ボーカリスト
始業式も終わり早数日が経った。
学校の授業は通常の6時限に戻り、俺もいつもの通り武藤の家に寄ってから通学する日々だ。
今日は武藤に車を見せひらかしたかったので晶子を迎えに行ってから武藤の家に行った。
ちなみに乗せた時、「むっちゃんマニュアルの運転くそうめーな・・・・タクシーみてー・・・・」て言われた。
ふふふ、年季が違うのですよ・年季がw
ちなみに車はうちらが使う泉美の喫茶店の駐車場に置かせて貰っている。
常連客になり、売り上げには貢献してるから「邪魔じゃないから停めときなー、」とマスターに言われてる。
二学期は色々とイベントがある時期だ。
その為に2年の後輩たちからは修学旅行の話もちらほら出ている。
武藤も文化祭に向けてバンドの練習を始めるらしい・・・・
「でさ、文化祭でむっちゃん一曲か二曲ボーカルやってみねえ?」・・・と、
「えー、むっちゃんのボーカル?超見たい!!!」
「だべ?むっちゃんは後輩たちに人気あるからバンド的にも盛り上がると思うんだよ!」
正直滅茶苦茶嬉しい話だが・・・・
「ボーカルの浩二の立場がなくね?」
「全曲じゃないし、浩二はサイドギターでもあるからな、浩二が言い出しっぺなんだよ。」
「なんで?」「たまには歌を気にせずにギター弾いて弾けたいらしい。」
「まあ、途中からゲストみたいな形にして盛り上げるつもりだから」
「浩二が良いなら良いよ。」
「あとスペシャルゲストだから学校では練習すんな、うちと練習場だけな。」
「まあ楽器じゃないからネックはバンドとの合わせだろうからな、分かった。」
「晶子ー、文化祭ん時メイク頼むわw」
「何?メイクするの?」
「ふふっ、バンドならメイクやってなんぼだろ。」
そんな楽しい展開になった。正直嬉しい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遠回りにはなるが途中武藤の彼女を拾いマウンテンの駐車場に車を置いて学校に向かう。
実は武藤ももう免許と車(Y31グランツーリスモ)を持っているのだが新車な為になかなか通学には使えないのだ。
停め場所が市営駐車場になるからね。いたずらとか心配になるからだと言っていた。
「じゃな、」「むっちゃんバイバイ!」「信ちゃんまた、」「おー。」
晶子たちと別れ俺らは三年生の二階に、晶子達は一年生の四回に上がった。
武藤とも別れて3-Aのクラスに入る。
「ちーっす!」
「「むっちゃんおはよー。」」
「むっちゃん早ええな。」と和樹。「今日は車だかんなー」
「停める所あったのかよ?」「うちの常連の喫茶店な。」「あー。」
「おはよ、あたしらなんか免許どころか教習所もまだまだだよ。三学期じゃん?」
千恵と水原。学校から許可を得て真面目に教習所に通うのは校則で休み期間だけしか通えないのだ。それも本試験は受けられない。
「3ない本当にくそだよな。」
千恵が近づいて来て耳元で小さな声で「むっちゃん、後で用事がある。昼か放課後に時間作って?」と言われた。
なにこのモテ期・・・・
「夕方は彼女と武藤達を送らなきゃいけないから昼にマウンテンがいいな。来てよ。」「分かった。」
なんだろう?二学期始まってから女子からのアプローチが多いのだが・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マウンテンに入ったら藤川と千絵がいた。」
「むっちゃんごめんなさい!」「え?何?」
藤川にいきなり謝られた。訳わからん・・・・
千恵が「むっちゃんがあたしら付き合ってた時辺りから信子達(兄が前世で電話した所の子)でむっちゃんを無視してたじゃん。あれ美和子ずっと気にしてたんだって、」
「あー、あれか。詳しい事は言わないけど気にしてないよ。千恵が当たられてたなら別だったんだけどね。」
「・・・なんで?」
「だってお互い様じゃないの?俺も知らない所で藤川や彼女らを傷つけてたかも知れないしな、・・・前の俺は決して性格良くはなかったし、それは千恵にも・・・なあ、」
「俺良い彼氏じゃなかったから・・・な。」
なんかシーンとなった。
「・・・何も頼まなかったらマスターに怒られるから二人ともなんか頼め!」
「そうだよ。和くんが奢るから出来るたけ高い物をな(笑」「マスター・・・・」
2人はパスタとアイスコーヒーを頼んだ。
俺はアイスコーヒーをちゅるちゅるしながら2人に茶化して話す。
「んだよ、藤川も千絵も俺に気があると思ったのによおw呼び出しとか”誰だ?”とかw」
「ごほっごほっ・・」藤川がむせたwちなみに千絵はジト目だ・・・
「・・・むっちゃん最近ちやほやされるからって浮かれすぎ!晶子ちゃんに言うよ?」千絵に言われた・・・
「スマセン・・・」
「それはそうと、2年の夏あたりから雰囲気変わって来たの・・・あれ何かあったの?」
・・・やっぱそういう風には見えちゃうよな・・・・
「あー、んとさ、下らない話だけど男の”モテ”って何だと思う?」
2人「「?」」って顔をしている。
「小学校の頃は運動や体操できる子がモテて、中学高校は不良や喧嘩が強いのがモテる・・・これが今ね?」
「うん。」
「じゃあ大人になったら何だと思う?」
「・・・・・顔?」「ブーーーーw顔だけは永遠にアドバンテージになるから駄目だw」
「2人がもし今のイメージで喧嘩が強くて不良で格好いい彼氏がいて結婚したとする。」
「うん」
「じゃあその彼氏が藤崎や千絵を幸せにする為は何が大事?スポーツ?喧嘩?顔?違うよね。」
「あー!」
「大体わかったっしょ?まずはお金を稼ぐことが出来る人。そして包容力・・やさしさってのかな、」
「だからその為にとりあえず先見て少しは落ち着いてって勉強も頑張りたくってね、大学には家の経済力では行けないけど色々な選択肢を拡げたかったのよ・・・・まあ喧嘩で停学とか心証があまり良い方には向いてないけどなあ・・」
「短気は治らなかったんだねw」
「そそwま、そんな感じ。」
俺は続けて言う。
「無視の件は藤川も人間関係の末で同調して動いた結果の無視なのは俺は分かってたから気にしなくっていいよ。社会なんてそんな事多々あるんだから。」
「ありがとう・・・」
・・・その後も色々話をした。無視の件は「信子たちにも言っといて?」っと言ったが、「あの子らはあの子らなりに動くだろうからそれは言わない方が彼女たちの為だよ。」と2人から言われた。
結局モテ期が来たわけではなかったwそして午後の授業は3人何事もなかったように授業を受けた。
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マウンテンの帰りに千絵と藤川は話をしていた・・・・
「・・・・むっちゃんが彼女いなければ・・・ねえ・・・w」
「喧嘩とか合コン好きな彼氏はお勧めできないねえwでもとても優しかったよ?」
「ふうん、」
「まあ今の彼氏で満足はしてるけど・・・私はね。」
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帰りの車内で武藤たちを送った後・・・・
「晶子、結局俺がモテてたわけじゃなかったみたいw」
「あははははははwでもなら良かったよ。」
「それはそうとやっぱ晶子の制服姿可愛いな。顔もスタイルもばっちりだし・・・」
「むっちゃんも恰好いいよ?」
「・・・・・・・・」
雨が降ったって程でもないけど地は固まってってる様だ。




