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閑話
冒険家達から第一報が入ってきたのは、昨日の夜であった。
いつもの様に受付をしていた所に、チラホラと怪我を負って帰ってきたグループが報告にくる。
「どうなさいました、その怪我は?」
あまりにも多い怪我を負って帰るグループ。
その者達が言うには、変な口調の魔族と包帯にぐるぐる巻きにされたやつが、2人組を探していると言うものだった。
「魔族がこの辺りで見かけるとは、久々の情報ですね。それも人探しとは。風貌などの詳細は掴めましたか?」
受付係の義務から、事細かに聞き取りをしていく。
まとめた情報によると、魔族は風貌は男性だが、口調は女性の者が主導権を握り、獣人の2人組を探していると言う事。
その2人組は異状に強く、1度は包帯に巻かれた魔族が撤退していると言う事だ。
それを聞いたギルドの受付もギルドに偶然居合わせた別グループも、自分の耳を疑ってしまう。
このクルクリには、魔族を退ける程の実力者がいるなど聞いた事がないのであった。
「ほう。なら2人時は特に要注意なんだな? 」
「はい。まあ、あなたの場合は大丈夫かと思いますが、十分気をつけてください」
「忠告ありがとう。」
ホワイトは受付から依頼承認の用紙を受け取ると、ギルドを後にするのだった。




