サプライズ
「お前ら、どこの者だよ」
不良と言う物は何故か同じ様な所に集まる習性がある。
繁華街の中の大きな公園と言うのは明るい所はカップルの憩いの場。目が届かない所は不良が遊んだりする所。
まあ、そこに当たった・・って事だろう。
この場合、ドラクエだと「にげる」一択だろう、でも晶子も一緒だ「しかし、にげられなかった」となる。
地元の先輩の名もここでは役に立たない。ではどうするか・・・
「冷静に対処」と「先手必勝」だな。
目的は「晶子を逃がす」が第一、「安全に逃げる」が第二です。
青春ドラマや色々な話で2対1がありますが、同時にふつーの人には無理です。
幸い背後には何もありません、裏回られる事はないでしょう。
(ここまで数秒も掛かってない)
近づいてくるのを待って近づいたら奇襲をかけます。話相手の顔を思いっきり殴ります、頬の下辺りを、思いきりフックで、
幸い効いた様です。
ここで失敗したならなんとか足止めして晶子をマックに逃がさせて「おまわさーん、こちらです」をさせる予定です。
速攻もう1人奴に掴みかかります。
「晶子、人通り多いとこ経由でマックに逃げとけ!!最悪はその辺の大人に頼れ!!!!」
晶子いるから俺は必死で対策を考えます。
パンチ食らいましたが力の限り思いっきりタックルかまして地面に突き飛ばし、蹴りかまして逃げました・・・
「てめーふざけんなよ?」まだ体力は全然あるでしょう。
俺のここからの勝利はありません。逃げる為の攻撃・・「三十六計逃げるが勝ち」なのですよ。
逃げながらも考えます・・・こういった場合の対処法って・・・何?
あーあ、また口きれちった、
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幸い晶子は安全に、人通りの多い場所>マックに移動しており合流しました。
「晶子、まだあいつら来るかもだから避難するべ。」「むっちゃんでも勝てないかぁー」
「馬力で言えば1馬力と2馬力には絶対の差があるからなあ・・無理だな。もしボクシングでさ、2VS1なんて考えてこらん?無理ゲーだから、だって相手側に手が4本あるんだもん、」
頭が熱くなってるうちは必至で探すのよ、でも諦めるの早い事多いけどな、都市部だと人多いし、僅か数分で相手の顔や服装なんて覚えられないから・・・
前に書いた「前世で8Vs2でボコボコにされた件」でも、覚えてる事は「相手側がセドリック330
っぽい車に乗ってた」位だからなあ・・・・
・・・・てな事で、某有名一流デパートM越に来てます。
「むっちゃん・・・なんでまた・・ここ場違い感凄い・・」「晶子、そう言う所だから男2人のヤンキーが来ないのよ、こう言う所に来る事は例外を除きほとんどないから、」
「安全だけど場違い過ぎじゃん、用事もないし、」「おれらは実は用事があるんだよ・・・」
当時はブランド物が流行るか流行らないかの初期で、この頃からスーツだの色々しゃれおつなファッションがどんどん出ていくのよね。いくらかヤンキーもそれに流されるのよ。そうするとここも「大人の場」じゃなくなる。
「むっちゃんどこ行くの?」
M越のとある売り場に入る。
「なにここ?」
中は・・・まあ、俺たちが入って買い物する場所じゃない・・・そんな雰囲気がする場所。
「すいません、この間連絡してた石沢なんですけど、」「お待ちしておりました石沢様。こちらがご予約いただいていた商品です。」
水色の箱に入ったティファニーのオープンハート。
これもっと先に流行するんだよね、当時1万ちょっとの奴。
そして一応見栄が張れるw
「晶子、これクリスマスプレゼント、あげる。」「・・・・」
晶子は店員さんに首回りとか確認してもらってる。
店員さんからすれば子供のカップルだろう、でもきっと店員さんからすれば微笑ましいだろな、
「ありがとうございました。」笑顔で送られる。
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晶子は嬉しそう。首や胸元を気にしている。
「あー、晶子、その販売証明書さ、ちゃんと取ってけよ」「うん、何で?壊れないでしょ?」
「きっといつかその理由は分るさ。」「ふぅん、」
・・・ティファニーのオープンハートはこの数年後に爆発的に大流行します。
では、その前から持っていた人は・・・「流行の先駆者」なんでしょうね、きっと。
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「あー、煙草吸わなきゃもっと買い物できたのにね・・・・」・・・まあそうなんだけどねw
「あいつらモテなそうだからきっと僻みだよ・・・」
文句を言いながらも機嫌が良さそうです。
流石にデパートでウインドウショッピングは敷居が高く感じます。金額の桁が違うし、
「むっちゃん、そう言えばさ、さっき言ってた”ヤンキーがデパートに入る例外”って何?」
「・・・彼女のプレゼント買う時。」
「むっちゃんむっちゃん、電車でA駅に着く前にラブホ一杯あったじゃん、ラブホいこっか?」
「あそこで時間潰せば買い物できるよ、5時とか人多くなるだろし、」
「お前、えっちだなあ、前言った事覚えてたべ・・・」
「私からえっちなむっちゃんへのクリスマスプレゼントだよ・・・」
どこで付けたのか晶子の頭に小さいリボンの髪飾りが付いてた。
「じゃあ貰っとく。ありがと」・・と肩を寄せた。
「むっちゃん、それ言うのは私の方だよ、ありがと。」晶子は手を繋いできた。
晶子の胸元には「銀のハートの付いたネックレス」がきらりと光っていた。
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後日、
「おねーちゃん、むっちゃんからクリスマスプレゼント貰ったー、これこれー。」
滅茶滅茶自慢されたと電話が掛かって来た・・・でも「妹にありがとうね」とも、
「前世」で当時の彼女にティファニーを送った事があった事をふと思いだし書いてみました。




