咲耶と不思議な巡り合わせ
「夢に出てきた場所って、この辺りかな…」
咲耶は風車小屋から少し離れた場所、小高い丘の様な草地を見つけた。
そこは陽当たりがとても良く、何物にも遮られることのない見晴らしの良い場所だった。
「この場所が本当に夢の場所になるかどうかは、今はまったく分からないけど、夢に近づけてみれば答えは見つかる筈よね。」
咲耶はそう決め付けると、この見晴らし台良い場所に桜の樹を植える事にした。
この桜の樹は、地球の神ガイアと芽吹かせたあの桜の樹であった。
「さて、この桜に合う石を探してあげないとね。どんな石が良いかな?」
咲耶はまず、桜の樹を植える前の下準備として、どの石が合うかを探すことにした。
「うーん。この桜に合う石……」
咲耶は持参した籠の中から、本を取り出してパラパラとめくってゆく。
なるべく地と水の属性を持つ石が好ましいが、それに加えて美しさと癒しを与える石を探してゆく。
「なんだかこれっといった石が見つからないなぁ〜」
心地よい風が咲耶を周りを通りすぎる。何も周りに無い草地に座っていた咲耶の手元が、不意に暗くなる。どうしたのかと思い本から視線を上げると、咲耶の目の前に見知らぬ青年がたたずんでいた。
「ねえ、こんな所で何をしてるの?」
「何って……、見てわかる通り本を読んでいるんだけど?」
「ふーん。」
銀糸の髪、紫の瞳の青年。これから咲耶の運命に深い関わりを持つ事になる人物との出会いであった。




