いしあした学校じゃん、また・・・後でねw」
俺はちょっと拗ね気味に・・・・
「・・・・・んじゃもう1回・・・・」
「んじゃあたしからしたげるw」
晶子もキスが好きだからなあ、晶子は俺に抱き付いて来た・・・・
その頃にはすっかり藤川の事は2人とも忘れていたのであった。




