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買い物

  第41話 買い物


  12月末・・・12月も残す所10日ちょっととなり、学校ももう休みムード一色になるこの頃。


先生たちも10日に賞与を貰ってただろうと予測され、休み前も相まってなにかと授業でもと軽口が多い。


世間では年越しを迎える為の忙しさをこの時代にはまだ残っている「各町の商店街」が見せてくれている。


町には子供たちの姿も多く、行き交う人たちで賑やかだ・・・


バスも本数が多く、駅へひっきりなしに出入りして行き、乗降客をさばいている。


俺からすれば懐かしい景色でもあるのだが、現実でもありなかなか面白い。


きっとこの後、ロードサイド店やモータリゼーションの為に衰退していくのだろう・・・


そう思うと、今の賑やかな光景な何かセピア色のように見えてしまう・・




・・・・という事で、俺は若葉町の駅にいる。


「おー、むっちゃん。バイクはよー?壊れたのか?」っと秀さん河さん達先輩。


「何だ、乗せてってやろっか?」と秀さん。


「あ、こんちゃっす。」「先輩たち今日は多いですね。」「あー日曜だからだよ」


「みんな今仕事やってるのばっかだからよ。車で会う機会がねーのよ。」「あーだから助手席に彼女さん乗せてる人多いんですね・・・」


「家ばっかでもやる事決まってるからなw」「まあ色々あるんだよwそれ以外も」


・・まあ駅はたまり場みたいな物だしね、


「んでどこ行くんだ?」「制服デートって奴です。」


「なんだ、サボりかー、真面目じゃねーな・・・」


「真面目ですよ、だって単車じゃなく電車でA市(県庁所在地)に行くんですもん」


若葉町駅からA市まで約60キロ、バイクで行けば2時間程だがなかなか難関も多い。


何故ならA市近郊はROSAの敵対(・・って言っても数年喧嘩はないが・・)ばかりのエリアで、あちらはチーム同士でばちばちやってる。


そこを空気の読まない俺が「ブベーン」ってCBXで行って見なさいよ。拉致監禁バイク没収ですよw


それに晶子いるんだよ?晶子。それは無理でしょ。


しかし、電車で行けば最速50分。そして俺が疲れないと言う特典付きだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ちょっと前、秋雄ちゃんの家で晶子と話をした。


「むっちゃん、どしたの?」「おー秋雄ちゃんちばっかいても迷惑なるべ、たまにはどっか出かけんぞ。」


「どこいくの?」「A市」


「あー、買い物あるんだよ、私。」「じゃあ丁度いいな、バイク寒いし敵対あるから電車な、」


「バイク寒いからいいよー。」


っと決まった。秋雄ちゃんの件もそうだが俺は結構ノリで動くw


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「むっちゃーん、お待たせ!」・・晶子は黒のややロング目のスカートにセーター、その上にのぶかぶかしたGジャンぽいのを羽織った感じの格好。可愛い。


俺はジーンズにスタジャン。中は黒のパーカー着てた。


「おー、可愛いじゃん、んじゃ行こうか、」


「じゃ、失礼しまっす。」先輩たちに見送られて駅に入って行く「避妊失敗すんなよ?w」「ゴム付けろよ?」先輩の誰かが言ったw


駅で大声はだめだよなあ・・・


師走の休日とあって電車は座る事はまあ無理。なので有料の特急列車で行った。


特急は車内販売もありトイレの数も多いので女性連れでは良い選択肢なのだ。


「むっちゃん、電車でお出かけって修学旅行みたいだね?」 


若葉2中の修学旅行も列車移動でありそう思うのだろう。


「おれは新幹線乗れなかったけどな・・・」「おー、よしよし」・・電車内ではやめろw



・・・あっと言う間にA駅に着いた。


A駅は流石に大都市であり、東京行きの列車は1時間の間に10本以上ある東京のベッドタウンだ。


駅周辺はデパートやその他店舗で賑わっており、行きかう人と肩がぶつかる位は普通だ。


そこをインターネットの情報が無い時代に回る訳ですよ。


噂と雑誌とTVの情報を基に店を巡り晶子は服を探しまくる。


予算が限られれば限られるほど見る目は厳しくなり決定は遅れがちになる。


これは大人でも少女でも変わらない。女性は女性なのだ。


「むっちゃーん、色々欲しくて選べない・・・」「でも楽しいだろ?たまには、」


「まあね、地元には服買うにしろあまり店ないから・・・」


「歩き疲れて来ただろ?マクドナルドでも行くか・・・」


当時・・・1987年代はマックの場所は都会近郊に限られており、その代わり「地域しかないハンバーガー屋」ってのがたくさんあった。


決してそのハンバーガー屋さんの美味しさはマックに負けていた訳ではなかった。


しかし、後のマクドナルドの大進出が他のハンバーガー屋さんを淘汰し始める。


何故そうなったか?地方の人の都会への憧れ・・かね、


CM等のブランド力と価格という圧倒的な力で地方のハンバーガー屋さんはどんどん潰れていった。


まあ「自販機の懐かしいハンバーガー」は何故か残ってたけど。あれ美味しいよね?


・・・てな訳で、晶子が喜びそうなマックに行く。


当然喜ばれた事は書かなくても良いだろう。俺の奢りだしね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


食後って言うのは喫煙家はタバコが恋しくなる。


それは前世で喫煙していた時に俺もそうだった。


晶子も「ヤニ」が切れるだろうから広めで人気の少なそうな死角がある公園へ行く。


「ふぅ・・・」食後だし満足であろう。


「俺も貰うわ」俺も1本貰う。吸いたくないけどね、


なんでかって、男と女で女だけ煙草吸ってたら変な目で見られるでしょ?


それも年下の子が、


ついでに未成年だから人気のなさそうな場所で。


「そう言えばさ、晶子、グァムで滅茶滅茶歯が白くなる歯磨き粉売ってるぞ?」「うそうそ?」


「口の粘膜とろけるけどな・・・」「・・・ダメじゃんw」


色々話しをする。


・・・・そう言う公園には当然同じ様な輩がいるもので・・・・



2人組のイカしたやんちゃBOYSが来た・・・


「お前ら、どこの者だよ」


漫画だったら


「おー!瑠羅のROSAの和だよ!!死にてーのかコラァー!!」となるが・・・


いや、そうなる訳ないっしょw2人相手でこっち女連れで・・・・・






























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