2つの瑠羅亜連合
すると、違うバイクの音もまた来た・・・・・
「ファンファーンファン・・・・バーブババーウ、バウー・・・・フォンフォーーーン」
地味に吹かし方やコールって言うのは当時は地域差があった。
「あれはうちらの音っぽいですね。」
晶子はもう秋雄ちゃんの所へ戻っている。
「ちっと行ってみようか?」「ですね、」
阿部君はサーフィン道具をまとめて置いて私服に着替えてから俺とバイクの音のする駐車場まで行く。
・・・そう言えば俺水着じゃん・・・トランクス型の水着だけにどこのボクサー?ってな格好なんですけど・・・・・
言い出しっぺの俺は仕方ないからそのまま行く。それもビーサンでw
すると、さっき来たであろう今の代の23代目「鳳」の連中と最初に来た違う一団がなんか揉めていた。
鳳の本部でもイケイケの基樹君が「んと、ちょっと聞くけど・・・・どこの者?」
「あ?俺らは鳳の城南本部だよ!!おめーらこの辺の鳳か?」「鳳の百里本部だよ!」
東京にも鳳があるのは知っていた。けれども交流は切れてるって話を聞いてた。
え?本部・・・・2つあるの?
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瑠羅亜連合は東京の暴走族の規模が大きかった時代、大連合体であるオールジャパンレーシング連盟、関東走遊連盟、八州連合、帝都連合等の影響がない東京の地域とA県の東京寄りを主体にまとまった連合体であった。
道路交通法が厳しくなる過程に出来ていった為に「喧嘩上等」と「気合・根性」を売りに初代連合リーダーのカリスマもあって他勢力も一目置く一大勢力にのし上がった。
その頃、各連合体は東京では勢力が固定していた為にその勢いを関東近県に広げていく事になった。
悪霊や尊皇会と言った大手チームは全国制覇を旗印に各エリアのチームと連携や支部化を進め大勢力になっていった。
そういった流れで瑠羅亜連合もA県北部やB県南部のチームを加入させていった。
それが若葉で独立チームである「ROSA」や東京ののれん分けであろう「鳳」の始まりだった。
その頃はA県のファニーフェイスやROSA,鳳も東京の瑠羅亜とばっちり連携を取っており東京の瑠羅亜の集会に参加していた。
今でもその名残で東京の銀座近くの昭和通りには「ROSA」のスプレーの落書きが残っている。
しかし、警察の取り締まりの強化、法の規制。東京都とA県の間に強大な八州連合の「尊皇会」と後に瑠羅亜から脱退して周辺地域と大連合を組んだ硬派で気合の入った「麗走連合」がいるのでなかなか遠征は出来なくなって結果連携が取れなくなったのであろう。
何せ、都内までにはバイクは1回給油が必要だしね・・・・
ファニーフェイスは東京から近いこともあり後まで連絡は取れていたかと思うが、そちらも尊皇会がいることと隣接地域に「麗走連合」が出来たためになかなか「上り」が出来ない状態であった。
その流れで瑠羅亜連合は実質東京とA県に分かれた状態であったのだ。
ただ、鳳は無断で本部が名乗れる訳ではないので何かしらの理由はあったと思われる。
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「つーと、同じ鳳同士って訳か、」「おー!それ目的で来たようなもんだよ、俺らは、」
「っても単車で昼間からうるさくしてるってのは俺らの地元荒らしではあるよな・・・・仲良くなるって言うより喧嘩売ってんぞ?」
「んじゃ勝負すっかよ?・・・・・あ?」
っと言っても人数が多い、そんなんで暴れれば観光客もいればサーファーもいる訳で迷惑だ。
「んじゃ頭同士でタイマンだな、」「上等だよ!」
・・・・・・うーん、正直俺は鳳ではない。
でも、同じ「瑠羅亜連合」で揉めるのってのも「なんだかなー?」と思う。
「あの・・・ちょっといい?」
ちょっとだけ口を出してみた。
「東京の鳳の人達ですよね?」「あんた誰?」
