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猥談

マルーン色の車・・・・小豆色の様な茶色の様な、そんな色がS30のZには良く似合う。


そして、オーバーフェンダー、3分割のリヤスポイラー等はあえて黒ではなくガンメタに塗装している。


Gノーズのお蔭でフロントからのボディーラインは流麗で美しい。


正直言えば2シーターであればもっと美しいのだが、2/2であっても後席辺りからのデザインは「日産らしさ」を感じるデザインで硬派っぽい。


車高は程々で足回りはワタナベのガンメタの15インチにピレリP7を履いている・・・が、見た目重視な為にややタイヤ径が小さい為に車高が若干落ちる。


それにタナベのダウンサスにKYBのニューSRショックを組んでいる。


ハンドルはモモの皮撒きの35パイ。


ダッシュパネルの黒と良く合う。


そして古い車だけにメーターが分割されておりレーシーに感じる。


まあ、格好いいのだがセンスが渋すぎてぶっちゃけ10代のお兄ちゃんが乗る車ではない気もする・・・


それと比較すると通称「グラチャン車」はフロントスポイラーは前に延長された通称「出っ歯」サイドステップもリヤスポイラー大き目な物でレース車の様で派手だ。


最初はそんな感じでレースに出てる車をイメージしていたのだが、それがなんでそうなったのか判らないが屋根は切るわ竹槍マフラーは付くわ光り物は付くわ内装チンチラ張りだわとどんどんレースから遠ざかっていった。


なんせ、駐車場で吹かしてハコ乗りしてタコ踊りしてる自体でレースとは関係なく、ある意味モータースポーツへの冒涜とも言える所業だw


グラチャンで富士に集まるってのも最初は純粋にレースを観戦する事から始まったのだろうが、いつの間にかヤンキーの祭りになってるとかびっくりである。


そんなヤンキーの祭りに参加する・・そして王道である富士スピードウェイ詣でをするために俺ら4人は高速の入り口「上水インター」に入るのであった。


昼近くなると検問が始まるのだが、まだ朝の9時であった為に上水インターは検問もなくスルーであった。


土曜ともなると東京からの下りは車も多いが俺ら”お上りさん”の方向は車の流れも順調だ。


「こうやってよ、4人で車で遊び行くって・・・なんかわくわくしねえ?」


っと和樹が言った。


「「あー、わかる」」と女子陣。


まずは車は東京に向かって走る。高速道路は東京を中心に放射状に延びている。しかし、この時代は「外環道」「圏央道」「北関東自動車道」の様なバイパス機能を持った高速道路がない為に必ず東京を経由しなければいけなかった・・・


