してほしい事をしてあげる
さてさて、そんな5人が電車に乗ります。
「BOXシート4人しか座れねーじゃん」「端のBOXとドア横だな、」
「んじゃ俺ドア横行って後ろから晶子とまっきーの頭の匂いかいでるよw」「うわー、変態w」
「嫌だ・・そんな彼氏」「むっちゃんさんがそんな人だったなんて・・」
非難を浴びたので電車の端のBOX2つに分かれ、1つは美姫ペアで他の乗客来たら対面空ける形にします。
結局、ヤンキーの対面に人は来なかったですが・・・
車窓はどんどん田畑がなくなって行き、住宅街に変わり停車する駅の周辺の町がどんどん大きくなっていきます。
電車がぎゅうぎゅうに近くなると県庁所在地のA市です。
「ふう、着いた。」「んじゃ取り敢えずカラオケ行ってそれから買い物すっか、バルゴの本店と線路沿いの店見る様だろな、
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バルゴは若者向けのファッションが良く売られているため比較的若い世代に人気なデパートなのです。
カクイなんかは服の作りはめっちゃ良いのですが高いのですよね、
で、当時はお約束の様にインターネットがありません、ファッション誌を読みその気に入った服を着た自分をイメージして「その店」が無い場合は似たような服でアレンジする。
そう言った形が普通でした。
情報が少ないだけあって逆に個人個人のセンスに頼られる面もあり、その個人の着こなし(ファッション)が雑誌に載りそれをまた誰かが真似をして流行する・・・
情報が無いだけにメディアの力も凄かったです。いわゆる「ステージ衣装ではない芸能人の服装の真似」ですね。
しかし、TVや雑誌と違い実際の色は見てみないと分からない物でそれを確認するためにウインドーショッピングで彼氏は良く彼女に連れまわされました。
ええ、前世の俺も良く一緒に行きましたよ・・・・
で、あれば、都市部の女の子は流行の服装が身近であり、田舎に行けばそれがどんどん遠くなる・・・
だからこそ当時の「東京への憧れ」ってのはなかなか凄かったのです。
で、晶子と俺だけで行かなかった理由は「それ」がありました。
同性ならではの女子の目でチェック出来る訳ですから、特に服選びで悩んだ時はそれが発揮するでしょう。
ましてやまっきーと晶子は姉妹で服の貸し借りも出来る訳ですからね、
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「全員OK?」「「「おっけー」」」「大丈夫です。」
てな訳でカラオケボックスに入ります。
当時のカラオケは部屋の料金がありそれが大体3000円位、それに1曲100円から200円の料金が掛かります。
100円だと「CDカラオケ」・・・画面は「画像のみ」が数回変わる程度ですが、歌詞の歌う部分の色が変わって行く部分は令和のカラオケと変わりません、
200円だと「レーザーディスク」・・・画面は動画で大体今のカラオケと変わりません、
しかし、両方とも「通信」・・てか通信が今の100Mとかの早さではなく1200バイト/秒な時代ですから無理です。まだISDNでさえないのですから、
って言う事で大型の機械の中にCDやレーザーディスクがかなりの枚数が入っており、歌の番号はCDの番号+局の番号・・みたいな形でした。
てな訳で、5人でカラオケ行くと飲み物&軽食で1万近く飛んでた気がします。
それもジュース100円、煙草100円代、ラーメンが250円ー500円の時代です。なお、軽自動車は49万位から買えました。
店に入り、店員さんに部屋の希望「レーザーかCDか、」を言い部屋に入ります。
中は令和のカラオケボックスをシンプルにした感じ。違うのは灰皿完備で監視カメラが無い事です。
「ねえねえむっちゃん、なんで最初トシ君たちに声掛けなかったの?」「トシは・・・シンナー好きなんだよ・・」
「4人で行くと・・・こう言う所だとまず・・な、」「えーそうだったんだ・・」
「ぶっちゃけ晶子の友達でもやってるのいるだろ?カラオケ店はそう言う場所でもあるんだ、暗いとな、幻覚が楽しいらしくってよ、」「暴走族でもやってるのは多いんだ‥俺はやらんが、」
っと、信男たちには聞こえない様に小さい声で話した。
部屋に皆で入ります。この辺の令和とい変わらず5人入るとそれなりに狭く感じます。
「とりあえず飲み物頼んで、来るまでに歌だ。なので皆選んで・・・信男フロントに電話だ。俺ビ・・・いや、コーラで、」
画面から俺、晶子、むっちゃん、対面に信男、美姫です。
