祭り。
「えー、らっしゃいらっしゃいらっしゃい!!!焼きそば美味いよ焼きそば美味いよ?」
「おじちゃん!焼きそば頂戴!」
「嫌だなあ、こんなヤング捕まえておじちゃんなんて・・・はい、500万円ね。500万のお釣り!」
・・・何の因果か分からんが、祭りで焼きそばを焼いて売っている。
いやあ、地元のOBの素敵な職業の方が「今祭り多くって人いねーんだよ、1日でいいから手伝い頼む!」とチームに来て、
「わり、石沢、行ってくれ・・・」っと言われた為に露天商をやっている・・・・
まあ2日のうちの1日なんで良いのだが・・・・
晶子さんも「手伝おうか?」とは言ってくれたのですが、あまりこう言う所には・・連れて来たくねえ!
てな訳で彼女らは久々に美姫たちと一緒に祭りを楽しんでる。
まあただ自由業っちゃ自由業だから休憩中に内緒でビールをたまに飲み・・てな感じで「売」をしている。
しっかし、下がアスファルトなだけに暑い・・・
飲んだビールもすぐ体から出てしまう。
でも、食べ物商売なので、汗は制汗と汗取りはマメじゃないと商売的にアウトなので非常に気を遣う。
・・うーん、何でこんなバイト三昧なんだろう・・・・
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若葉の祭りは旧出雲・・・・島根県に本社がある神社を分枝した江戸時代初期には若葉町にもう存在していたと言う由緒ある神社である。
その神社を中心に市が開かれ若葉と言う町が出来た歴史がある為にその氏子である各町から神輿が出て数十基の神輿による巡業が行われる。
神輿の動きも東京の神田どころではなく、祭り囃子に合わせて神輿が揉んだり回転したりと凄くダンシングする様な激しい動きでその神輿に延々と水をかけまくると言うファンキーな祭りであった。
男も女も水びだし、ついでに言えば晒しを胸に巻いた女の子たちも沢山いるけど水びだし。
なお、晒しは透けないよ?(笑
この祭りには休憩スポットがあり、そこには、酒肴や子供たちへの食べ物が用意されており若葉の子たちの酒デビューは大体この祭りと呼ばれる位の地元にとっては一大イベントであった。
そしてA県東部のヤンキーにもとても人気な祭りであり、2日目の夜には何故か若葉駅のロータリーにA県東部のヤンキー達が溜ると言う謎のイベントがある。
そのロータリーでギャラリーが見ている中で車やバイクで周りを走り回るのだ。
ちなみにあき君にはそれに誘われてたりする・・・
「むっちゃん、様子見に来た!」
「おー、晶子、相変わらず可愛いじゃねーかよ。」
晶子と溝口妹、恵子と美姫だ。
「なんか久々のメンツだな、」
「でしょ?」
「んじゃこれ4人前ー毎度w」
「えー?いいの?」
「それなりに任されてるし俺のバイト代から引いとくからいいよw」
「ありがとー」
「頑張って焼いたから味わってくれw」
「おじちゃーん、焼きそば2つ!」
「おじちゃんじゃないからwはい、1000万両ね、」
「忙しそうだね・・・w」
「おー・・・何でこうなったんだか」
「女性陣は彼氏はよー?」
「今日は別、明日は一緒だけどね。」
「あー、毎日”やって”ても飽きるからなw」
「うわ、むっちゃんさんさいてーw」「むっちゃん・・・・」
晶子だけが冷たい目で見ている・・・うう・・・すません・・・・
「忙しそうだから行くね。」
「おー、明日迎えにいくわ」
「うん」
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令和の時代の様なロードサイド店舗がまだなく人口が増えている時代、
その時代はどこの町の商店街も賑やかだった。
シャッター街などこの時代は本当になかったのだ。
その為、観光客は多く、各店舗も書き入れ時。道行く人の法被や浴衣姿からもとても賑やかさを感じる。
そして、その特殊な職業の方も「暴対法」が無い時代・・・・立派な浮世絵っぽい落書きをされた芸術的な兄貴達も散見しているw
「おう、お疲れ!どうよ?」
「あー、やっぱお客多いっすねー・」
「若葉の祭りは特別だからなー」
そんな話も兄貴と交わす。
都会の暴走族などは事務所に詰めて電話番や車や事務所の掃除等に行ったりしてOBになったらその業界に就職。
OBがその権力を暴走族に使わせつつパー券やステッカー等で”上がり”を得て「しのぎ」にする・・
そしてまた暴走族を終えた後輩がその先輩の下に付き先輩は人脈を作りやがて上へあがる。
そう言うシステム的な事は結構あったと言うが、ROSAは比較的にそう言うのはあまり無かった。
代わりにこういうバイトや海の家での上りと言う形の上納だった。
賛否あると思うが、もともと「あの方達」は江戸時代には警察権を幕府や代官等から任せられており、自分たちの利権はあるけど町の治安をきっちり守る役割を持っていた。
それは戦後まで続き警察の力が及ばない場所の治安や揉め事の解決等を行っていた記録もある。
この現生の若葉でも細かい揉め事は警察ではなく「地元の有力者」に頼むと解決が早いので需要があった。
こんな話もあった・・・・
数年前の祭りの時に先輩が神輿を担ぎ、担ぎ終えて酒が入った後に町で他の不良ともめ事を起こした。
品の良いおじさんが「まあまあ、」と止めに入ったのだが、先輩が「あ?あんだ?このおっさん!」と粋がったら実はそのおじさんは港と若葉を仕切る数百人規模の「組織」の組織長代行・・・・(ごくせんで言う代貸・・・NO2)で、
その方の顔を知っていた他の先輩が「やめろ、その人○○ちゃんだよ。」(通り名)
「えー!!・・・すいませんでした・・」
って事件があった。
「若い頃は色々あるけどよ、程々を知れよ?」
とお説教を貰い終わったらしいですけどね・・・
街で暴れる訳でもなく問題の仲介者であった方だから町でも信頼があったし、その方がなくなった時は葬儀場所から花輪が1キロも続く位だった。
でも、テキやさんのバイトでしかない一般人の俺には縁のない世界だw
「まあ、何も考えずに焼きそば焼いてるのが一番だなー」
美味しい焼きそばは世界を幸せにする。それを担う俺は尊いな・・・なんて思ったりする。
人生表通りを堂々と歩けるのが一番なのだ。




