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 ・・・・と言う事で帰宅。


うーん、気分がダウンしてる。


あの世代はあんな物なのよ。下手すると普通の子が不通に悪びれもなく万引きしてる。


道路交通法を思いっきり違反してる俺が言うのも何だか・・と思うけど「盗み」だからなー、万引きって。


昔の外国で言えば手切られちゃうアレだ。


また最近ヤンキーっぽくも清楚っぽく見える晶子にはして欲しくなかったなー・・・・


でも、万引きはともかく俺が縛ることで「普通の(ヤンキーの)16歳の子が経験するはずの事」を経験させないのもどうなのか?


っと、帰り際に思ったのよ。


電車の車内で痴話喧嘩なんか出来ないから話さなかったけどね、


晶子も結構気が強い子だから「ねえ?むっちゃん聞いて?」っ来ないのは解ってた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


バイクって言うのは意外にも1人で考える時間を与えてくれる。


なのでバイクに乗って気持ちを整理する。気も紛れるので、


と言う事でCBXのエンジンを掛ける。


今は外装はノーマル2型仕様のCBXだ。エンジンはセル1発で始動し「ボボボボボ・・・」と安定したアイドリング音を奏でる。


フルヘルを被りギアを入れ夜の海沿いへ向かう。


イノウエ管4-2-1の集合からは心地よい高温が「フォアーーンファン、フォアーーン」と流れる。


いつも気づかない田舎の星空はとても神秘的で綺麗で・・・ふとそれに気づいた俺は海沿いの堤防にバイクを止めて星を見る。


地元じゃなかったら「おめーどこの者だ?」って馬鹿がいたりするけど地元だからそんな心配もないのでぼーっと星と海を見てる。


・・・俺なんか間違ってるのかなー?どうするのがいいんだべなー?


54歳が17歳になった所でなーんも変わっちゃいないのですよ。ただ外面と体裁で大人の振りしてるだけでね。


考えても答えは出ないから家へ戻る。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「和、晶子ちゃんから何回も電話あったぞ。」「そか、何て言った?」「バイクで出かけたって、」「分かった。」


電話をする。


「もしもし」「もしもし・・・・」晶子が出た。


「晶子?電話くれたみたいだけど何?」「・・・・・ごめんなさい。」


「うん、分かってくれれば良いよ。ただな、これひょっとして俺お前を縛ってない?」


「万引きが良いとは絶対言えないけど16の子なら16の子なりの色々な事を俺は経験してくべきだと思ってるんだよ。でもそれを俺が縛ってないか?・・それを心配してる。」


ちょっと晶子が泣き気味っぽい。


「・・・・むっちゃんは私が嫌になったの?」「嫌になってないよ?・・・けど、大事だからお前を自由にはさせておきたいのよ、一回きりの10代だからな、」


「このままだと”他の子は良くって何で私は駄目なの?”って事が絶対出てくる・・・・それで悩んでる・・・・・電車乗ってる時からね・・・」


・・・あーあ、これ別れちゃう奴かなー・・・・きっと引きずっちゃうだろなー・・・


なんて別の俺が言ってたりするんだ。


「これさ、自分の感情入れるべきじゃない話だから、もし友達がそう言う話を相談して来たらどう答えるか?それが多分答えだから、ちょっと距離置くべ。」「それは嫌。むっちゃん、私の嫌な所直すから、w私どうしたら良い?教えて?お願いだから、」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まあ正直別れたくはない・・・・


なので、頭に浮かんだ事を晶子に言った。


「ちょっと真紀と万引きの件だけボカシて話してさ、真紀の意見を聞いてみな?こういう時は客観的な目っての要るんだよ。」


客観的意見と本当の意味での晶子が”どう俺と付き合っていきたいか?”って言う情報が欲しい。


愛情って言葉があるけど、若いうちは好きだへったくれだで良いのだが、


年を食ってくと「愛」がかなりなくなり残りの大部分は「情」になる。


簡単に言えば恋愛なんかのドラマで燃え上がる恋愛・・みたいな面白い部分を理想とする面があるが、長く付き合う恋愛になると大事なのって「ハッピーエンドの後」のドラマにはない世界。


それは平凡な日常が続くサプライズの少ない世界。でも長い恋愛だとその時間の方が多い訳。で、あれば大事な乗ってドラマの様な熱い恋情じゃないんですよ。


胸がきゅんとしてドキドキする相手じゃなくって、パートナーとしての相手・・・


大事なのはそれだと思う・・・


ただ晶子が求めているのが胸キュンやドキドキであれば長く付き合いたいが為の恋愛の安穏を求める俺との溝がやがて出来て行く。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「でもお姉ちゃんは関係ない。二人の問題じゃん、」


「んじゃあしゃあないわ・・・一回話するべ、迎えに行くわ、」








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