1時間もしないうちに料金所に到着する。


ここでは検問をやっていて「改造しているであろう若物の車」は誘導されて改造があると切符を切られたり追い返されてしまう。


「はい、こっちへ車回してー?」


警「なんだこのオーバーフェンダーは?これ改造してるだろ?」俺「はみ出し2センチなので合法です。」


警「車高落としてるだろ・・・」俺「ご覧ください、まさしく”ノーマル”です」


・・・・カヤバのショックは黒に塗装するとノーマルにしか見えないのだ。そしてバネも切っていないためジャッキで上げても遊びが出ない為に合法となる。


意外と強化を切らない場合車検通ってたしね、


警「このエアロパーツは?」俺「このS30型の純正の部品です。」


ノーズやリヤスポは240Zと言う同じ型のをつけてる。


警「マフラーもキャブレターもか?」俺「騒音規制以下ですし、キャブも日産の部品ですねえ、調べてもいいですよ?」


キャブでソレックスの40パイはGTR等が付けていたキャブレターなのである。


警「・・・行ってよし・・・・・富士とか行くなよな・・・・」


やっぱ若くなった事の弊害なのか時代なのか”警察官が上から目線”な気がする・・・・


そして、検問をパスした俺らをヤンキーチックな改造車の人達が「あれを通すなら俺らも通せや!」と警察に向かって行き追い返されるのであった。


料金所を過ぎて間もなく、左に出銭ランドが見えてくる。


「わー、出銭だー!!」


「出銭って言えば1年と3年の移動教室出銭だぞ?」


「て、事はむっちゃんと一緒にまわれるじゃん!!」


「だなー!」


「あー、海が見える!!」



俺のZはまだこの頃なかった葛西臨海公園の横を過ぎて箱崎から首都高の環状線に入る。


和樹が「むっちゃん、良くこんな迷路みたいな道路を地図みねーでいけんな・・・」・・と、


カーナビもスマホもないこの時代。


大事なのは「地図を見る能力」「方角を知る能力」「記憶力」が車乗りには大事な条件であった。


このマックがある交差点を左・・とか、この黄色い看板の所を右に行った電話ボックスの前の店・・とか、


富士山がこっちに見えるからこっちが北だとか、地図見て踏切がここにあるから線路を目印にこう・・とか、考える必要性が多々あった。


そう言った能力はスマホやナビが発達した令和の時代にはそういった事をする事がだいぶ無くなってしまい方向音痴を増やす事になってたが・・・・


これと言いAIと言い道具に頼りすぎってのは人が退化する事にも繋がったりする気がする。


良く考えれば1980年代に「ボケ老人」「痴呆症」って人は確実に少なかったのである。


まだパソコン通信位でインターネットもない時代だ。


年寄りの知識って言うのは世間で必要とされていたし、年寄りもまた社会の歯車であったのだ。


時代はどんどん便利な世の中になって行く。


だが、便利な世の中は良いかも知れないが、「何かを得るには何かを代償に払う」これが世の常である。


私たち人類はどんどん便利になる事に対し、どんな代償を払っていく事になるのだろうか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あー、俺地図とか路線図見るのが好きだからな。よゆーよゆー!」


「まじかよ・・・」


首都高ってのは本当に初見殺しであり、特に夜だと同じような景色が多く方向音痴が入った場合2周3周するわ、方向感覚狂うわ・・・


短い分離線や合流線。そして追い越し禁止線と様々でついでにオービスだらけって言うね・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


東京の街を颯爽と走るZは絵になる。


しかし、中に乗ってる男女はヤンキーカップルたちでありそれに似合わないw


そんなヤンキーの乗ってる車内は賑やかだ。


特に不良の世界は喧嘩も大事だがそれより「人に受ける事」も大事だ。


だから何気にいつも受けを狙う会話と言うものを狙っている。


あとは猥談だな。


思春期だからある事ない事を話すのだが、あけっぴろげでもありそれも含めて面白い。


晶「最近むっちゃんがさー、”上の口では嫌がってても下の口はよだれを垂らしてるぞ・・”とか変な事言うんだよね・・」


和樹「ぎゃーっはっはwwwむっちゃんAVの見過ぎだべよw」


俺「ばか、受け狙いに決まってるべよw和樹だって”あたし騎乗位が好きなの・・”って言われたとか言ってたけど嘘だべw」


和樹彼女「和樹君あたしそんな事いってないじゃんよー!」


俺「じゃあどんなんしてるの?」


和樹「騎乗位w」


彼女「だーかーらーwいつもノーマルじゃんよw」


俺、晶子「www」


彼女「晶子たちはよー?」


俺「ん?」


晶「むっちゃん変な事言わないでよ・・・・」


俺「まんぐり返し・・・とかかな、」


和樹&彼女「まんぐり返しってwwww」


和樹「それはそうとよ、舐めるのって抵抗なくなるよな、」


彼女・晶「毛が口に入らなければいいんだけど・・・ぺっぺっ・・とかなるw」


俺「和樹、そう言えばよ、わかめ酒ってあるんだけどよ、日本酒の中で毛が漂うからそう言うらしいぞ?」


和「酒あそこで吸収とかすんのかな?」


俺「どうだろうかな・・・やってみてくれw」


そんな事をビル群や皇居の見える場所で話していた。


お蔭で首都高を2周することになった・・・・・

















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