カラオケ初心者にしょっぱなから歌はきついでしょう。となると俺の出番です。
・・・歌少な!!!・・・
ここでキーを5つ落とし「松田 S子」の「ハートのイヤ〇ング」を歌います。
「うわ、むっちゃん・・・S子かよ・・・」「妙に上手い・・・・キモチワル・・」「先輩・・・」「和さん・・・」
皆どん引きです。
「うるせーな!お前も犠牲になれ!信男!」「えー?俺すか?勘弁してください・・・」「カラオケ代払わすぞ!ウォラァ!」「・・・歌います・・・」
ああ、悲しいかな上下関係・・・・
信男は「チェ〇カーズ」の「星屑の〇テージ」を歌いました。
「信男・・上手いじゃん」美紀が言います。「ふーん、S子じゃだめなんですか?ふーん・・」
「だってなんで暴走族が普通にS子歌うのよ?それも滅茶上手く・・・変じゃん、」「むっちゃん・・・」
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まあ大体取っ掛かりが出来れば皆歌う物で、恥ずかしいのは最初のうちなんですよ。
最後は「俺!」「私」「あんた歌い過ぎ」「じゃあ私」とこの面子ではこうなると分かってました。
当然、晶子やまっきーも、
奴ら「恋のバカンス」なる昔のハモリ曲を兄弟で歌いこなしやがった・・・・
超うめえ・・・・・
美姫はH田美奈子だった。良かった。
「むっちゃん、これって何か吹っ飛ぶものがあるね・・・・」「んだべ?」
「おっさんおばさんの熱中する気持ちが分からなくはない。」
「暗いとなんかH・・・」
色々な感想がありましたがとても楽しかった様です。
時間があっと過ぎる位にはね。言い出しっぺの俺の財布も軽くなりましたが・・・・
「むっちゃん、お金いいの?」「いいよ、まっきーのから・・」ばっちーん!!!
「むっちゃーーーーーん?」晶子から熱い1発を食らいました・・・・
「ああ、真紀さん大丈夫です、晶子が体で払うから・・w」とニヤニヤする美姫。
「・・妹を傷物にするなんて・・・・(悲」と真紀。
怒る晶子・・・
残念そうな目で俺を見る信男・・・
ああ、格好いい俺がどんどん・・・
松田S子の歌がわるかったのかなぁ?・・・
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という事で田舎者の俺ら全員で「都会にしかないマック」へ行きご飯を食べます。
「マックCMでは流れてるけど買う事出来ないからなあ・・」「そのうち出来るようになるよ。」
「なんで?」「セブンだっていつの間にか出来て来ただろ?あれが日本全国で起こってるんだ」
「そんな時代になって来てるんだよ・・」
俺は、これから「滅びゆく若葉の商店街や陽光の商店街」を思い出しつつそう話したんだ・・・
・・・自分が転生した事で色々な事が変わって行ったと思う。
でも、それは人の人生が変わった事が多いだけで大きい目の「社会の変化」にはさほど影響しない。
これからもっとモータリゼーションが進み、商店街が潰れ、大通り沿いにチェーン店が溢れ・・・そして高齢化が進んで行き町が縮小化して行く。
それは俺がどう生きようがそれは変わる事はないでしょう・・・ほとんどの人が望んだ事の結果であり「個」の感情ではその大きさに叶いません。
「むっちゃん、どうしたの?」「諸行無常ってのを考えてたw」「ふぅん、」
意外にも信男が「盛者必衰って奴ですね、」「おめー良く知ってるな。」「あ、ほら、特攻服の刺繍で色々調べててw」
「・・・まあいい事じゃね?漢字書けるようになれよ?」
食事後、前回の件(絡まれた)も踏まえて「とりあえず今日は煙草がまんしろよ?」と言い皆で買い物に行く事にします。
俺と信男は比較的カヤの外で3人のボディーガードw
3人キャッキャウフフと楽しそうに買い物してます。
「和さん、暇ですね・・・・」「おお、でもさ、女にはこういう所たまには行って優しくしといた方がいいよ。」
「良く言うべ?”自分がして欲しい事を他人にしてあげなさい”・・って、」
「あ、しゃぶって欲しいなら、ク〇ニしなきゃダメって事ですね、流石です。和さん、」
「違げーよ、サル!!」
「入れたいならまず前技・・・・・」「それも違うからw」
「でもよ、色々な所を触り反応を見るのは大事かもだな、」
「ついでに言えば、彼女に”手でしてもらう”のはぎこちなさで最高らしい・・そういう意味ではお互い触りあうのは自分がうんぬんと・・・」
「ほうほう、そこの所を詳しく。」
3人が戻って来た。
「2人で何話してたの?」「「ちょっと色々なお勉強をな・・・・」」
なんとなく、信男との距離が近くなった日でした。