「A県のこないだ引退したばっかだけどROSAの幹部の石沢っていいます。」「ROSAですか、」
ROSAは地味に雑誌に出ているので知名度がある。ついででA県の瑠羅亜の重鎮であり東京と交流のあった時期の先輩の名前も出した。
「一応、仁藤先輩の後輩筋・・・にもなるのかな?」ちなみに仁藤先輩はいさくんと非常に仲が良いのだ。
「あー、あの仁藤さんの、」
「多分東京の鳳の方は同じ鳳がA県にあるのを知っていて”交流を持つため”に来てると思うんだけど、23期のこっちの鳳の本部の人達も「鳳」の看板を守って気合も入ってるし根性もあるからお互いに仲良くしてもらえれば嬉しいかな、」
「阿部とか皆にもなんか口出して悪かったね、これ鳳同士の話だし、俺がいるのも筋通らないからちっと戻るわ、」
「了解です。」
うーん、言いたい事だけ言って戻るってのもあんま良い物じゃないな・・・
でも、同じ連合なだけに言いたかったんだ・・・
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結果は・・・・ここでは書かない。知ってるけど。
A県の鳳の連中と東京の鳳の連中の交流が出来た・・・ってのは書けるけどね、
でもやはり距離が離れている。多分、数台が行き来はしたと思うがあちらの瑠羅亜とA県の瑠羅亜の交流までにははならなかった。
B県の瑠羅亜なんかはどうしてるんだろな・・・
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「ただいま。」「・・・・・おかえりー」
晶子は俺の体を眺めて俺が喧嘩に巻き込まれなかった事に安心した様だ、
「結局なんだったの?」「東京都こっちの鳳の交流の始まり・・・って所かな?」
「むっちゃんは色々とトラブルに巻き込まれるなw」秋雄ちゃんが言った。
「好きでこうなってるんじゃないんだけどなw・・・」
後は4人で砂浜で焼いたり、海の家でまったりした。
・・・あとで阿部に連絡してどうなったか聞かないとな・・・・
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帰り道で秋雄ちゃんが、「むっちゃん、俺免許と足がないからさ、ラブホいけないじゃん?行かない?」
「秋雄ちゃん、恵子の水着姿にムラムラ来ちゃったかぁー」「言うなよw」
って言うから途中のラブホに寄った。
正直俺も晶子の水着姿じゃなくって今の私服のスカート姿にムラムラ来ていたw
スカートの中に手を入れると言う背徳感が・・・・
いやあ喧嘩からラブホと振り幅が大きいなあw
「じゃあ、3時間後に車の前合流で、」
そう言ってフロントで秋雄ちゃん夫妻と別れる。
俺らは並びの隣の部屋へ、
「うわー、エアコンすずしー」「だな、」
「で、結局海のあれは何があったの?」「あー、すぐ風呂が出来ちゃうからとりあえず風呂で話すわ、」
「なんか日焼けがじりじり来てねえ?」「うん、嫌な予感がするw」
今日は嫌な予感を結構感じるw
風呂が出来たので一緒に二人でシャワーでを浴びる・・・・・・
「うわ!痛い痛い痛い!!!!!温度が…温度と圧力があぁ・・・・・」2人で悲鳴を上げる・・・・そして湯舟に・・・
「ひいいいいいいいいいいいいい!!!!!しみる!!!」
結局日焼けが痛くってエッチをしても背中や手足が焼けて痛く快楽どころの騒ぎではない、
途中でやめてエアコンの部屋でまったり過ごして帰ったのだった。
似た様な経験をしたであろう疲れ気味な秋雄ちゃん達を降ろした後、晶子を家に送る時にどういう事だったか話した。
「ふうん、元々同じチームだから仲良くはなれるよね?」「だな。」
結果その通りにはなるのだ。そして、これも実は前世で阿部君から聞いていた話でたまたま俺も絡んじゃった訳だ。
それはそうと女の子の日焼けの跡ってそそるよねw
ちょっと指でなぞったら「痛い!!」って叩かれた・・・・・
こうやって俺の長い学生最後の夏休みが終わったのであった・・・・




