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サプライズ

  「お前ら、どこの者だよ」 


不良と言う物は何故か同じ様な所に集まる習性がある。


繁華街の中の大きな公園と言うのは明るい所はカップルの憩いの場。目が届かない所は不良が遊んだりする所。


まあ、そこに当たった・・って事だろう。


この場合、ドラクエだと「にげる」一択だろう、でも晶子も一緒だ「しかし、にげられなかった」となる。


地元の先輩の名もここでは役に立たない。ではどうするか・・・


「冷静に対処」と「先手必勝」だな。


目的は「晶子を逃がす」が第一、「安全に逃げる」が第二。


青春ドラマや色々な話で2対1の喧嘩があるけど二人同時に相手なんてふつーの人には無理だから。


幸い背後には何もない、裏に回られる事はないだろう。


とりあえず近づいてくるのを待つ。


ある程度近づいたらこっちからダッシュして一人を狙って先制で殴った。


勢いか付いていた為かなり効いた様て一人は倒れた。そこにすかさず蹴りを入れる。


「ぐっ・・」「てめーふざけんなよ?」


「晶子!マックに逃げとけ!」


そう言って残ったもう1人の奴に速攻で掴みかかる。


晶子はその間に逃げた。後は少し時間稼げればいい。


「んだ?手前!」ガズッ!


パンチを食らったが力の限り思いっきりタックルかまして相手を地面に突き飛ばし、蹴りかましてマウントを取る・・


「女いる時に来んなやボケ!」


「てめーふざけんなよ?」


そいつを殴りに掛かるがもう一人が起きて来た。


もう不意打ち出来ない状態で二人同時に相手だと俺のここからの勝利はない。俺はそこからばっくれた・・「三十六計逃げるが勝ち」なのだ。


「逃げんなや!コラ!!」


俺は逃げながらも考える・・・こういった場合の対処法って・・・何?


あーあ、また口きれちった、



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


幸い晶子は安全に、人通りの多い場所>マックに移動しており合流してまた移動した。


多分追っかけては来るだろうからな・・・


「大丈夫だった?口切れてるよ?」


「晶子、まだあいつら来るかもだから避難するべ。」「むっちゃんでも勝てないかぁー」


「馬力で言えば1馬力と2馬力には絶対の差があるからなあ・・無理だな。もしボクシングでさ、2VS1なんて考えてこらん?無理ゲーだから、だって相手側に手が4本あるんだもん、」


頭が熱くなってるうちは必至で探すのよ、でも諦めるの早い事多いけどな、


都市部だと人多いし、僅か数分で相手の顔や服装なんて覚えられないから・・・


前に書いた「前世で8Vs2でボコボコにされた件」でも覚えてる事は「相手側がセドリック330っぽい車に乗ってた」位だからなあ・・・・


・・・・てな事で、某有名一流デパートM越に来た。


「むっちゃん・・・なんでまた・・ここ場違い感凄い・・」


「晶子、そう言う所だから男2人のヤンキーが来ないのよ、こう言う所に来る事は例外を除きほとんどないから、」


「安全だけど場違い過ぎじゃん、用事もないし、」


「おれらは実は用事があるんだよ・・・」


当時はブランド物が流行るか流行らないかの初期で、この頃からスーツだの色々しゃれおつなファッションがどんどん出ていくのよね。


いくらかヤンキーもそれに流されるのよ。そうするとここも「大人の場」じゃなくなる。


「むっちゃんどこ行くの?」「内緒。」


M越のとある売り場に入る。


「なにここ?」


中は・・・まあ、俺たちが入って買い物する場所じゃない・・・そんな雰囲気がする場所。


「すいません、この間連絡してた石沢なんですけど、」


「お待ちしておりました石沢様。こちらがご予約いただいていた商品です。」


店屋はディファニー。


商品は、のちに大流行する水色の箱に入ったティファニーのオープンハート。


値段も値こなれていて、当時1万ちょっとで買える。


そして見栄も張れるw


「晶子、これクリスマスプレゼント、あげる。」「・・・・」


晶子はネックレスを付けて店員さんに首回りとか確認してもらってる。


店員さんからすれば子供のカップルだろう、でもきっと店員さんからすれば微笑ましいだろな、


「ありがとうございました。」笑顔で送られる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


晶子はとても嬉しそうだ。首や胸元を気にしている。


「あー、晶子、その販売証明書さ、ちゃんと取ってけよ」「うん、何で?壊れないでしょ?」


「きっといつかその理由は分るさ。」「ふぅん、」


・・・前述の通りティファニーのオープンハートはこの数年後に爆発的に大流行する。


では、その前から持っていた人は・・・「流行の先駆者」って事になる、きっと。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あー、あいつらむかつく!煙草吸わなきゃもっと買い物できたのにね・・・・」・・・まあそうなんだけどねw


「あいつらモテなそうだからきっと僻みだよ・・・」


文句を言いながらも機嫌が良さそうだ。


流石にM越デパートでウインドウショッピングは敷居が高く感じる。金額の桁が違うし、


「むっちゃん、そう言えばさ、さっき言ってた”ヤンキーがデパートに入る例外”って何?」


「・・・彼女のプレゼント買う時。」


「!」


「むっちゃんむっちゃん、電車でA駅に着く前にラブホ一杯あったじゃん、ラブホいこっか?」


「あそこで時間潰せば買い物できるよ、5時とか商店街は人多くなるだろし見つからないよ、」


「お前、えっちだなあ、前言った事覚えてたべ・・・」


「私からえっちなむっちゃんへのクリスマスプレゼントだよ・・・」


どこで付けたのか晶子の頭に小さいリボンの髪飾りが付いてた。


「じゃあ貰っとく。ありがと」・・と肩を寄せた。


「むっちゃん、それ言うのは私の方だよ、ありがと。」晶子は手を繋いできた。



晶子の胸元には「銀のハートの付いたネックレス」がきらりと光っていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




後日、


「おねーちゃん、むっちゃんからクリスマスプレゼント貰ったー、これこれー。」


滅茶滅茶自慢されたと電話が掛かって来た・・・


でも「妹にありがとうね」って。







 


「前世」で当時の彼女にティファニーを送った事があった事をふと思いだし書いてみました。






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