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ヤンキーの多い世界に転生・・かと思ったら過去にタイムスリップしただけでした。   作者: ぽるしぇ
高3 夏

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選択肢

  ・・・・と言う事で帰宅。


うーん、気分がダウンしてる。


この時期の10代の世代ってのはあんな物なのよ。


下手すると普通の子が普通に悪びれもなく万引きをしてる。ひょっとしたら令和(ぜんせい)でも万引き被害多いから今も昔?も変わらないのかもだが・・・・


道路交通法を思いっきり違反してる俺が言うのも何だか・・と思うけど立派な「泥棒」だからなー、万引きって。


昔の外国の法律で言えば手切られちゃうアレだ。


ヤンキーではあるけど可愛くって清楚っぽく見える晶子にはちょっとして欲しくなかった・・・・


イメージ合わないんだよな・・・


でも、万引きはともかく俺が色々晶子を自分の感情やイメージで縛ることで「普通の(ヤンキーの)16歳の子が経験するはずの事」を経験させないのもどうなのか?


っと、帰り際に思った。




良い事も悪い事も日常の生活をやって行きながらルールって言うのは覚える面がある。


その辺は電車の車内で話して他に聞こえちゃダメな会話だから話さなかったけどね、


まさか電車で「万引きが・・」話してたら目立ちますわw


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


しかし何となくもやもやする。


なのでバイクに乗って気持ちを整理しようと思う。


バイクってのは車に乗ってると色々と考える事が出来て結構いい考えが浮かぶ事が多々ある。


気分転換にもなるしね。


面白いものでエンジンの音とスピードでギアを変え、コーナーの侵入速度やライン取りを考えながら、脳のリソースは自分の悩みや疑問を考える余裕ってのは大分ある。


と言う事で愛車のCBXのエンジンを掛ける。


今は外装はノーマル2型仕様の黒赤のCBXだ。


エンジンはセル1発で始動し「ボボボボボ・・・」と安定したアイドリング音を奏でる。


フルヘルを被りギアを入れ夜の海沿いへ向かう。


イノウエ管の4-2-1の集合からは心地よい高温が「フォアーーンファン、フォアーーン」と流れる。



いつもはあまり気づかない田舎の夜の星空はとても神秘的でとても綺麗で・・・


ふとそれに気づいた俺は海沿いの堤防にバイクを止めて堤防の上に座る。


そして駐車場の自販機で買ったポッカのショート缶を手に持ち月に照らされる海と星空を「ぼけー」っと眺めている・・・・


・・・俺なんか間違ってるのかなー?どうするのがいいんだべなー?


ふと思うけど54歳が17歳になった所で思考回路も感情もなーんも変わっちゃいない。


ただ外面と体裁で大人の振りしてるだけで・・・・・


本当、大人ってなんだろうな、50の前世でも同じ思考回路だったんだよな・・・



あれこれ色々と考えても答えは出ないから家へ戻る。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「和、晶子ちゃんから何回も電話あったぞ。」母が言う。


「そか、何て言った?」


「バイクで出かけたって、電話させるよーって言っといたぞ。」


「分かった。」



電話をする。


「もしもし」


「もしもし・・・・」晶子が出た。


「晶子?電話くれたみたいだけど何?」


「・・・・・ごめんなさい。」


「うん、分かってくれれば良いよ。ただな、これひょっとして俺ってさ、お前を縛ってない?」


俺は続ける。「万引きが良いとは絶対言えないけど16の子なら16の子なりの色々な事を俺は経験してくべきだと思ってるんだよ。でもそれを俺が縛ってないか?・・それを心配してるんだよ。」


ちょっと晶子の声が崩れ気味だ。


「・・・・むっちゃんは私が嫌になったの?」


「嫌になってないよ?・・・けど、大事だからお前を自由にはさせておきたいのよ、人生で一回きりの10代だからな、このままだと”他の子は良くって何で私は駄目なの?”って話が絶対出てくる・・・・それで悩んでる・・・・・電車乗ってる時からね・・・」


・・・あーあ、これ別れちゃう奴かなー・・・・もし別れたらきっと引きずっちゃうだろなー・・・


脳内のリソースの一部がそう言う感情を出す。


「これさ、自分の感情入れるべきじゃない話だから、もし晶子の友達が晶子にそう言う話を相談して来たらどう答えるか?その答えが多分正解だから・・・・ちょっと距離置いた方がいいべ。」


「それは嫌。むっちゃん、私の嫌な所は直すから、私どうしたら良いの?教えて?お願いだから、」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


正直別れたくはない・・・・


なので、頭に浮かんだ事を晶子に言った。


「万引きの件はボカシて話してさ、真紀の意見を聞いてみな?こういう時は客観的な視点ってのが要るんだよ。」


真紀から見た客観的意見と本当の意味での晶子が”どう俺と付き合っていきたいか?”って言う情報が欲しい。


愛情って言葉があるけど、若いうちは好きだへったくれだで良い。


しかし、年を食ってくと「愛」の面がかなりなくなり残りの大部分は「情」になる。


簡単に言えば恋愛なんかのドラマで燃え上がる恋愛・・みたいな面白い部分を理想とする面があるが、長く付き合う恋愛になると大事なのって「ハッピーエンドの後」のドラマにはない世界だと俺は思ってる。


それは平凡な日常が続くサプライズの少ない世界。


でも結婚生活とかは確実にそのサプライズも何もない日常の時間の方が多い。


で、あれば男と女の間で大事なのってドラマの様な熱い恋情じゃない。


胸がきゅんとしてドキドキする相手じゃなくって、一緒にいて安心できるパートナーとしての相手・・・


非日常が続く日々じゃなくって穏やかな日常が続く日々・・・・




大事なのはそれだと思う・・・


ただ晶子が求めているのが胸キュンやドキドキであれば長く付き合いたいが為の恋愛の安穏を求める俺との溝がやがて出来て行くだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「お姉ちゃんには話たくない。だって二人の問題じゃん、」


「・・・・んじゃあしゃあないわ・・・一回ちゃんと話するべ、迎えに行くわ、」












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